天然で植物由来なら身体に害は無いと思っていたのに、肌が荒れてしまった?
近年、サロンにお寄せいただく相談メールやお電話、初めてご来店いただいた顧客様から、肌荒れに関するお悩みをお聞きする機会が大変増えております。
記憶の新しい所では「小麦由来成分配合の石鹸を使用したアレルギー」や、このブログで今月の6日(土)に取り上げさせていただいた「美白製品で肌がまだらに白くなった症状」などは、美容業界を巻き込んだ大きな社会問題にまで発展しています。
これらの問題から垣間見えるのは、どんな成分が配合されていて、どんな効能が得られるのか?といった製品の機能面や便利さばかりに注目してしまい、本来一番大切であるべき“身体への安全性”を第一に考えて商品を購入する方は、まだまだ少数派であるということ。
クレームは“苦情”や“嫌がらせ”とは違い、信頼への裏返し
私のサロンではオープン以来、一番大切にしている「安全安心ポリシー」が2つございます。
(1)施術メニューに使用する薬剤は、どんなに有名メーカーであろうと安全面がサロンの基準をクリアできない限りはメニュー化しない。
(2)ヘア&スキンケア製品・ホームケア製品は、どんなに有名メーカーであろうと安全面と結果の持続力がサロンの基準をクリアしない限り導入しない。
ココまで拘っても100%安全という訳ではなく、施術メニューを体験いただいたりお勧めした製品をご購入いただいた顧客様からクレームを頂いたことはございます。正直、私とて生身の人間で気の弱い面も有りますから、できればクレームは聞きたくは有りません。
しかしながら、面と向かって悪い面や良い面を理路整然とキチンとお話しただけるクレームに関しては、自分の苛立ちや怒りの感情をただぶつけるだけの「苦情・嫌がらせ」と違い、サロンや人間性に対する信頼の証しだと私は考えてます。
クレームから学び、顧客様への安全安心に役立てる
実はつい先日、サロンで扱っている安全面と成果の持続性にこだわって厳選した美容製品を使用したお客様から「肌荒れのクレーム」を頂きました。
製品を使い始めて2〜3日の使い心地は凄い良かったんです。しかし、その後だんだん「肌が乾燥してきてカユミが出た」「肌に細かい凸凹が」「赤味は無いけどブツブツしている」様な肌荒れを感じたので、一週間ほどで使用を止めました。
まだ導入間もない製品でしたので、コレからご使用いただく顧客様に安全にご使用いただくことを考え、製品をサロンへ返品しに来ていただいた際、詳しい使用状況を伺いました。
■ 使用期間中の身体の状態:・何日くらいで症状が治まったか・生理の有無・薬の服用・睡眠・食事・ストレス
■ 製品をどのように使ったか:・一回にどの位の量を使ったか・使っていた頻度・一日に使っていた時間・何回くらい付け足したか・併用していた化粧品・
ココで伺った使用状況は全て記録させていただき、製品をご購入いただく顧客様にお渡しする参考資料としてご利用させていただきます。
天然由来でどんなに高品質と呼ばれている製品でも安全性に完璧はありません。
私にできるのは、クレームを通したご意見・ご感想から学んだことを活かし、顧客様の安全安心を限りなく100%に近づける様に努力を重ねるだけです。
あなたは“天然”“植物由来”は全て安全だと考えていませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より