CO009 敏感肌の紫外線対策 – 肌荒れリスクが軽減する日焼け止め製品の選び方とは?

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紫外線防止効果が高い製品だけしか使わないのは間違い?

ここの所、初夏を感じさせる天候になったり肌寒くなったりと、寒暖の差から体調を崩される方が増えているようですが、あなたは大丈夫でしょうか。

さて前回は、敏感肌のあなたへ – UVファンデーションの規約改定に伴う見落としがちな注意点と題して、紫外線防止効果が高くなった背景には、肌への負担が増して肌荒れリスクも高くなっている事についてお伝えしました。

今回は、敏感肌のあなたが最も心を悩ませているであろう紫外線対策による肌荒れ問題をテーマに、「肌荒れリスクが軽減する日焼け止め製品の選び方」をお届けいたします。

 

日焼け止め製品は、いつ、何をするかの使用シーンで選ぶ

あなたは日焼け止め製品を選ぶ際、とにかく紫外線をお肌に入れたくないからと、こんな選択をしていませんか?

「紫外線を長時間シャットアウトくれそうな最も防止効果の高い日焼け止め製品を選んでいる」

確かに紫外線の防止効果は高まりますが、コレでは常に肌荒れリスクに晒されていると言わざるを得ません。

日本化粧品工業連合会 では、「日焼け止め製品は、いつ、何をする時に使用するかによって選びましょう」としています。

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photo credit: 日本化粧品工業連合会

つまり、日常の洗濯物を干したり短時間の買い物程度なら、それほど防止効果の高くない日焼け止め製品でも十分で、炎天下でのハイキング等のレジャーや海水浴等のマリンスポーツ及び紫外線の非常に強い場所などに長時間外出を伴う場合に防止効果の高い日焼け止め製品を使用し、細めに塗り直しするよう指導されています。

そして、汗をたくさんかいたり水に入る場合には耐水性の高い製品を使用しましょうと補足されています。

にもかかわらず、昨今の化粧品メーカーのCM等を拝見していると紫外線の長時間防止効果ばかりにスポットを当て、日焼け止めの使用による肌リスクがおざなりにされている印象が感じられます。

日焼け止め製品の主成分である紫外線吸収剤紫外線散乱剤は、刺激に弱い敏感なお肌にとっては炎症を起こす引き金となる異物です。いくら紫外線を防いでくれるからとは言え、肌の抵抗力が低下している現状を考えますと、たとえ2〜3時間といえども肌表面に密着しているストレスは計り知れない程の負担。

ただ闇雲に紫外線防止効果の高さだけでチョイスしてしまうと、多量に含有されている紫外線吸収剤や紫外線散乱剤の刺激に負けて肌荒れが起こるリスクが高くなると私は考えます。

つまり、肌荒れリスクを極力減らすためにはSPFやPAの数値の高さだけで選ぶのではなく、余り外出をしないのであれば PA +〜 PA++ 位でも十分と思いますし、もし長時間外出する生活スタイルであれば PA++ 〜 PA+++ をチョイスする等、各々の生活スタイルによって肌に負担とならない日焼け止め製品を使い分ける事が大切なのです。

とはいえ、肌荒れリスクが全くゼロになる訳ではありません。新規格の日焼け止め製品といえども効果を過信し過ぎず、衣服やサングラス等で紫外線が身体に直接当たる量を少なくする対策をした上で使用になることが、肌老化を防ぐ基本と言えるのではないでしょうか。

次回は、新規格の日焼け止め製品(PA ++++)が認可に至った背景と紫外線ケア最前線についてお届けいたします。

あなたは紫外線防止のメリットだけで日焼け止め製品を選んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

CO008 敏感肌のあなたへ – UVファンデーションの規約改定に伴う見落としがちな注意点

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photo credit: Lynn Friedman via photopin cc

UV防止効果だけで選んだら肌が荒れた?

そろそろ1年で最も紫外線量が多いと言われる6月が近づき、あなたも紫外線対策を本格化しなければ?とお考えかと思います。

情報収集に余念がないあなたはもうご存知かと思いますが、今年の1月にUVファンデーションの規格が改定され、紫外線防止効果がより強力になった「PA++++(プラスフォー)」の発売が認可されました。

現在一般市場には、新しい企画に沿った各化粧品会社の商品がどんどん投入されておりますが、紫外線防止効果が高くなったからと言って安易に飛びつくと、「こんなハズではなかった?」と後悔する事になり兼ねません。

今回は、お化粧品に敏感なあなたにコレだけは知っておいて欲しい「UVファンデーションの規約改定に伴う見落としがちな注意点」についてお届けいたします。

 

紫外線防止効果向上に対する注意点

あなたは、UVファンデーションを選ぶとき、「紫外線防止効果の高さや時間」だけで選んでいませんか?

