7R-04-00 シャンプー剤の進化の歴史と未来のトレンド

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いくらトレンドを追い掛けても配合成分の良さだけでは美しい髪は育ちません!

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photo credit: Vincent_AF via photopin cc

お待たせいたしました!

美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】本日よりスタートいたします。

記念すべき第1回目は、「シャンプー剤の進化の歴史と未来のトレンド」についてお届けさせていただきます。

 

目次/美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】

(1)シャンプーの歴史と未来のトレンド(歴史とトレンド)
(2)シャンプーの汚れを落とす以外の本当の目的をご存知ですか?(役割と目的)
(3)毎日シャンプーすると傷むって本当?シャンプーの理想的な洗う回数と正しい洗い方(洗う回数と洗い方)
(4)ツルツルがゴワゴワに変わる悪魔のシャンプー VS キシキシがサラサラに変わる天使のシャンプー(手触りと弾力低下)
(5)泡立ちの良いシャンプー剤でゴシゴシ洗うほど頭皮はベタつき髪はバサバサになる?(泡立ちとベタつき)
(6)シャンプー剤の良い香りは育毛に不要?香りの良さでシャンプー剤を選ぶほど髪はだんだん痩せていく?(香りと髪痩せ)

 

シャンプー剤の進化の歴史と未来のトレンド

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photo credit: おとなキレイ.com

2013年後半から2014年に掛けて流行るであろう「未来のトレンド」をお届けする前に、今までどんな経緯を辿って進化してきたのか?シャンプー剤の歴史について振り返ってみましょう。

 

日本での洗髪の習慣の始まりから現在までの歴史

日本では、洗髪の習慣は過去に遡る程頻度が少なく、日本髪が結われていた時代は1ヶ月に一度程度というのが一般的で、結う際に油で艶を付けるという考えから、洗髪によって髪を美しくするという概念は今ほど強くなく、ふのり、米ぬか、小麦粉などで髪の油分を取る洗い方が多く用いられていた。

洋髪が入ってきた時代、日本人の硬く太い髪を洋髪にするのは困難であり、髪に適度な油分を与えるシャンプーが好まれるようになって普及し始め、江戸時代に「洗い髪」が、町屋、ことに花柳界の女性の伊達な誇りとして流行したのが、洗髪の始まりとされています。(参照元:Wikiペディア〜日本での洗髪の歴史より)

20世紀に入り、海外との交流が盛んになってくるにつれて、シャンプー剤も様変わりをしていきます。

石けん:大正から昭和初期にかけて「白土・粉石けん」などを配合する髪洗いが流通。

固形シャンプー:固形のシャンプーが発売されるようになってシャンプーという言葉が一般化

シャンプー剤(界面活性剤):1932年に花王から「花王シャンプー」が発売され、1950年以降には石鹸から界面活性剤へと変わり「花王フェザーシャンプー」は約80%のシェア。

リンスインシャンプー:1980年代中盤から「朝シャン」が若い女性に流行し、1986年には資生堂から「モーニングフレッシュ」が発売。チャン♪リン♪シャン♪の合い言葉で一世を風靡したリンスインシャンプーシャンプードレッサーが登場。

シリコンシャンプー:リンスインシャンプーの後継者として、キューティクルの主成分であるケイ素に類似した人工化合物である「シリコーン」を配合し、キューティクルを保護しながら滑らかに洗い上げるシャンプー剤として、指通りの良さが支持され一大ブームに。

プロティンシャンプー:1990年代後半に入ると、ライオンや牛乳石鹸などから髪と同じ成分(アミノプロテイン)を補給しながら、髪と地肌を優しく洗い上げるプロテイン系のシャンプーが登場

オーガニックシャンプー:2000年代に入るとナチュラル思考の流行とともに、自然由来の植物(オーガニック)成分から作られたマイルドな洗浄成分で優しく洗い上げる自然派シャンプーが登場

ノンシリコンシャンプー:シリコーンの有害説が広がり始めた影響から、シリコーン無配合を謳い文句に植物油脂を大量に配合した「オイル配合なのにふわ軽な仕上がり」が絶大な支持を得て2012年後半より一大ムーブメントに発展。シリコーンの有無に関する優劣論争は今現在も継続中である。

 

シャンプー剤の未来のトレンドをチェック

2013年から2014年にかけて美容メーカーがこぞって仕掛け始めているのが下記の2タイプ。

オイルシャンプー:天然オーガニックの高級植物性油脂成分を贅沢に配合したしなやかで軽い手触りが特徴の「オイルシャンプー」。このシリーズでは、ラードの様に乾燥すると固まるタイプの油脂分を大量に配合、重くなりがちな仕上がりをカバーするよう洗浄剤を多めに使用しているため、使い続けるとバサバサゴワゴワ髪になってしまうデメリットが…。

ラウレスフリーシャンプー:汚れを落とす洗浄成分の中でも危険性を指摘されているラウリル硫酸ナトリウムの変わりに、カルボン酸やスルホン酸といった洗浄成分を使用し、植物由来成分や海洋成分の配合を高めて手触りを調節しているだけでコレといった特徴もなく、髪や肌への刺激に関してもさほど差が見られないと思われます。

一時的に手触りが良くなるため髪が健康になった感じはするが長続きせず、髪本来のツヤとハリ・コシを育てる主旨に於いては、上記の2タイプ共に不適格だと言わざるを得ません

 

シャンプーの歴史と未来のトレンドのまとめ

• シャンプーは、江戸時代に油分を与える所から始まり、石鹸、固形シャンプー、界面活性剤へと変化を遂げる。

• 20世紀に入るとシャンプーに求めるものは、キューティクルの保護から油脂分の大量配合による良質な手触り重視の傾向へ

• 2014年に掛けては、洗浄成分の目先を変えて天然オーガニックの高級植物性油脂成分を贅沢に配合を謳って入るが、毛髪の物理的ダメージは高まる傾向にあり、細毛・切れ毛は増加し続ける危険性大。

配合成分云々よりヘアサイクルを乱さないかどうか?が重要です!

次回はシャンプーの役割と目的について、お届けいたします。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より