7R-01-03 正しいブラシの持ち方・とかし方とは?【ブラッシング実用編】

こんにちは。

おとなキレイ向上委員会の田中です。

さて前回は【ブラッシングに使うブラシはどんなタイプの物を選べば良いの?】というテーマで、ブラシのタイプや用途、ご家庭で使うブラシ選びのポイントや注意点などついてお届けいたしました。

今回は【ブラッシング〜実用編】と題して

「正しいブラシの持ち方とは?」

「ブラッシングはどの様な手順でとかせば良いのか?」

「ブラッシングNG集!」

ご家庭で実際にブラッシングを行なう時の注意点などを交えながら
お届けしたいと思います。

 

ブラッシングはどの様な手順でとかせば良いの?

あなたはブラッシングでこんな経験がありませんか?

「ちゃんとブラッシングしたつもりなのに、する前より絡まりが酷くなってしまった?」

たかがとかすだけなのに、そのとかし方を一つ間違えるだけで、刺激に対して非常にデリケートなキューティクルは、簡単にささくれて傷んでしまいます。

中でも、「少し位引っ掛かっても、まっ良いか!?」「早く終わらせたいからと、ついつい力任せにガーッと、とかしてしまう!?」などのブラッシングを繰り返しているあなたは、要注意と言えます。

ブラシの持ち方

実は、握り方一つで、ブラシに伝わる力加減だけでなく腕への負担も全く変わってしまいます。

力加減が調節できて手首への負担も少ない、正しい持ち方をしましょう。

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photo credit: おとなキレイ.com

ブラシを持つときは、親指と人差し指で軽くつまみ、残りの三本の指は柄の部分に折り曲げて添える程度に軽く握ります。



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photo credit: おとなキレイ.com

このように五本の指で握りしめてしまうと、手首のスナップが利かないばかりか、力が入り過ぎてしまい髪や頭皮に負担をかけてしまいます。又、手首や腕を痛めてしまう要因にもなりますので、避けましょう。


ブラシをとかす手順

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photo credit: おとなキレイ.com

最初に、モツれていたり、絡んでいる部分を分けとって軽く握り、ブラシの先端の部分を使って、少しずつ解していきます。



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モツれや絡みが解れたら、左手(右手)を頭頂部に軽く添え、ブラシの側面を額の生え際に沿わせます。



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手首を返しながら、半円を描くように少しずつブラシを後ろにずらしていきます。(ブラシの側面から反対側の側面まで全て使い切る要領で…。)



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つむじ辺りまで来たら、少し上に向かって引き上げる要領でブラシを抜いていきます。(1〜3の行程を、右(左)横 → 左(右)横 → 襟足の順番で、全てつむじに向けてとかしていきます。)


ブラッシングNG集

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支えも何もなく、いきなりブラシで表面を溶かしてしまうと、毛のモツれや絡まりが酷くなってしまいますので止めましょう!



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ブラシではなく、目の細かいコーム(くし)で無理矢理とかしてしまうと、摩擦で静電気が起きやすくなる、キューティクルのささくれが酷くなる、縮れたり絡まりが悪化する、要因になりますから止めましょう!


最後に復習の意味も兼ねて、ブラッシングを行なう手順での要点を簡単にまとめておきます。

【ブラッシングの手順での要点】

• 最初に、モツれていたり、絡んでいる所がないかチェック。

• モツれや絡みがあったら少しずつ分け取り、空いている手で軽く握りながらブラシの先端部分を使って解す。

• とかす手順は、前→ 左(右)横 → 右(左)横 → 襟足 → 表面

空気の乾燥している冬場では、
やり過ぎで静電気が起きないように注意しましょう!

次回は「シャンプーと同じ位大切な“すすぎ”」について、お届けする予定です。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

7R-01-02 ブラシはどんなタイプを選べば良いの?【ブラッシング実用編】

こんにちは。

おとなキレイ向上委員会の田中です。

さて前回は【ブラッシングは、何のためにするの?】というテーマで
ブラッシングをする3つの目的についてお届けいたしました。

今回は【ブラッシング〜実用編】と題して

「髪に使うブラシにはどんな種類があってどの様な用途で使うのか?」

「ブラッシングに使うブラシはどんなタイプの物を選べば良いのか?」

「ブラッシングはどのくらいの間隔(頻度)で行なえば良いのか?」

私のサロンで実際に使っているブラシの写真で比較しながら、ブラシのタイプや用途、ご家庭で使うブラシ選びのポイントや注意点などを交えながら、お届けしたいと思います。

ブラッシングに使うブラシはどんなタイプの物を選べば良いの?

