KB005 【髪のダイエット】髪のパサパサ・ゴワゴワを感じ始めたら髪肥満の初期症状です!

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photo credit: GloriaGarcía via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

当サロンで、髪のダイエットを体験された方々は全員口を揃えてこう言われます。

「髪に良かれと思って繰り返していたヘアケアが、まさか髪の傷みを悪化させていたなんて!」

「手触りが良いから!」「癒される香りだから!」みたいな安易な理由でヘアケアの良し悪しを判断してしまうと、髪が髪で無くなっていくばかりではなく、髪の健康がどんどん侵されていき、切れ毛や抜け毛などの最悪な事態が起こって初めて“自らの過ちに気づかされる”のです。

つい先日も、「仕上げにヘアクリームやヘアスプレーを付けないと髪の広がりが収まりません!」お悩みを抱えたお客様がご来店され、髪のダイエットを施術させていただいた後に感想を伺ってみると、「これが私の髪?本当にトリートメントやリンスをしていないのですか?」「今までやってきたお手入れは何だったの?」と、大変驚かれていました。

もしあなたが、髪のパサパサ感やゴワゴワな手触りを感じ始めているとしたら、老廃物の蓄積による「髪肥満の初期症状が進行中!」と言えます。

 

髪の健康は“何を足す”ではなく“何を止める(出す)”か!?

近年の美容界に於けるヘアケアの常識は、毛穴から伸びている髪のダメージに対して、いかに傷口を目立たなくして見た目を良くするか?という手当て、いわゆる起こった症状に対して外側から足して補い改善を施す「対処療法と呼ばれるタイプ」のヘアケアが9割以上を占めています。
(シャンプーにリンス・コンディショナー・トリートメント等のどれかがセットになって販売されているものは、全て対処療法タイプに入ります。)

それに対して、本来のヘアサイクルを大切にし髪が元々持っている力を引き出す手当て、いわゆる病気にならないために不要なものを捨てて薬等に頼らずに本来の力を最大限に高める「予防医学タイプ」のヘアケアが、残り1割の美容界の非常識と呼ばれる分野に該当します。

最近「髪本来の美しさを再生する」言葉を耳にする機会が増えていますが、
毛髪内に存在しない成分を補給する事で甦った一時的な美しさが、果たして本物と言えるでしょうか?

 

毛髪や身体は絶えず汚染物質に晒されている

私たちの髪や身体は日常の生活を通して、水銀・カドミウム・ヒ素・鉛・銅といった有害な重金属類が食事などから毎日体内に吸収されています。
その他にも…

髪と身体の健康を脅かす空気の汚染物質「PM2.5」とは?

こちらの記事で取り上げた、窒素・イオウ酸化物やPM2.5等の空気の汚染物質をはじめ、

ノンシリコン整髪料が毛髪の隠れ脂肪を招く…、あなたは髪にバターを塗り続ける勇気はありますか?

こちらの記事で取り上げた、シリコン・植物油・バター脂などの配合成分が、

呼吸やヘアケアを通して毛髪やお肌に入り込んでいるのです。

 

毛髪や身体にとって必要な金属と有害な金属

髪や身体の健康に大切な必須元素には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、塩素、亜鉛、ケイ素、銅、マンガン、バナジウム、モリブデン、セレン、ヨウ素、スズ、クロム、コバルトなどがあげられます。これらのうち、塩素、セレン、ヨウ素、ケイ素以外はすべて金属元素で、これらは私たちの身体にとって欠乏してはならない重金属でもあります。

毒性のある重金属には、水銀、カドミウム、砒素、鉛、銅などがあり、金・銀・白金などは重金属ですが希少なのであまり問題にはされていませんが、環境問題を考えた時には砒素やセレンなども問題ですが、科学的には金属に含まれません。

水銀は人体にとって有毒作用しか持ちませんが、必要な金属元素であっても健康維持のためにはその量が多すぎてもいけないのです。つまり、セレンや銅など必要量が微量であっても摂り過ぎると人体にとって猛毒となり有害物質となってしまうなど、過剰な摂取は身体にとって毒になりますが、最低限必要な量が欠乏すると人体に悪影響を及ぼしてしまう重金属もあるのです。

