KB010 健康食品の「機能性表示」解禁に対する疑問点

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あなたは健康食品やサプリメントに頼り過ぎていませんか?

6月5日に安倍首相が発表した成長戦略の中に、サプリメントなどの健康食品や農産物などで健康への効能・効果を表示することを認める方針が盛り込まれました。

健康食品の「機能性表示」解禁へ――トクホ並みに?
食品は医薬品とは異なることから、これまで効果を示してもいいのは特定保健用食品(通称・トクホ)や栄養機能食品に限られていましたが、来年度中には現行の規制が大きく緩和される見通しです。

この記事を目にして、ナゼ今の時期に規制緩和なのか?、身体の健康を本当に願っているのか?、疑問に感じてしまうのは私だけでしょうか。

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photo credit: Sarah Korf via photopin cc
 

規制緩和で健康被害が更に拡大する恐れを感じてしまいます

「規制が行われてきたのは、食品の安全性を確保し、医薬品との区別を明確にして、消費者を保護するためです。
規制緩和の主な目的は、企業等の責任で科学的根拠を示し機能性を表示できるようにすることで、個別許可型の手続きにかかる時間やコストを省き、制度の活用を促す」とあります。

確かに、規制が緩和されれば、企業は食品の付加価値を訴求しやすくなり、今後の超高齢社会を背景に市場はさらに拡大するでしょう。

しかし、これでは「食品の安全性を確保し、医薬品との区別を明確にして、消費者を保護する」という本来の目的からは遠のき、大手企業の利便性ばかりが優遇されることに繋がり、私たち消費者の健康や食品の安全性に対する配慮が低下して、消費者の混乱や健康被害が更に拡大する恐れを感じてしまいます。

私たちの身体の健康は、普段の食生活のバランスによって築き上げられている訳ですから、健康食品はあくまで補佐的なものとして位置づけ、効果効能を過信し過ぎないことが未来の健康維持には大切です。

食事の時間・量・栄養のバランスが乱れていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より