お顔は毎日洗顔しているのに、なぜ頭は毎日洗うと傷むのでしょうか?
同じ一枚の皮膚なのに、おかしいと思いませんか?
美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】本日は第3回目。
前回は「シャンプーの汚れを落とす以外の本当の目的をご存知ですか?」というテーマで、意外に知られていないシャンプー本来の役割や目的について、お送りいたしました。
今回は、「シャンプーの理想的な洗う回数と洗い方」についてお届けいたします。
目次/美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】
(1)シャンプーの歴史と未来のトレンド(歴史とトレンド)
(2)シャンプーの汚れを落とす以外の本当の目的をご存知ですか?(役割と目的)
(3)毎日シャンプーすると傷むって本当?シャンプーの理想的な洗う回数と正しい洗い方(洗う回数と洗い方)
(4)ツルツルがゴワゴワに変わる悪魔のシャンプー VS キシキシがサラサラに変わる天使のシャンプー(手触りと弾力低下)
(5)泡立ちの良いシャンプー剤でゴシゴシ洗うほど頭皮はベタつき髪はバサバサになる?(泡立ちとベタつき)
(6)シャンプー剤の良い香りは育毛に不要?香りの良さでシャンプー剤を選ぶほど髪はだんだん痩せていく?(香りと髪痩せ)
シャンプーの理想的な洗う回数と正しい洗い方
昨今、メディアなどで「毎日シャンプーすると脂を取り過ぎてしまう」といった医療や美容関係の方の発言を良く目に耳にするのですが、だったら何故「洗浄力の弱いシャンプー剤が一般的にならない」のでしょうか?
答えは簡単です。私のサロンにご来店いただく顧客様に伺ってみても同じ様な答えが返ってきましたが、タップリ泡立つシャンプー剤に慣れてしまっている方達からしたら、泡立ちが少ない洗浄力の弱いシャンプー剤では、「洗った気がしない」「頭がスッキリしない」など物足りなさを感じてしまうから。
40代くらいから少しずつ皮脂(脂分)の分泌が少なくなっているにも関わらず、新陳代謝が活発な10〜20代の方達が使用する様な洗浄力の強い泡立ちの良いシャンプー剤で同じ様に洗髪しているから、潤いに必要な皮脂(脂分)まで奪われて頭皮にかゆみや炎症が出てしまうのです。
ですから、顔も洗える様な優しい洗浄力のシャンプー剤で「毎日(週7回)洗い」必要な皮脂分は残しながらその日の汚れはその日の内に落とすのが理想的だと言えます。
指の腹の正しい部位と正しい指の動かし方
あなたが理想的なシャンプーを手にしても、洗い方が間違っていては毛髪を殺してしまいますから、「指の腹の正しい部位」「正しい指の動かし方」を一緒に学んでいきましょう。
【シャンプー剤のつけ方】
シャンプー剤は手の平に適量を取り出し、頭皮に大きく円を描く様に軽く泡立てながら手の平で擦り込んでいきます。
【指の腹の正しい部位】
赤丸で囲んだ指紋の渦巻きの部分が指の腹です。バレーボールのトスの要領で、指を広げて軽く折り曲げます。
【頭頂部の洗い方】
1センチくらいの間隔で指を細かく前後に動かし、スライドさせた時に毛穴から生えている毛髪のザラザラ感を感じるくらいの強さで1センチくらいずつ、つむじ方向に向かって進めていきます。
【両サイドの洗い方】
1センチくらいの間隔で指を細かく上下に動かし、スライドさせた時に毛穴から生えている毛髪のザラザラ感を感じるくらいの強さで1センチくらいずつ、頭頂部方向に向かって進めていきます。
【後ろ側の洗い方】
1センチくらいの間隔で指を細かく上下に動かし、スライドさせた時に毛穴から生えている毛髪のザラザラ感を感じるくらいの強さで1センチくらいずつ、つむじ方向に向かって進めていきます。
髪を殺してしまう間違った洗い方
【指先でゴシゴシ力を入れて洗っている!】
※指先で力を入れてゴシゴシ洗ってしまっては、頭皮にかゆみや炎症が出てしまいます!
【毛髪をタップリの泡で覆ってしまっている!】
※髪の毛にまでタップリ泡を付けてしまっては、毛髪が死んでしまいます!
シャンプーの理想的な洗う回数と正しい洗い方のまとめ
• シャンプーの回数は「毎日(週7回)洗い」が理想的
• シャンプー剤は頭皮に大きく円を描く様に手の平で擦り込む
• 指の腹の正しい部位は、指紋の渦巻きの部分
• 頭頂部は前後、横と後ろは上下に細かく動かす
• 毛穴から生えている毛髪のザラザラ感を感じるくらいの強さ
• 1センチくらいの間隔で指を細かく前後に動かす
• 指先で力を入れてゴシゴシ洗うと、頭皮にかゆみや炎症が出る
• 毛髪をタップリの泡で覆って洗髪すると、毛髪が死んでしまう
あなたはお顔も洗えない様な危険なシャンプー剤で頭を洗っていませんか?
次回は「シャンプー後の手触り感と毛髪の弾力低下」について、お届けする予定です。
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より