 

毛髪の本当の役割は有害物質を排泄する器官

呼吸や食事を通して体内に入り込んだ「空気の汚染物質や重金属類」は内蔵から血液の中に排出され、体毛や汗によって排出されたり、血管を通って毛髪の製造工場(毛根)へと集められ、毛髪を通して体外へと排泄されています。

人間の毛髪には本来、有害物質を体外へと排泄する器官としての役割が備わっていますが、一度でも髪内部へと入ってしまった有害物質を毛髪の外へ排出する力は、毛髪自身には残念ながらありません。

 

毛髪が毛髪であるために出来ること

大自然が至る所に広がり綺麗な空気や水によって有害物質が自然に浄化されていた昭和初期に比べ、環境破壊が進んで空気や水の汚染が深刻な現在では自然の浄化作用は皆無に等しく、整髪料類に配合されている美容成分との相互作用により近い将来、毛髪が毛髪ではなくなり樹脂になってしまう危険性もはらんでいます。

これからのヘアケアは、“どんな栄養分や美容成分を補給するか?”ではなく“髪と身体の健康維持のために不必要なものは止める!”ことが大切で、有害物質や老廃物をどのように毛髪の外へ出すか?”から導かれた「髪のダイエット」による手当てこそが、毛髪が毛髪であるために重要な役割を持つと私は考えています。

【コチラは現在「髪のダイエット」に名称を変更したオリジナルの施術です!】
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=-TLy736dZD8[/youtube]

「髪のダイエット」で天使の輪を取り戻してみませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

CO004 ノンシリコン整髪料が、毛髪の隠れ脂肪を招いてしまうなんて…?

秘かに蓄積していく内蔵まわりの脂肪と同様に、
毛髪にも隠れ脂肪が溜まることをご存知でしょうか?

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photo credit: Voedingscentrum via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

ここ最近、シリコン含有整髪料より安全性が高いと一大ブームになっている、手触りの良さが売りの「ノンシリコン整髪料」

もし、つやつやサラサラになった!と喜んでいる裏側で、知らぬ間に髪の肥満が進行しているといるとしたら、あなたはどうしますか?

 

過保護なヘアケアと髪のメタボリックシンドローム

ダメージ修復効果がアップした高品質な新成分が、これだけ贅沢に配合されている整髪料なら絶対傷んだ髪に良いハズ!と、自信を持って顧客様に勧めてみるものの…

期待とは裏腹に、効果が持続したのはせいぜい最初の1週間位。それを過ぎるとまた元のパサパサな状態に逆戻り。

1982年から市内の美容室で美容師のキャリアをスタートし、有名メーカーに何の疑いも持たなかった修業時代の私は、この様な裏切りを数え切れないぐらい経験してきました。

これは、子供のためと思い必要以上に親が干渉する行動が実は、自ら考え行動する力を低下させている子育てと同じように、髪にとっても本来兼ね備えている自然治癒力を奪い、髪のメタボリックシンドロームを誘発してしまう過保護なヘアケアだと知るには、「医療系毛髪再生論」と出逢う1996年まで待たなければなりませんでした。

 

ノンシリコン系の保湿成分で高脂肪化している毛髪

1980年代後半に発売された「キューティクルコート」の爆発的ヒットからその歴史がスタートしたとされている、髪の表面の皮膜で手触りを向上させるシリコン系整髪料でしたが、パーマやヘアカラーへの影響が声高に叫ばれるとともに徐々にその姿は消えていき、それに変わるように2010年頃から登場し始めた「ノンシリコン系整髪料」

髪のパサつきや枝毛などの髪の傷み、切れ毛や抜け毛といった将来への不安の救世主のごとく、そのダメージ修復効果は昨今の美容界のムーブメントにもなっています。

がしかし、その裏側では細毛・切れ毛のヘアダメージの相談件数は増加傾向にあります。

多くのノンシリコン系整髪料に配合されている、髪や頭皮に優しい補修効果の高い天然の植物由来の美容成分と聞くといかにも良さそうに感じてしまいますが、実はこの植物由来の美容成分が毛髪の高脂肪化を招き、細毛・切れ毛のヘアダメージを引き起こしているのです。

 

つやつやサラサラな手触りの正体は“バター”?

