私が発症した26年前に比べれば知識も対処法も格段に進歩しています♪
私が花粉症を発症したのは26年前、結婚式を挙げた年でしたからよく覚えています。仕事の数少ない休日を使って挙式に向けての打ち合わせや準備で忙しくしていたせいか疲れが溜まって体の抵抗力が弱っていたのかもしれません。
当時は「花粉症」という言葉もまだ出始めたばかりでしたから、どのように対処していいのやら全くの白紙状態。テレビや雑誌で紹介されている数少ないお手入れ法を参考にするしかなかった事に比べれば、今現在は情報も多岐にわたって紹介され薬や施設も充実してきており、正しい対処をすれば症状はかなり軽減できるようです。
目次
花粉症の重症化を未然に防ぐ、セルフケア(対処法)
昨日に引き続き、花粉症の重症化を未然に防ぐ、正しい知識と対処法の第2回目。本日は「ご自宅で出来るセルフケア(対処法)」についてお送りしたいと思います。
花粉症用のマスクやメガネの着用
季節前から予防的に治療を行うとより効果的で、予防には外出時にマスク・メガネを着用して、原因の花粉を少しでも体の中に入れないようにするケアが有効です。
「花粉症用のマスクとメガネ」を付けるだけで、何も付けてない人と比べて体の中に入る花粉の量が最大約1/6に減少します。一般的なメガネとマスクでも、約半分に減少するという結果も出ています。(伊達メガネでも有効となるようです。)
薬の作用によって症状や生活の質の低下をやわらげる
花粉症薬は、体内で増えているアレルギーの細胞を抑える、症状の原因となる物質(化学伝達物質)の放出を制限、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質の働きをブロック、する作用を症状によって使い分けています。
くしゃみ・鼻汁には、鼻の粘膜でヒスタミンの働きをブロックして症状を抑える「抗ヒスタミン薬」、鼻づまりには、神経や血管に作用するのをブロックする「抗ロイコトリエン薬」、これらの症状がより強い場合は、鼻の粘膜に噴霧する「点鼻用血管収縮薬」があります。
新しい免疫療法に対する取り組み
いま注目を集めているのが「舌下免疫(ぜっかめんえき)療法」。スギ花粉エキスを約2分間舌下に含ませることを繰り返して、花粉に対する免疫を作る治療法です。
維持量に達するまでの期間が短い、通院回数も少ない、痛くないことが大きなメリットで、6歳以上のお子さんから高齢の方にも受けていただくことが可能です。近い将来国から認可が下りると言われており、花粉症の治癒で悩んでいる方達には朗報といえます。
飛散時期の布団のお手入れは?
花粉の飛散量の多い時期は、就寝時にクシャミや鼻づまりの辛い思いから守るためにも、出来る限り屋外に布団は干さないほうが良いでしょう。
どうしても湿り気が気になって干す場合は、取り込む前にしっかり叩いて花粉を落としてから室内へ入れ、掃除機を掛けてダニと一緒に花粉も除去しましょう。
飛散時期のお部屋のお掃除は?
花粉は部屋の中に入れないようにするのが鉄則。とくに飛散時期は掃除はこまめにして、花粉を除去出来るタイプの空気清浄機を使って、室内の空気を清潔に保ちましょう。
こまめなお掃除には、持ち運びや収納にも便利なスタンドタイプが良いでしょう。
帰宅時に心掛けることは?
出勤や帰宅に長時間掛かっている方は、衣服や髪には想像している以上に花粉が付着しているものです。室内に持ち込まないように、玄関前で衣類や髪をよく払って花粉を落とすことを心がけてください。このホンのひと手間を掛けるか否かで、室内での症状の出方が変わる程です。
衣服の表面が毛羽立ったウールなどの素材は花粉が繊維の間に溜まりやすいので、避けたほうがベターです。
帰宅後に注意することは?
普段のケアは、「手洗い」と「うがい」を徹底すればで充分です。ただ安全性の面を考えるとどんな雑菌が潜んでいるかわかりませんので、水道水での眼や鼻の洗浄は避けたほうが良いでしょう。
鼻の洗浄には、水1リットルに塩9グラムを入れて煮沸し、体温まで冷ましたものを使用。眼の洗浄には、市販の人工涙液の目薬がオススメ。ただし、眼や鼻の粘膜はデリケートで傷みやすいですから、くれぐれも洗浄のし過ぎには注意してください。
セルフケアでのほんの少しの気遣いが憂鬱な気分を未然に防ぎます♪
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より
花粉症の参照サイト
■ 花粉症のQ&A