紫外線防止効果測定法基準の改定とそれに伴う「PA++++」表示の追加
*「PA」は Protection Grade of UVA の略語で、「紫外線 A 波(UVA:波長 320~400nm 程度)」の防止効果を表しています。PA は「PA+」、「PA++」、「PA+++」、「PA++++」の いずれかで表示され、基本的に「+」の数が多いほど UVA 防止効果が高いことを示しています。

■ PA+:UV-A防御効果がある
■ PA++:UV-A防御効果がかなりある
■ PA+++:UV-A防御効果が非常にある
■ PA++++:UV-A防御効果が極めて高い

(〜 日本化粧品工業連合会HP より参照〜)

ここに記載されているように、確かに紫外線防止効果は向上しているでしょうし、美容メーカーもセールストークで紫外線防止効果や時間を強調していますが、もし敏感肌のあなたが、この2つの基準だけでUVケア製品を選んでいるとしたら、肌荒れの確率が非常に高くなると言えます

なぜなら、防止効果や時間での選択は日本化粧品工業連合会の推奨している選び方ではないですし、何より「紫外線防止効果の向上=肌への密着度と負担が増して炎症を起こしやすくなる」と私は考えているからです。

現に、パーマやヘアカラーに対してヒリヒリする等の刺激を感じた経験をお持ちの顧客様から、紫外線防止効果の高いファンデーションを使用したら「赤くなってかゆみが出た」「ブツブツの湿疹が出来てしまった」等のお悩みをお聞きする機会が増えています。

この続きは、新規格のUVファンデーション等の日焼け止め製品は、どんな基準で選んだら良いの?にてお届けいたします。

あなたはUVケア製品を効果や時間だけで選んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

MO010 昭和のレトロ感が漂う「田中家のいちごみるく」

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photo credit: おとなキレイ.com

私は毎週月曜日の休日には、サロンに生ける花の買い出しに行っております。

そこは、地元の農家さんが朝採れたばかりの花や野菜類を売っているホントにこぢんまりとした市場で、とにかく扱っている物が新鮮で安いので、いつもついつい買い過ぎてしまいます。

ここでは、1〜5月のいちご狩りのシーズン中、しかも朝だけしかお目にかかれない、数量限定の超貴重なジャム用いちごを販売している事でも有名で、なんと!1キロ/500円。

市場に出せない規格外のいちごをパックに詰めて販売しているのですが、朝摘みでしかも美味とあって、コレを目当てにわざわざ足を運ぶ方もいて、1度に5パック買われる強者も…。

ただ、何時に販売されるかは、その日によってまちまちの為、出逢えるか否かはその日の運次第で、コレが宝くじみたいにドキドキ感を煽っているのかもしれません。

今回はラッキーにも出逢うことが出来たので、奮発して2パックゲット。

帰宅途中に、コレだけ沢山あるから、小学校時代に口にしていた「いちごみるく」でも作ってみようかな?と思い立ち、今回余ったいちごで実際に作ってみました。

 

昭和のレトロ感が漂う「田中家のいちごみるく」のレシピ

▼用意する材料は以下の三つのみ

・いちご(適量)
・牛乳(適量)
・砂糖(適量)

 

(1)いちごのヘタを取る

包丁や手を使って、いちごのヘタを取り除き、深めのタイプのボールに入れる

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photo credit: おとなキレイ.com
 

(2)砂糖を振り掛ける

いちご全体にまんべんなく砂糖を振り掛ける。(量はお好みで)

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photo credit: おとなキレイ.com
 

(3)牛乳を入れて混ぜ合わせる

いちごが浸るまで牛乳を加える。
スプーンで軽くつぶしながら食べると、いちごの酸味が加わって美味。

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photo credit: おとなキレイ.com

昭和40年代の小学校時代に食べた甘酸っぱ〜いいちごみるくに比べ、いちごの爽やかな香りが口一杯に広がり、濃厚な牛乳がいちご独特の甘さをマイルドにし、絶妙のハーモニーを醸し出してくれたため砂糖は無用に思えるほどの味わい、当時よりちょっと大人びた感が漂っていました。

■ ワンポイントアドバイス

今の品種改良された甘みタ〜ップリの「章姫」「紅ほっぺ」等でしたら、砂糖は少なめにしたり、ヨーグルトに使う粉糖やカロリーオフ等にチェンジしてみてはいかがでしょう。

作り方は超簡単ですから、お孫さんやお子さんのおやつに、自分で作らせてみるのも良いかもしれません。

当時の情景を思い出し胸がキュンとなってしまいました♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

MO009 胃腸の弱さが、温度変化に負けないカラダを作った?