もし、あなたがノンシリコン系の整髪料類をお使いでしたら、パッケージに表示してある「配合成分」をご覧になって、下記に列記した成分が含まれていないかチェックしてみてください。

【バター脂系】
アストロカリウムムルムル脂 (ブラジル原産のヤシの一種「アストロカリウムムルムルの実」より得られる脂肪油で、別名ムルムルバターやムルムル脂と呼ばれています)

シア脂 (アカテツ科の双子葉植物であるシアの木から取れ、その成分のほとんどはステアリン酸とオレイン酸で、トコフェロール、カロチノイド、トリテルペンも微量に含まれ、シアバターとも呼ばれています。)

カカオ脂 (35~36℃で融ける性質を利用し、口紅やクリーム基材として用いられる。)

最近、多くのシャンプーやトリートメント等の整髪料類に配合されている上記のバター脂系の補修保湿を目的とした美容成分は、シリコン以上とも云えるその強力な脂肪分が洗浄成分とと共に髪内部に入り込んでタンパク質に絡みついてメタボ髪となり、紫外線を浴びることで水分や油分の蒸発を招いて髪のハリコシは徐々に奪われて痩せ細り、最悪の場合はとかすだけでプチプチ切れてしまう断毛症状へと進行していきます。

 

【植物油系】
ツバキ油 (オレイン酸含有量高く、リノール酸少ない為、酸化安定性が良好で、ふけ・かゆみ防止効果あり)

パーム核油 (ラウリン系油脂。)

ヒマシ油 (粘度が高く水分を引きつける特性から、頭髪用化粧品、石鹸の原料としてよく使われる)

ホホバ油 (トリグリセライド成分を含有していない液体ワックスエステル。)

ヤシ油 (クリーム基材・シャンプー・リンスの加脂剤として使用。ラウリン酸・ミリスチン酸の原料として重要)

植物油は、身体にとっては体内で作る事の出来ない必須脂肪酸を摂取するための重要な栄養源となり、髪の保湿効果も高いと謳っていますが、毛髪の保湿は、毛穴内部にある皮脂腺から排出される「皮脂(スクワレン)」という動物性オイルが担っており、キューティクルやタンパク質の紫外線酸化ダメージを引き起こす原因となる植物油は、本来は必要としない異質物なのです。

 

【シリコン】
◯○ジメチコン、◯○シクロメチコン、◯○シロキ、◯○シリカ、◯○メチコン

ノンシリコンと謳っていても、トリートメントやコンディショナーに配合されている製品もございます。

これらのシリコン剤は、キューティクルの成分であるケイ素の類似成分から出来ておりますがあくまで人工的に作られた合成成分なため毛髪には馴染まず、残念ながらシャンプー剤では落とすことが出来ません。

さらに、毛髪にとってはバター脂・植物油系成分と同様に異質物と見なされるため、使えば使うほど紫外線酸化の影響を受け、乾燥やハリコシ低下を引き起こしてダメージは悪化の一途を辿ります。

 

老廃物化した植物性油脂分によるヘアダメージ悪化を防ぐには、美容界の常識であるトリートメントやコンディショナー等の整髪料類による栄養補給(プラス美容)ではなく、シャンプー剤では落とすことが出来ない毛髪の表面や内部に蓄積された植物系油脂やシリコンを取り除いて、本来の混ざり物の無い純粋な髪に戻す手当て(マイナス美容)が必須となります。

次回は、マイナス美容の代名詞と呼ぶに相応しい「髪のダイエット」についてお届けいたします。

あなたは髪にバターを塗り続ける勇気はありますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

CO003 髪と身体の健康を脅かす空気の汚染物質「PM2.5」とは?

