KB022 髪型をキープする整髪料類(スプレー・セット剤)を一切使わないで仕上げる?

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整髪料のベタベタ感が嫌で、仕上げの時は髪に何も付けて欲しくないのに「何も聞かずに整髪料を付けて仕上げをされ」後から使用方法を説明されても困ってしまう。

どうして髪型を変えると使う整髪料も変えなければいけないの?髪型を変える度に整髪料を買い替えなければならないのは、納得いかないし髪型を変えるのを躊躇してしまう。

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photo credit: stevenmayatt via photopin cc
 

髪型を固める「整髪料類を一切使わないセット技術」誕生の切っ掛けは、ご家庭でのブラッシングの苦労話から

私が「整髪料類を一切使わないで仕上げをしよう」と思い立った切っ掛けは、多くの顧客様から上記の様なお悩みをお聞きしたからです。特に決定打となったのは「冠婚葬祭後のご家庭でのお手入れの痛み」でした。

髪をセットするために大量に使用されたスプレーや整髪料で、バリバリに固められた毛束をブラシで少しずつ解していく作業は「髪や地肌は痛むワ時間は掛かるワで悲しくなる」と、皆さん口を揃えておっしゃいます。

美容師さんの立場では「スプレーでしっかり固めなければ髪型がスグ崩れてしまう」との思い込みから使うのが当たり前となっており、「髪を解くのが大変だからスプレーは使わないで欲しい」とは、顧客様の口からはなかなか言い出せない雰囲気になってしまっているようです。(本当は、強固に固める程“ボロッ”と固まって崩れてしまうのですが…)

ただ、今でこそスプレーやワックス等の整髪料類を一切使わない「サロン独自のソフト仕上げ」は顧客様に「まるでトリートメントをした後みたい」「ブラシで解さなくても良いから凄い楽」とご好評を頂いておりますが、施術の確立に至るまでは苦難の連続でした。

整髪料のセット力を弱くしようと水で薄めて使用すると、確かにセット力は弱くなってブラシでとかした時に白い粉も拭きにくくなるのですが、水分でシットリし過ぎてしまい、ボリュームが無くなって髪型が崩れやすくなってしまう。

お互いの良い所を引き出そうと、整髪料同士を数種類ブレンドして仕上げてみた所、持続力は向上しましたが、ご家庭でのブラッシング時に、もつれが酷くてとかし辛かったり、粉拭き症状が出たり、匂いがおかしくなったりしてしまう。

スプレーを一旦手に取ってから付けると、付いた所と付いて無い所が出て、仕上がり感や持続力にばらつきがでてしまう。

・・・etc.

その後も試行錯誤を繰り返しながら、顧客様に提供できるレベルになるまでには、約4ヶ月の月日が経過していました。その答えは大手のメーカーより販売されている整髪料類では見つからず、18年前に出逢った「毛髪〜お肌まで全身のお手入れが可能な基礎化粧品」の中にありました。たった3つの製品の組み合わせやブレンドの仕方で、ソフト〜ハードまで、ムース風〜ワックス風まで、あらゆる強さと質感の調節が出来るため、「髪型を変えても新たに整髪料類を買い替える負担が無くなった!」と喜ばれております

そして「冠婚葬祭が終わって家に帰ってからの手入れが凄く楽になった!」と云う感想をたくさんお聞きする事が出来たのが、何より嬉しかったです。

「髪型を長時間キープするにはスプレーや整髪料類が必要」というのは美容師側の都合で、顧客様のご家庭での苦労への理解が足りないと言えます。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より