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photo credit: afagen via photopin cc

この暑い中、本当にエアコンを使ってないんですか?

サロンでの顧客様との楽しい会話で、プライベートでのエアコンの話題に触れると決まってこう驚かれますが、私は幼い頃から現在に至るまで、ごくごく当たり前に生活してきましたので、エアコン無しでは生活できない!お話を伺うと、逆に私の方が驚いてしまいます

先日の「乾燥のリバウンド予防 – 毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵」でも少し触れていますが、生まれて此の方自宅ではエアコン無しの生活をしているのは事実です。

ただ全く考えないまま大人になった訳ではなく、中学生に上がって友達との交遊範囲も広がり、自転車で遊びに行った帰り道に全身汗塗れになってしまった時などは、エアコンの効いたスーパーに寄り道するなど、正直心の中でエアコンがあったら良いのにな?と呟いた事はあります。

しかしながら、私は生まれつき胃腸が弱く、氷を一杯入れたカルピスや炭酸飲料などの冷たい物をちょっと飲み過ぎたり、エアコンでキンキンに冷えているデパートの中に入ってほんの5分も経たないうちにお腹が痛くなって下痢に見舞われてしまうような、冷たい飲み物や冷えきった環境に敏感に反応してしまう胃腸虚弱体質だったのです。

ですから、夏場どんなに熱くても肌着は手放せず、寝るときはタオルケットをお腹に巻いて寝冷えを予防していた程。

こうして自宅にエアコンがない生活を続けていき高校を卒業してサロン勤務となった時、エアコンのフィルターを通した無機質な冷たさの中で仕事をしなければならない環境に、最初のうちは身体が悲鳴を上げていました。

肌着の上にTシャツを重ねたり、冬物の靴下を履いたり、束の間の休憩時間には外の空気を浴びるなど、とにかくお腹や身体を冷やさないための工夫を重ねることで、エアコンの冷えを克服する事が出来ました。

また、冬場のエアコンはどんなに風向きや強さを調節しても上半身ばかりが暖まって顔ばかりが火照り、空気の乾燥による喉の渇き、足腰の冷えによる腰痛や下痢を引き起こします。

そんな症状改善に役立ったのは「半身浴とシャワーによるマッサージ」。

仕事中の中腰姿勢と立ちっぱなしによる足腰の血行不良とむくみには、お腹〜腰回りにかけての熱めのお湯によるシャワーのマッサージと半身浴による体温保持力の強化に役立ち、それと同時に昭和時代の建物独特の隙間風による肌への刺激も、身体の抵抗力の向上に繋がったのかもしれません。

そうこうしている内に2000年代となり、地球の温暖化により平均気温の上昇と並行して職場・学校・家庭に於ける電気使用量もうなぎ上りになり始めるとクールビズが提唱され始め、昨今ではドライ肌着が登場するなど、悪化した生活環境を衣料の快適性で克服しようとする試みが浸透し始めています。

その反面、今年の春先〜初夏に掛けて異常気象が猛威を振るい、冬に戻ったかと思えば翌日には夏日に近い日になるなど、寒暖の差の激しさに体調を崩す方が続出して、5月だと言うのに全国的に風が大流行。気温の触れ幅の大きさに身体が悲鳴を上げてしまうなど、快適な生活環境を求め過ぎた反動が身体の抵抗力の低下を生み、一気に吹き出しているように感じます

私はこの様な事態を目の当たりにしても、快適さに心躍らされる事なく夏の暑さや真冬の寒さ等の自然な環境をそのまま受け入れて生活してきた結果、寒暖の大きさにも悲鳴を上げない身体になったのは正に「災い転じて福と成す」諺そのものといった感じ。

昨今の自然界に起こっている想定外の出来事は、人間の都合ばかりを優先した事による自然界からの警告かもしれません。こんな時だからこそ些細なことには動じない、自然の成り行きを受け入れる勇気が、あなたの美しさを支える身体の強さを育てるのではないでしょうか。

フィルターを通した無機質の風よりも、肌触りが柔らかい自然な風の心地良さを感じませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

NT003 トレンドCheck! ノンシリコン・シャンプーの後継者は?