空気が汚れると髪もダメージを受けます!

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photo credit: Steve took it via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

いよいよ春の足音が近づき、花粉症を抱えている方には辛い花粉が舞う季節が到来。

しかし、今年はどうやらそれだけでは無さそうな雲行き。

そう、黄砂とともに「PM2.5」なる汚染物質によって空気の汚れが悪化するみたいなのです。

 

空気の汚染は身体だけでなく、髪のハリコシにも影響する

つい先日も、この様なニュースがメディアを騒がせていました。

【科学】大気汚染物質「PM2・5」 中国からの飛来量は平年並み+(1/3ページ) – MSN産経ニュース

記事によると、「日本への飛来は10年以上前に始まっており、呼吸器などに持病がある人は注意が必要との指摘もあるが、直ちに悪影響はない。」とありますが、人間は呼吸によって空気を取り入れることで生命を維持している事を考えると、肺などの循環器系統の機能や身体の免疫力の低下は有り得ると思います。

さらに、髪に不必要な整髪料を大量に使用するヘアケアの現状からしますと、PM2.5による空気の汚れ悪化が引き金となり、キューティクルやタンパク質が傷ついたり毛穴の詰まりが悪化して、ハリコシ等の弾力が低下した髪が育つことが考えられます。

 

空気を汚すPM2.5について

PM2.5(微小粒子状物質)とは特定の物質の名称ではなく、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質。大気中に浮遊する、直径2・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の粒子状物質(PM)の総称です。

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photo credit: 東京都環境局

直径は髪の毛の太さの30分の1程度しかないため普通のマスクでは通過してしまい、肺の毛細血管に入り込むと、呼吸器だけでなく循環器系に悪影響を及ぼす可能性が懸念され、

 近年、浮遊粒子状物質の中でも微小な粒子状物質の曝露によって一定の健康影響を及ぼしていることを示す国内外の疫学分野、その他の科学的知見が蓄積されており、国外では、これらの知見により微小粒子状物質について、独立の項目として環境目標値を設定する動きがあリます。

この事を踏まえ、日本においても平成21年9月、PM2.5の環境基準(長期基準:1年平均値15μg/m3、短期基準:日平均の98%タイル値35μg/m3)が設定されました。

PM 2.5などの粒子状物質の発生源は、ボイラー等のばい煙を発生する施設、自動車、船舶等の移動発生源、塗装や印刷等のVOCを発生させるものなど、多種多様な人為起源があります。

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photo credit: 東京都環境局

また、自然起源としては、火山や黄砂の他に、植物から蒸発するVOCなどもあります。

 

髪に余分な物は付けない!お手入れ習慣

上記のことから推測すると、頭皮や毛穴などに溜まっている皮脂にPM2.5が混ざり、紫外線による酸化が加わると、シャンプーだけでは落とせない「酸化皮脂」として固まり、毛穴の大きさが狭く浅くなることから、近い将来細毛になってしまう可能性大と言えます。

さらに、髪型を固める整髪料等にも混ざり込み易いため、ゆすぎ(すすぎ)が不足すると残留して表面のキューティクルや髪内部のタンパク質を傷つけてしまうことにも繋がりますから、これからは髪には余分なものはつけない習慣が大切です。

防止策と致しましては、シャンプー前に頭皮・毛穴・毛髪に溜まっている皮脂や整髪料などの脂汚れをキチンと落とす専用のケアが必須となります。

これからの季節、長時間外出する時は、「帽子を被る」「PM2.5を防ぐ「N95」規格のマスクの着用」「化学繊維の上着の着用」などで身体の中に入れない予防策をとりましょう。

あなたは空気の汚染ダメージから髪を守る対策はお考えですか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【PM2.5を防ぐ「N95」規格のマスク】

気になる大気の汚れを素早くチェックできる!
アンドロイド用アプリ【[PM2.5]大気汚染予報[黄砂]』】

[PM2.5]大気汚染予報[黄砂] – Google Play の Android アプリ

大気汚染微粒子および黄砂の飛来予測が見れるサイト
http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/forecastj.html

 

CSR003 「心の美しさと感謝の気持ち」いつまでも持ち続けていたいですね!?