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photo credit: おとなキレイ.com

上記の写真は、私のサロンで実際に使っているブラシ類ですが。。。

この様にブラシといっても色々な種類があり、用途もそれぞれ違いますから、ブラッシングに使うブラシはどんなタイプの物を選べば良いのか?迷ってしまうと思います。

ブラシの種類と用途

そこでまず最初に、各ブラシの名前と、どんな用途に使うのか?を簡単に説明したいと思います。

1)【仕上げブラシ】
洋装や和装のセットの仕上げをする時に、髪表面のツヤ出しと髪の流れを整える時に使うブラシです。

2)【スケルトンブラシ】
ブローの時、ボリューム感や凹凸の少ない平面の流れをつけたい時、仕上げの最後に、毛流れを整える時に使います。

3)【クッションブラシ】
縛ったりまとめたりする時、頭皮に対する適度な刺激を与えながら髪のもつれをほどき、美しい毛流れに整えてくれます。

4)【デンマンブラシ】
ボブヘアなどの真っ直ぐな髪型を作りたい時、髪に緩やかなカーブや丸さ、流れを付けたい時に使います。

5)【ブラッシングブラシ】
主に美容院でのシャンプー前に、絡まりや汚れをを取ったりする時に使用します。(額〜頭に掛けての丸みと同じカーブが付いているのが特徴です。)

6)【ロールブラシ】
毛先にしっかりとカールを付けたい時、希望するカールの大きさに合わせてブラシの大きさを変えて使用します。

ブラッシング用ブラシの選び方

美容師さんから、ご家庭では細めにブラッシングをして下さいね!と言われるけど、

「色々有り過ぎて、どのようなタイプの物を選んでいいのかわからない?」

この様な疑問をお持ちの方のためにお写真をご用意いたしました。

【質問】:上記の写真のブラシの中で、ブラッシングに適しているのは何番でしょうか?

【答え】:(3)番が家庭用のブラッシングには最適と言えます。
(4)番も有りですが、ブラシを当てる角度によって、頭皮への刺激が強すぎるケースがあるため、余りお勧めしません。

ご家庭でのブラッシング用に適したブラシを選ぶ際には、以下の2つのポイントを抑えたタイプをチョイスしましょう。

ただし、メーカーによって大きさがまちまちなので、手の小さい方はお出掛け等に持ち運びが便利な「携帯用タイプ」「折り畳みタイプ」を選ばれると良いかもしれません。

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photo credit: おとなキレイ.com

■植えてある毛は、猪毛・豚毛などの動物性の毛を使用していている。

(動物の毛は適度に水分とオイル分を含んでいて潤滑油の役目をしてくれてスムーズに滑るので、静電気の起きる原因となる摩擦も起きにくく、キューティクルに対する刺激も少ないのです。)

■毛の植えてある部分に、ゴム等のクッションがある

(このクッションが有ることによって、頭皮や髪の毛1本々に掛かる刺激を和らげてくれますから、クッションのあるタイプを選びましょう。)

ブラッシングの間隔(頻度)

ブラッシングって面倒くさくて、ついつい省いてしまうんですけど、本当は

「どのくらいの間隔でブラッシングをすればいいの?」

基本的には、シャンプー前に毎回行うことがベストです。

何故なら、毎日シャンプーしていても、頭皮から分泌される皮脂、手の脂、空気中のチリやホコリ、車の排気ガス、排煙などの酸化物…などが、髪や頭皮に付着して汚れてしまうからです。

もし、これらの汚れをブラッシングで落とさずに洗髪してしまうと、

・シャンプーの使う量が増える

・潤いを保つバリアの役目をしている皮脂を、必要以上に取ってしまう

・水分が蒸発してバサバサになってしまう

などの、負のスパイラルに嵌ってしまいます。

さらに、もし髪の毛が絡まったままシャンプーしてしまうと、髪の毛が濡れて1本1本が膨らみ、潤滑油の役割をしている皮脂もシャンプーで取られてしまうため、絡まりが悪化して取れにくくなるばかりか、最悪の場合は「絡まったまま毛玉になってしまう!」ケースもあります。

水分と脂分の潤いバランスをキープして、パサつきや絡まりを防ぐためにも、
ブラッシングは毎日行ないましょう!