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photo credit: Matthew Fang via photopin cc

昨日は、2ヶ月に1回行われている「最新美容情報を学ぶ」講習会を受講してきました。

この講習会では、一般的な美容セミナーでは先ず取り上げないであろう、各美容製品の科学的な検証〜今後流行るであろうトレンドまで、健康美容に関連するあらゆる知識を学ばせて頂いている訳ですが、

数ある情報の中で、今回私が特に注意を引かれたのが「シャンプー」について。

このブログの中でも度々ご紹介させて頂いております故、購読されているあなたにとっては、またか?と思われるかもしれません。

しかし、コレからのトレンドになるであろう情報ですから、知っておいて損は無いかと思います。(頭の片隅にでもちょこんと置いていただければ…)

 

トレンドはノンシリコンから植物性“オイル”へ

今現在では、まだまだ「ノンシリコンシャンプー」が業界内を駆け巡っていますが、次に向けての準備は着々と進行しているようです。

流行に敏感なあなたでしたら、既に雑誌やCMやインターネットを通して「オイルシャンプー」という言葉を、目にしたり聞いたりしているかもしれません。

この注目の「オイルシャンプー」何が特徴か?と申しますと、自然由来のオイル分(油)が高配合されている点。

オイルには、世界中から厳選された「植物オイル」が使用され、純粋に油分だけのものから、ノンシリコンシャンプーにも使用されている脂分(脂)を配合した油脂分混合タイプのものまで種類も様々。

手触り感や香りもノンシリコンタイプよりも向上をはかり、使用感や仕上がりのキーワードは「ふわサラ」。

ただ、メリットばかりではなく、「パーマが伸び易くなる」「ヘアカラーの色が入りにくく色落ちが早い」「洗浄剤の使用量が増加」「軟毛の方はペシャンコになりやすい」等のデメリットもあるようです。

これらを踏まえ、配合成分や髪を痛めずに健康な髪を育んでいく観点から様々な検証を行なっていくと、健康ヘアの育成とヘアダメージの悪化防止への不安を感じるため、おとなキレイ向上委員会としてはお薦めは致しません

 

最後に、オイルシャンプーのいま現時点で考えられるメリット及びデメリットを簡単にまとめておきます。

 

【オイルシャンプーのメリットとデメリット】

■メリット
• 厳選された植物オイルを高配合(油分タイプ)
• 厳選された植物オイルを高配合(脂分タイプ)
• ふわサラの軽い仕上がり
• 香りが強い

■デメリット
• 洗浄剤の使用量が増加(継続時のバサつき)
• 香料・高配合の油脂分(紫外線酸化の不安)
• パーマの持ちが悪くなりやすい
• ヘアカラーの色が入りにくくなる
• ヘアカラーの色落ちが低下しやすい
• 軟毛の方はペシャンコになりやすい

おとなキレイ向上委員会からの、気になる最新トレンドニュースでした。

一時的な手触りの良さと将来のツヤ髪、あなたはどちらを選びますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

追伸:植物オイルの“油”と“脂”は何がどう違うの?と疑問をお持ちになられたあなた、ご心配なく。 後日、この2つの違いについての記事をエントリーさせて頂きます。

 

KB003-01 乾燥のリバウンド予防 – 毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵

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photo credit: OldOnliner via photopin cc

潤い力は、毛髪の正しいメカニズム+生活の知恵で向上します!

前回は「トリートメントしているのに乾燥のリバウンド? バサバサゴワゴワ髪に悩む30代以上のあなたへ」と題して、毛髪の潤い調節のメカニズムや乾燥のリバウンドとなる要因をお届けいたしました。

今回は、乾燥のリバウンド予防に役立つ、毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵をお届けいたします。

 

毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵

昨今、日本国内に於ける「風疹患者の増加」や中国で深刻化している「鳥インフルエンザ」。

これらは、髪の乾燥には直接的には関係ありませんが、全く関係ないか?といえばそうでもありません。

あなたの健康にとっては切っても切れない、生活環境の悪化や自然破壊という問題が引き金となっているからです。

 

毛髪の潤いを奪い乾燥を引き起こす3大要因

髪の乾燥やパサつきについては、以下の2つの記事でも取り上げさせていただきました。

» あなたの大切な髪をゴワゴワ・バサバサ髪に変えてしまう原因をご存知ですか?
» 天然由来の植物性オイルを付けているのに、髪のパサつきが改善しない?