新幹線お掃除の天使は、心の美しさもピカイチだった!

この心温まる交流の記事を目にした時、思わず私の心にジワッと込み上げてくるものが…。

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photo credit: Bert Kaufmann via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

道端に捨てられた、たったひとつの小さなタバコの吸い殻や紙袋を切っ掛けに、「誰かが捨てたから私も許されるだろう!」的な人や環境に無配慮な心の連鎖を生み、ゴミ溜めと化していく光景を至る所で見掛けるようになった今の日本、中でも富士山の景観悪化は酷いのひと言に尽きます。

この様なマナーは本来、普段の家庭生活の中で親から子へと伝えられ育まれるものだと思うのですが、日々の暮らしにイッパイイッパイでその様な心の余裕が無いのかもしれません。

 

他人を思いやる“心”が人の“心”を動かす

経済成長ばかりを追い求めた反動からか心が荒み、日本人の美徳とされていた「他人を思いやる心」が急速に失われている現在、偶然にもこの様な記事に出逢えたことに、束の間の幸せを感じます。

「ごみひとつなく感激」 新幹線利用で毛呂山・川角中にお礼の手紙

「思い出に残るイベントにするため、マナーを守ることを目標にした。車両のごみは実行委が率先して片付け、周囲の生徒らも協力してくれた。自分たちで実行したことに感謝され、最高の思い出になった」とあるように、普段の学校生活に於けるマナーの大切さをキチンと理解し、生徒自らが発案し実践した「来た時よりも美しく」する素直な行動力が、新幹線お掃除の天使の心に感動を与え、

「貴校に利用いただいた車両の清掃を担当した者です」と始まり、車両にごみがなかったことに触れ「貴校の普段の教育ならびに引率教員の方の行き届いた指導を、生徒の皆さまがよく理解され、大変きれいにご利用いただき、感激した」とつづられている。

 さらに「おそらく生徒の皆さまが素晴らしい学園生活を送っておられるだろうこと。そして校長先生をはじめ諸先生方の行き届いた学生の皆さんに対する思いを深く感じながら楽しく清掃をさせていただきました。ひと言お礼を申し上げたく、筆を取りました」と、送付理由を記している。

 封書には、「見ると幸せになれる」という都市伝説のある東海道新幹線の軌道を検査する車両「新幹線電気軌道総合試験車(愛称・ドクターイエロー)」の写真も同封されていた。

便せん2枚にも及ぶ感謝の手紙となって生徒達の元へ届けられた事に、お掃除のプロとしての誇りと美しく澄んだ心による気遣いにグッとくるものを感じ、やはり人間の心を動かし育てるものは優れた知識ではなく「他人を思いやる心を持って誠心誠意を尽くす、心の美しさと感謝の気持ち」にあるのだと、改めて気づかされました。

体罰問題で揺れる中学高校にあって、この様なエピソードはホント心温まります。

新幹線のお掃除天使からの思いがけないプレゼントに感動したこの生徒達が、これからどのような大人に育ってゆくのか?とても楽しみでもあります。

おとなキレイを磨く「心の美しさと感謝の気持ち」あなたは持ち続けていますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【新幹線お掃除の天使たちの知られざるエピソード満載のこの本は必見です!】

 

MO003 大人綺麗に欠かせない、インスピレーションを高めるアート鑑賞!?

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photo credit: seyed mostafa zamani via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

あなたは本や雑誌は本屋さんで購入する派ですか?
それとも、インターネットで購入する派ですか?

