花粉症の重症化を未然に防ぐ、正しい知識と対処法

あなたのその知識は間違っていませんか?

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そろそろ春の花粉が飛散し始める季節。去年の猛暑で、今年のスギ花粉は多めとの予報も出ています。正しい知識と対処法で、花粉症歴がある方も無い方も重症化を未然に防ぎましょう。

 

花粉症の重症化を未然に防ぐ、正しい知識と対処法

年々患者数が増加傾向にある「花粉症」。春先だけの方から、一年中症状に苦しんでおられる方まで、反応する花粉の種類によって症状の出方はマチマチです。自己流の間違った知識と対処法では症状の重症化を招いてしまいがちですから、この機会に正しい知識と対処法を一緒に学びましょう。

 

花粉症の症状の主な特徴は?

風邪の症状によく似ているため、勘違いしてしまう方も多いようです。

花粉症の症状の主な特徴は:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ等で、体質によって、皮膚疾患、のどの痛み、ニオイ障害、咳、微熱などの症状が出るケースもあります。

 

スギ花粉以外にはどんな花粉症があるの?

植物の花粉全てがアレルギー発症の対象になる可能性があります。

日本は、国土の約12%をスギ林が占めているため、スギ花粉のアレルギーが最も多いのです。その他の代表的なものには「ヒノキ」「ブタクサ」「イネ」など、確認されているだけでも50種類以上もあり、一年を通して飛散しています。

 

花粉症は日本だけで起こるアレルギーなの?

花粉症で苦しんでいるのは日本人だけ?と思いがちですが、実はそうではありません。

イタリアをはじめとするヨーロッパの国々では「オリーブ」の花粉症が多く、アメリカなどでは「ブタクサ」の花粉症が多く発症しています。

 

花粉症を発症する人はどんなタイプが多い?

花粉以外に「アレルギーを保持している方」は発症しやすいと言えます。

身体にとって異質物である花粉が体内に入ると、免疫機能によって「抗体」という細胞を作りヒスタミンなどの化学物質を分泌、その刺激でクシャミや鼻水を出して花粉を体外に追い出そうとします。

この異質物を体外に出そうとする体の免疫機能が過剰に反応して起こるアレルギー反応の一つであるため、誰にでも花粉症になる可能性を持っているのです。

 

花粉症用であればどんな薬を飲んでもOK?

出ている症状とその度合によって、服用する薬や摂取量は変わってきます。

クシャミや鼻水には一般的に「抗ヒスタミン薬」が効果的と言われており、第一世代と第二世代の二種類があります。第一世代は市販薬に多く、眠気や喉の渇きなどの副作用の強くでるものもあり、第二世代は病院の処方薬として主流で、第一世代とくらべて比較的副作用の少ないタイプが多いとされています。

市販薬を購入または病院で受診のどちらを選ぶにしても、あなたご自身の症状や仕事内容・生活習慣などをきちんと伝えて、最適な薬を選んでいただきましょう。

 

薬を服用し始めるタイミングは?

どんな病気にも共通しますが、早期発見早期治療が基本です。クシャミや鼻水などの症状が酷くなってからでは遅いです。

もし、花粉症を発症したかな?と感じたら、症状が軽いうちに治療を始めれば悪化を防ぐことも可能と、近年では言われています。花粉が飛び始める1〜2週間前から薬を服用し始めることで、ピーク時の症状を軽減する効果も期待できます。

ただ、各自の体質や飛散量が多いケースによっては、症状が酷くなってしまうこともあります。

 

花粉症を発症すると日常生活にはどんな影響が?

クシャミ鼻水が続くと、どうしても気分的にイライラしてしまいます。症状が悪化しても無理やり我慢し続けていると、次第に集中力が低下していき憂鬱な気分になり、寝付きが悪くなって睡眠不足になったりもします。

初めて経験する方はどうしても無理してしまい、仕事・家事・勉強など生活に支障きたすケースが多く見られます。心と体のストレスを軽減するためにも、早めに正しい治療を受けて規則正しい生活を心がけ、花粉シーズンを乗り切りましょう。

少し長くなってしまいましたので、この続きは「花粉症の重症化を未然に防ぐ、対処法」にてお届けいたします♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

花粉症の参照サイト

花粉症のQ&A

花粉症の疫学と治療 そしてセルフケア

的確な花粉症の治療のために