この2つの記事の中で触れている異質物は、私たちが快適で便利な生活を手に入れるために代償を払った、自然環境の破壊による影響が色濃く反映されており、健康な髪から乾燥症状の悪化へと進行してしまう三大要因にも深く関与しています。

(1)水分や油分を奪うエアコンの効いた生活環境
エアコンから出る風が髪やお肌の油分を奪ってしまうだけでなく、室内の湿気も奪われて空気が乾ききってしまい、潤いに必要な水蒸気が少なくなってしまいます。そして、身体の体温調節機能も次第に低下して冷えやすい体質に。(体調不良防止のため、私の自宅にはエアコンがありません)

(2)自然破壊による空気の汚れや紫外線量の増加
空気に混ざっている排気ガスや排煙などの汚染物質や降射量が増えて強力になった紫外線が、キューティクルやタンパク質を傷つけて、水分や油分を蒸発させてしまいます。

(3)毛髪本来の機能を壊してしまう整髪料類
整髪料に配合されている美容成分や補修保護成分が、キューティクルに纏わりついて呼吸機能を奪ったり髪内部のタンパク質を傷つけ、潤い保持機能を殺してしまいます。

 

毛髪の潤い力をサポートする生活の知恵

毛髪の潤い力を枯れさせないためには、室内を乾燥させ過ぎないよう細めにチェックする習慣を付け、髪にミネラル分(水分)をタップリ補給してあげる事が大切です。

とくに、職場やご自宅で長時間エアコン漬けのあなたは髪やお肌がカピカピになって見た目年齢が高くなりがち。

常に空気の乾燥具合をチェックできるように湿度計を備え、60%前後をキープするよう強さや風量を調節してください。

何故なら、たった半日エアコンを使っているだけで、下記の写真のように室内の湿度はアッという間に30%台になってしまうからです。

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そして、これから訪れる梅雨のジメジメ時期といえども、気を抜いてはいけません。

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加湿器を置いて60%前後の湿度をキープするように、エアコンの冷房・除湿・送風を使い分ける事が重要ポイントです。

そして、1時間以上の外出する場合は、髪やお肌に直接紫外線が当たらないように、日傘・ツバの広い帽子・スカーフ等でカバーしてあげてください。

最後に復習の意味も兼ねて、乾燥リバウンドを防ぎ、潤い力をキープするための要点を簡単にまとめておきます。

【乾燥リバウンドを防ぎ、潤い力をキープするためのポイント】
• トリートメントや整髪料の使用は止める。(キューティクルの呼吸運動の保護)
• 室内に温湿度計と加湿器を備えて細めにチェック(湿度60%前後をキープする)
• 除湿や冷房の強風は出来る限り避ける(湿気や身体の体温調節機能の低下防止)
• 外出時は、日傘・ツバ広の帽子・スカーフ等で直射日光を遮る(紫外線酸化の防止)
• 髪と身体に良質なミネラルをタップリ補給(カルシウム・マグネシウム入りが良)

あなたは乾燥リバウンドを繰り返す生活環境になっていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

KB003 トリートメントしているのに乾燥のリバウンド? バサバサゴワゴワ髪に悩む30代以上のあなたへ

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photo credit: net_efekt via photopin cc

残念ながら、トリートメントでは水分バランスは整いません!

こんな事を言ってしまうと

「TVCMのモデルの様な髪に仕上がると信じていたのに?」

「今までの努力は何だったの?」

とお叱りを受けるかもしれませんが、これは事実です。

人間の毛髪にはこの世に生まれた時から、独自に水分バランスを整える機能が備わっているのです。

 

毛髪の潤い調節のメカニズムと乾燥のリバウンドとなる要因

あなたは美容院などでこんなアドバイスを受けたことはありませんか?

「このトリートメントを使うと◯◯成分の働きで髪の中の水分を調節してくれます」

「仕上げにこの整髪料を使うと髪型が長持ちして乾燥から守ってくれます」

「発売になったばかりの新製品、ツヤとツルツルの手触りが今までの2倍長持ちするんですよ」

美容師さんのアドバイス通りにご家庭での乾燥ケアをすると、一旦は良くなったように感じるも、2週間程すると薬の効果が切れたみたいに元の状態に逆戻り。

使う量を増やしても相変わらずで新しい商品にチェンジしたら、何故か最初の頃より症状が悪くなっているみたい。

実は、傷ついて乾燥した髪を、トリートメントや整髪料を使用して補修補正しようとすればする程、髪の乾燥具合いは酷くなってしまうのです。

 

髪の潤いの源は美容成分ではなく空気中の水蒸気

では、何故トリートメントを始めとする整髪料では、乾燥のリバンドを繰り返してしまうのでしょうか?