私は、後者のインターネットで購入する派で、主にAMAZONを利用して平均で3〜5冊、多いときで10冊ほどをまとめ買いしていますが。。。

先日、サロンの休日を利用して久しぶりに本屋さんに出掛けて来ました。

ファッション誌から始まり、ビジネス書、PC関連まで一通り眺めながら、以前から購入を考えていた3冊ほどの本を小脇に抱えながらレジに向かっている途中、ある1冊の本がフッと私の視界に…。

 

アート鑑賞で感性(インスピレーション)を高める

TOKYO 美術館 最新2013-2014」えっ、こんな本があるの?、なんて少々吃驚しながらも中身も見ずに勢いで購入。

ここ2年ほどは東京へ行く機会は多かったのですが、セミナー参加が主な目的だったせいか自由時間もなく、暫く美術館に足を運んでいませんでした。(もしかしたら、知らず知らずのうちに私の中の感性が、バージョンアップに必要なアートを求めていたのかもしれません…。)

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photo credit: おとなキレイ.com

自宅に戻ってパラパラッと捲っていくと、東京都内だけでこんなにも沢山あるの?という位その数の多さに、羨ましさが込み上げてきます。(わが町浜松では、貧相な美術館がたったひとつだけしかなく、ホントに政令都市なの?と疑心暗鬼に…。)

この本に掲載されている110ヶ所は、明治時代の洋館をそのまま使用している所から近代建築までとにかく建物がお洒落なところが数多く紹介されていて、ずっと眺めていても飽きないため時間が経つのも何処かに飛んでしまいます。

サロンのオープン時に友人から貰ったピカソの絵が切っ掛けで、店内に絵を飾ったり美術館巡りをスタートした訳ですが、美容師としてのキャリアが浅かった頃はどちらかと言うと、技術力の向上一辺倒でした。

 

技術力の向上 vs 似合わせの感性

私は美容師の修業時代から、日々の営業やトレーニングだけでなく、休日に行なわれる講習会等には積極的に参加して美容技術の向上に努めていました。

しかし、サロンをオープンして3年ぐらいが経ったときでしょうか?、ただ技術力を向上させるだけで良いのか?皆がみんな同じ事を学んでいたのでは差別化に繋がらないのでは?もっと他にやるべきことがあるのではないか?と自問自答するように…。

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photo credit: おとなキレイ.com

確かに、美容師にとっては新しい髪型の勉強は必要かもしれません。技術力が優れている美容師さんはゴマンといますが、顧客様の個性を引き出せる美容師さんはごく少数。

そして、いくら流行の最新ヘアスタイルや技術を学んだとしても、ご来店いただいた顧客様にどうフィットさせ素敵な仕上がりにするか?は美容師側の感性次第なワケです。

顧客様ひとり一人の顔形や雰囲気に合わせ、いかに自然な美しさを引き出すか?この感覚的(感性)な部分に関しては教えられて伸びるものではなく、色々な物を見たり聞いたりしながら自らの中に取り入れてバージョンアップしていくしか近道はないのです。

そんな時に思い至ったのが美術館巡り。実際にこの目で様々なアートを鑑賞していくに従って、

「この色とこの色を組み合わせればもっと素敵なヘアカラーの仕上がりになるのではないか?」

「ここにもう少しエッセンスをプラスすれば、ヘアスタイルの仕上がりがグンと良くなるかも?」

「古典的な物でも、少しアレンジを加えれば今風になるかも?」

徐々にではありますが、私の中のインスピレーションの幅が広がって行くのが感じられ、それ以来、その年流行のヘアカタログを元にした技術力アップが2割に対して、美術館巡りや街中での人間ウォッチングやファッション誌による感性アップが8割といった、似合わせの感性に磨きをかけています。

ご来店いただいた顧客様から“ここのサロンに来ると何か違うよね♪”このひと言を掛けていただけるよう日々のトレーニングに全身全霊を傾けながら、今回購入した「TOKYO美術館」に掲載されている110の美術館、私の生きている間に是非全館制覇したいと思います。

美しいと感じる感性、あなたは養っていますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【東京都内の110の美術館の紹介だけでなく、注目の企画展から注目の作品、建築様式に至るまで、アートに触れる楽しさが網羅されています。】