これでもあなたはブラッシングを省きますか?

次回は「ブラッシングはどの様な手順でとかせば良いの?」と題して、
ブラシの持ち方〜とかす手順について、お送りいたします。

おとなキレイ向上委員会:主宰 田中和義 より



【正統派のあなたには、コチラががお勧め。】

【お出掛け用や手が小さい貴女には、携帯にも便利なコンパクトタイプがお勧め。】

 

7R-01 ブラッシングは何故必要なの?【ブラッシング編】

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photo credit: AHMED… via photopin cc

この新しいブログを立ち上げて本日で6日目の夜を迎えます。

 

幼少の頃は熱しやすく冷めやすい性格からか、何をやっても中途半端で、新しいことを初めても3日もすると飽きてしまい途中で放り出してしまったことを思えば、6日間も続いたとは自分の中でもかなり驚きです。

 

ただ、今回の私の目標は「365日間連続更新!!」にセットいたしましたから、まだまだこんな所で一休みするわけには行きません。

 

さて、本日からはいよいよヘアケアのレシピを大公開。

 

これから紹介するヘアケア法は、1996年より15年以上にわたって講義を受け続けている「医療系の毛髪再生論」から得た学びを元に、独自にわかりやすく体系化した「美人髪を育てる7つのレシピ」と題しまして、本日より7回の連載でお届けしたいと思います。

 

 

注目の第一回目は、ブラッシング編。

 

髪を洗う前のブラッシング、毎日しなければならないのでしょうか?

 

「美しい髪を育てるためには土台となる頭皮を整えないといけません。」

シャンプー前にはブラッシングを行い、髪や頭皮についたホコリや汚れを浮かせておきましょう!」など

 

ブラッシングは、あらゆる美容雑誌やメディア等にご家庭でのヘアケアとして、その有効性が掲載されています。

 

 

私が美容師の修行を始めた昭和50年代終わり頃から、ブラッシングについては、頭皮の血行を良くし、髪・頭皮・毛穴の汚れを浮かし、もつれた髪を整える働きがあり抜毛対策に於いても大切であることは、幾度となく聞かされてきたものです。

 

しかしながら、ブラッシングの有効性が説かれ始めたのは昭和初期頃と古く、その当時はリンスやトリートメントはもとよりスタイリング剤などはもちろん存在していませんし、髪を洗う習慣も週に1〜2度程度と少なかったのです。

 

そのため、皮脂に混ざってホコリやチリが髪や頭皮に残りやすく、地肌のかゆみも発症するため、ブラッシングで髪や頭皮の汚れを落とし、滞った血行を良くする目的で行なわれていました。

 

しかし、昨今のヘアケアはどうでしょう?

 

髪は毎日のように洗い、リンスやトリートメントで栄養補給、仕上げには髪型を一日中キープしたい!からと、様々な整髪料類を髪につけるようになったことが影響してか汚れも複雑化する傾向にあり、さらに暮らしている環境や生活スタイルも昭和時代と比べても大きく変わっていることから、ブラッシングだけでは落とし切れないケースもしばしば。

 

さらに最近では、頭皮に赤み・湿疹・炎症などの皮膚炎の症状を抱えている方が著しく増加し、髪と頭皮の傷みや症状の悪化を考慮してお勧めしないケースもあります。

 

とはいえ、髪を長時間縛っていたり、髪が絡まっている時、冠婚葬祭等で整髪料を使って髪を固めた時などは、髪のもつれをほどくためにブラッシングは必要かと思いますが、毎日しなければならない?ということはなく、症状を考慮しながら行なって頂くことをお勧めしています。。

 

使用するブラシは、クシの部分にゴムのクッションが入った専用の物を使い、

くれぐれもブラシで無理矢理髪を引っ張らないこと!

 

そして、いきなり地肌からブラシをかけるのではなく、

毛先の方から少しずつもつれを取っていきながら髪全体をとかしましょう!

 

P-1「ブラッシング編」 はこれにて終了。

明日は「すすぎ編」をお送りいたしますので、お楽しみに〜♪

 

 

おとなキレイ向上委員会:主宰 田中和義 より