疑問に思っているあなたは、下の図をご覧ください。

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photo credit: おとなキレイ.com

体内に備わっている約70%の体液と皮脂腺より分泌される皮脂を元に、髪の製造工場(毛母)で生まれた髪の卵は、食物からの栄養分を取り入れながら毛穴の中で成長。

毛穴から伸び出ると、キューティクルを開閉させて空気中の空気を取り入れてタンパク質や潤い(水分)を維持する毛髪の呼吸運動(自然治癒力)を始めます。

この呼吸運動(自然治癒力)が正常に働いている健康な状態では、濡れている時は引き締まる(収斂)作用でキシみ、乾いていく過程で解れてサラサラとした手触りになりますが、ほんの少量でも汚れや異質物が付着するだけで、乾くとゴワゴワで硬い手触りに。

あなたが髪の傷みを改善してくれると信じて止まない整髪料類は、本来の呼吸運動(自然治癒力)を奪って毛髪が悲鳴を上げてしまう異質物だったのです。

少し長くなってしまいましたので、この続きは「毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵」にてお届けいたします。

あなたは汚れや異質物が髪を傷つけるサインを感じていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

CO007 髪ダメージ不思議伝説 – 枝毛はどこへ消えた?

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photo credit: Earl – What I Saw 2.0 via photopin cc

えっ!枝毛は無くなったのではなく、見えないだけ?

最近、めっきり見る機会が少なくなった枝毛。

枝毛が目立たなくなったのだから、髪は健康になりつつあるのでは?と考えるのが一般的ではあります。

しかし、髪のパサつき・切れ毛・抜け毛といった髪ダメージの悩み相談は、相変わらず増え続けています。なのに、

なぜ、枝毛だけが無くなってしまったのか?

マイサロンをオープンして10年が経過した2005年頃、こんな疑問がフッと頭を過りました。

いったいあなたの髪に今何が起こっているのか?
そこに至るまでの時代背景と原因を一緒に探っていきましょう。

 

髪ダメージの定番だった枝毛はどこへ消えたのか

私が技術者としてカットデビューしてから約2年後、1980年代後半〜90年代前半に掛けては「髪のダメージ=枝毛」というくらい悩み相談の中でも群を抜いており、施術メニューに枝毛カットが存在するほど、髪ダメージの定番として君臨していました。(鏡の前で枝毛をチョキチョキ切っていたのでは?)

しかし、この時期発売されたある一つの画期的な整髪料で、それまでの枝毛の悩みがウソみたいに晴れてしまいます。

 

枝毛をラッピング加工して包んでしまう新発想

1980年代後半〜90年代当時は、枝毛が出来たら切るしか無い!と言われ続けていましたが、そんな時、救世主として登場したのが 「枝毛コート剤」

キューティクルの主要成分であるケイ素を,化学合成の力を借りて「液状型合成シリコン」を主成分とした枝毛専用の補修整髪料として製品化。

わずか1〜2滴を枝毛の部分に付けて乾かすだけで、髪を包み込むシリコン特有のラッピング効果で、一瞬にして枝毛を目立たなくしてしまう魔法の様な製品で、日本中の枝毛に悩む方達を魅了してしまいました。

当時、枝毛に悩んでいたあなたでしたら、一度は使用したり目たり聞いたりした覚えがあるのではないでしょうか。

 

強力なキューティクル保護作用が美容技術に悪影響を

私がサロン勤務でスタイリストだった当時、その使用感で一瞬にして虜になり顧客様にもイチ押ししていた「枝毛コート剤」、使用した時は良いのですが継続しても一向に枝毛は無くなりません。

それどころか、パーマが掛かりにくくなったり、ヘアカラーが染まりにくくなってしまうなど、実に美容師泣かせの症状が次第に明るみに出てきたのです。

その後、改良された整髪料が次々と発売されますが枝毛の根本的な症状改善には至らず、主成分である「シリコンは髪によくない」との風評が広がるにつれ、知らぬ間に枝毛コート剤は美容界から姿を消してしまいましたが、私の心のイライラは日に日に募るばかり…。(この事が切っ掛けで私の心の中に徐々に芽生え始めた美容メーカーに対する不信感が、後の独立に繋がります。)

