7R-02-03 「熱〜いお湯でゆすぎ(すすぎ)をする方がスッキリするから!」というあなたは危険です!?

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photo credit: Tekke via photopin cc

こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。

いよいよ本日から2月がスタートした訳ですが、先月はセミナーに出席のため東京へ2度程伺い、そこで学ばせていただいた知識をサロンで復習していたら、あっと言う間に1ヶ月が過ぎていたというくらい、とっても充実していました。

今月は、「サロン以外での雑用をもっと効率良くこなせるよう、時間管理に努める!」をテーマに、1ヶ月間過ごしてみようと思います。

さて、美人髪を育てる7つのレシピ【ゆすぎ(すすぎ)編】も本日で第3回目。

前回はあなたのゆすぎ(すすぎ)時間は少な過ぎませんか?というテーマで、ゆすぎ(すすぎ)に必要な時間について、お送りいたしました。

今回は、「ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度とは?」と題して
(1)お湯の温度が1度違うだけで脂汚れの落ち方が約10%程違う!
(2)頭皮の温度に2〜3度プラスした37〜38度が最適!
について解説させていただきます。

 

目次/美人髪を育てる7つのレシピ【すすぎ編】

(1)ゆすぎ(すすぎ)は何のためにするの…?(目的or用途)
(2)ゆすぎ(すすぎ)に必要な時間はどの位なの?(時間)
(3)ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度は何度くらいなの?(温度)
(4)ゆすぎ(すすぎ)は指のどの部分を使えば良いの?(指の使用部位)
(5)ゆすぎ(すすぎ)に正しい手順ってあるんですか?(シャワーの当て方と手順)
(6)ゆすぎ(すすぎ)後の処理で決まる!髪が早く乾くお手入れ法とは?(後処理)

 

ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度なんてあるの?

頭や身体を洗ったりする時のお湯の温度は、“熱い方が好き”という方もいれば“ぬるめの方が良い”という方もいらっしゃいますが、これは嗜好の問題であって、人それぞれ違った好みがあるのは仕方ないのかもしれません。

ただ、ほんのチョットした温度の違いで「地肌がかゆくてポリポリ掻いてしまう!」「髪や地肌がベタついて気持ち悪い!」「なんか頭皮がヒリヒリして痛い!」トラブルは、ある日突然起こります。

髪や頭皮の健康を維持していくためには、ゆすぎ(すすぎ)に使うお湯は「頭皮や毛髪を傷めずに、汚れが浮き上がる最適な温度」で行なって頂くのが有効ですよ!と、サロンにご来店くださるお客様や、お悩み相談をお寄せいただいた皆様にはお伝えしております。

 

お湯の熱対策も、ドライヤーの熱対策と同じくらい大切です!

ドライヤーの熱は髪を傷める!話は良くお聞きするのに、
何故、お湯の熱で傷む!話題が出て来ないのでしょうか?

髪や頭皮に対しての伝わり方が違うだけで、どちらも同じ“熱”なのに、お湯の熱で傷む!という話を余り耳にしないのは、不思議でなりません。

裏返せば、ゆすぎ(すすぎ)はそれだけ重要視されていない!故、お湯の熱が要因とは考えない隠れトラブルが多いともいえます。

では、この隠れトラブルの要因となる、髪やお肌のタンパク質の熱によるダメージや脂切れは、いったい何度くらいから起こり始めるのか?ですが

「40度」を超えた辺りから、髪やお肌のタンパク質は少しずつ傷つき、潤いに必要な脂が不足し始めます。(「60度」を超えるとグニャグニャなゴム状になり、「80度」を超えると細胞が原形をとどめられずに溶け始めてしまいます。)

この事から、ゆすぎ(すすぎ)に使用するお湯の温度は「40度未満」でなければならないことが、ご理解いただけるかと思います。

 

頭皮の温度は身体の体温と同じではない?

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photo credit: おとなキレイ.com

「シャワーで身体を流す時はさほど熱さを感じなかったのに、頭を洗おうとしたら”アツッ!”と感じた」

あなたはこんな経験に身に覚えがありませんか?

身体は衣服に包まれていますが、頭皮は外気にさらされている分、若干温度が低くなっています。

その差は、「わずか1度!」

身体の平熱が36〜36.5度の健康な方で、頭皮の温度は35度位と云われています。
(冷え性や肩コリを抱え、血行の滞っている方は33〜34度台というケースも…)

身体と頭で温度の感じ方が異なるのは、この1度の差があるからです。

たかが1度と言いますが、医学の世界では“体温が1度低いと身体の免疫力は約30%低下する”といわれているくらい重要で、お湯の温度も1度違うだけで脂汚れの落ち方が約10%程違ってくるそうです。

そして、頭皮や髪に付いた脂は、体温と同じもしくは低い状態の水で洗っても「水と脂の反発し合う性質」で、なかなか落ちにくいのですが、2〜3度くらい高めの熱エネルギーを加えてあげるだけで、髪や頭皮から脂が自然に分離して剥がれ落ちていきます。(お湯を使って食器洗いを続けると手指が脂切れするアノ感じ)

このことから、35度に2〜3度プラスした37〜38度が、ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度と言えます。

 

ただ、いくらお湯の温度を最適にしたとしても、指の使い方や力加減を間違えてはトラブルの原因となってしまいますから、強い力でゴシゴシ洗わないと気が済まない!あなたは、次回の「ゆすぎ(すすぎ)には、指のどの部分を使えば良いの?」は必見です。

最後に復習の意味も兼ねて、「ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度とは?」での要点を簡単にまとめておきます。

【「ゆすぎ(すすぎ)に最適な温度とは?」でのまとめ】

• 髪やお肌のタンパク質は、40度を超えた辺りから傷つき始める。

• 髪やお肌の潤いに必要な脂は、40度を超えた不足し始める。

• 健康な頭皮の温度は、体温より1度前後低い35度くらい。

• 洗髪前のゆすぎ(すすぎ)に使用する、最適なお湯の温度は37〜38度。

あなたはこれでも熱〜いお湯で、ゆすぎ(すすぎ)を続けますか?

list02-arrow 次回は「ゆすぎ(すすぎ)には、指のどの部分を使えば良いの?」についてです。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より