 

合成品から自然由来油脂へのシフトで「見えない化」が進行

2000年代に入ると、ヘアカラーやデジタルパーマのブームとともに、髪型を整えながら傷みを補修するタイプのスタイリング剤が登場しますが、髪ダメージは良くなるどころか悪化の一途をたどり、枝毛の症状もますます酷くなっていきます。

そして、北半球のオゾン層の破壊が進み紫外線が増加した影響からか、2005年頃より冬の定番だった髪のパサつきが1年中収まる気配が見られず、整髪料に保湿性の高い油脂成分を大量に配合するようにシフトチェンジが行なわれてから徐々に枝毛は姿を消していき、2010年以降「自然由来の油脂成分配合のノンシリコンタイプ」の整髪料がブームを迎える頃には殆ど見られなくなりました。

 

美容のプロも知らない裏側に隠された真実

枝毛が無くなり手触りも良くなっているのだから、髪は健康になったのではないの?

そう考えているあなたは、かなり危険と言えます。
なぜなら、美容師やプロの美容家と呼ばれている方達もココで大きな間違いを犯しているからです。

枝毛は無くなったのではなく「見えない様に加工されている」のです。

要するに、キューティクルにある7つの層の隙間に、自然由来の油脂成分が染みわたって油脂皮膜でフィルム加工され、枝毛が見えないように隠されてしまっている、これこそが枝毛が消えてしまった正体なのです。

もし、このまま油脂皮膜で加工された状態が長期間続いたとしたら、鼻と口を1度に手で塞がれると呼吸困難で苦しむように、キューティクルを開閉させる髪呼吸が出来ずに髪内部が痩せ細って空洞化を引き起こして死に追いやられ、切れ毛となってしまいます。

枝毛解消に導く手当てはトリートメントによる補修補正ではなく、毛髪の表面から内部にかけて浸透している空洞化の引き金となる油脂成分の除去にあるのです。

あなたの髪、油脂皮膜で呼吸困難になっていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

MO008 祭りを見て想う、大人の“粋”と“イキ”

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photo credit: おとなキレイ.com

 

長かったGWも終盤になり、家族旅行やお出掛けを楽しまれたことと思います。

私などはサービス業を営んでいることもあり、GWは全く関係ないのですが、この時期に行なわれる日本3大祭りのひとつに数えられている「浜松祭り」に関しては

幼い頃よりココ浜松に住み、慣れ親しんできたこともあり、とても深い思い入れがあります。(私の長男や次男も町民の250名程の皆様に「浜松祭り名物激練り」でお祝いしていただきました。)

しかしながら年々、参加する町が増えて拡大して行くにつれてエンターテイメント性ばかりに意識がいき、浜松祭り本来の「町民皆でお祝いさせて頂く厳かな催し」の意識から築き上げられた伝統が失われつつある参加者意識には、正直残念な想いを深く感じます。

中でも私が一番心を痛めているのが「祭りの服装と髪型の乱れ」

少しでも他人より目立ちたい意識からか、派手めな足袋で浮いてしまっている足元、帯を締めずにダラダラ裾をたなびかせる、縛って固めただけの様なボサボサな髪…など、年々その乱れ方が大きくなり、ただ“イキがっている”ように感じるのは私だけでしょうか。

本来であればリーダーとなる方がキチンと指導すれば良いのですが、あまり厳しすぎると参加者が減ってしまう恐れもあり、「これが今の流行りだから…」と言われてしまえば何も言えず、参加する方が「お祝いさせていただく」と言う意識を持たない限りなかなか改善されない問題ではあると思います。

いきと粋

いきまたは意気とは、江戸における美意識(美的観念)のひとつであった。江戸時代後期に、江戸深川の芸者(辰巳芸者)についていったのがはじまりとされる。身なりや振る舞いが洗練されていて、格好よいと感じられること。また、人情に通じていること、遊び方を知っていることなどの意味も含む。
反対語は野暮(やぼ)または無粋である。「粋 (すい)」を「いき」と読むのは誤用・誤読である。

いきは粋と表記されることが多いが、これは明治になってからのことで、上方の美意識である「粋(すい)」とは区別しなければならない。

上方の「粋(すい)」が恋愛や装飾などにおいて突き詰めた末に結晶される文化様式(結果としての、心中や絢爛豪華な振袖の着物など)、字のごとく純粋の「粋(すい)」である。

『守貞謾稿』には、「京坂は男女ともに艶麗優美を専らとし、かねて粋を欲す。江戸は意気を専らとして美を次として、風姿自づから異あり。これを花に比するに艶麗は牡丹なり。優美は桜花なり。粋と意気は梅なり。しかも京坂の粋は紅梅にして、江戸の意気は白梅に比して可ならん」と書かれている。

(〜Wikiペディアより抜粋〜)

その一方で、きちっと帯で纏められた法被に身を包み「襟足からきりりと結い上げられた夜会巻き」「工夫を凝らした編み込み」「コンパクトに纏められたお団子スタイル」…等で纏められたヘアスタイルには、大人の粋や凛とした佇まいを感じ、髪型を仕上げる作り手としても、見ている側としても惚れ惚れしてしまいます。(ヤッパリこれだよこれ、大人スタイルはこうでなくちゃ)

「髪や服装の乱れは心の乱れ」にもあります通り、髪型や服装の乱れは心に隙を作り、思わぬ事故に繋がる恐れもあります。

見学される方や参加する方双方が気持ち良くなれる祭り、これから先も末永く続けていってもらいたいと思います。

凛とした佇まいを感じさせる大人の粋、いつまでも大切にしていきたいですね

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

追伸:私が感じる「法被の粋な着こなし」はこんな感じです♪

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photo credit: おとなキレイ.com

【あまりの激しさ故けが人が続出する、浜松祭り名物の激練り】
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=KZRne2Haw4U[/youtube]

 

MO007 鏡に写ったツヤやかな髪を見て、自分に自信が蘇ってきました

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photo credit: Edson Hong via photopin cc

『この度、インターネットの検索を通して 髪の治療院 ルグラン さんのホームページを拝見させていただき、髪に対する知識やこだわり、技術に対する取り組み方が私の理想にぴったり合い、この美容院だったら今抱えている
「髪のパサつきや肌荒れの悩みを解消してくれそう」
という思いで今回、約10年間通い続けた美容院を思い切って変えてみたく、ご予約させて頂きました。』

お越しいただいた経緯をこのようにお話しいただいた、浜松市東区在住のAさん。

 

白髪が目立たない、柔らかいイメージに変身したい

とにかく髪がバサバサでツヤが無く、髪型が全然まとまらない為いつも縛っている状態で、ヘアカラーを繰り返していたら肌荒れも起きてしまいました。

ヘアカラーをするのに不安があるのですが白髪は目立たなくしたい、暫くカットをしていないので毛先が柔らかく動きがある髪型にして欲しい、とのご希望。

 

カット技術に対する不信感

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photo credit: おとなキレイ.com

美容師さんにカットをしていただいた日はまとまるのですが、一度シャンプーした後は毛先がバサバサして全然まとまらず、毎回同じことを繰り返すこの美容師さんのカット技術に不信感を抱いてからは、カットをしてもらっていません。

 

へアカラーのアレルギーによるカブレ

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photo credit: おとなキレイ.com

最初は体調が悪かったからかな?と思っていたのですが、肌に優しいヘアカラー剤を使用していただいても、目の周りが赤く腫れ上がってしまう体験から、ヘアカラー剤のジアミンのアレルギーではないかと思い、また同じ様な症状が出てしまうのではないか?という恐怖感から染めるのを躊躇しています。

 

髪のツヤが蘇ってさっきまでの私じゃないみたい

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photo credit: おとなキレイ.com

今回は、毛先が量を減らし過ぎてスカスカ、トリートメントやヘアクリームの影響でキューティクルが傷つき髪の弾力も低下している状態。

今後に向けて、ヘアカラーの色がしっかりキープできるよう、髪のダイエットと頭皮のディープクレンジング、で髪のコンディションを整える手当てと、小顔に見えて白髪が目立たなくなる様な髪型にカットをさせていただきました。

 

施術終了後、今回のタイトルにある様な「鏡に写ったツヤやかな髪を見て自分に自信が蘇ってきました、勇気を持って美容院を変えてホント良かったです。」とのご感想をいただき、

A様との楽しいひと時を通して、大人の魅力は心の不安やイライラをほんの少し解消してあげるだけで、パァ〜ッと視界が開けたように内側から自然と輝き始めるんだなぁと、改めて感じさせてくれました。

さぁ、次はあなたの番です。

あなたのココロに自信と勇気が湧いてくる心の癒しを体験しませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

※今後の経過や写真は、後日公開予定です