今まで使っていたシャンプーは私好みの香りではなかったから、今回は新しく発売になったこちらのタイプを使ってみようかしら?
美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】いよいよ第6回目となる本日が最終回。
前回は「泡立ちの良いシャンプー剤でゴシゴシ洗うほど頭皮はベタつき髪はバサバサになる?」というテーマで、シャンプーの泡立ち・頭皮のベタつき・髪のパサつきについて、お送りいたしました。
今回は、「シャンプー剤の香りと髪痩せ」についてお届けいたします。
目次/美人髪を育てる7つのレシピ【シャンプー編】
(1)シャンプーの歴史と未来のトレンド(歴史とトレンド)
(2)シャンプーの汚れを落とす以外の本当の目的をご存知ですか?(役割と目的)
(3)毎日シャンプーすると傷むって本当?シャンプーの理想的な洗う回数と正しい洗い方(洗う回数と洗い方)
(4)ツルツルがゴワゴワに変わる悪魔のシャンプー VS キシキシがサラサラに変わる天使のシャンプー(手触りと弾力低下)
(5)泡立ちの良いシャンプー剤でゴシゴシ洗うほど頭皮はベタつき髪はバサバサになる?(泡立ちとベタつき)
(6)シャンプー剤の良い香りは育毛に不要?香りの良さでシャンプー剤を選ぶほど髪はだんだん痩せていく?(香りと髪痩せ)
シャンプー剤の香りと髪痩せの関係性
10代〜20代前半の方達の間では、整髪料選びには「香り」を最も重要視すると言われていますが、年齢を重ね髪ダメージが深刻になってくるにつれて「香り」よりも「効果・効能」へと関心が移っていきます。
「髪のダメージを改善して健康な毛髪を育てたい」と考えた時、毛穴から伸びた人間の毛髪は、「空気」「皮脂」「水分(ミネラル)」の三大要素によって健康な状態を維持されており、コレ以外のものが毛髪内部に補われても全て異質物として扱われ、老廃物として蓄積されてヘアダメージの原因となってしまうことから、私のサロンでは様々な試行錯誤を経て最終的には整髪料類に香りは不必要との結論に達しました。
しかしながら、「香りが全く無い」というのも何か物足りなさを感じてしまうのも事実。昨今の私たちの日常生活にあっては、心と身体をリラックスさせたり疲れを癒したりするケースでの活用をはじめ、香りによって色々なものを感じたり判断したりする機会が多いからです。
香料の使用用途の変化
整髪料類に配合されている香料は、原材料に使用されている様々な薬品類の臭いを打ち消す目的で添加されていたものが、今現在では製品のイメージ向上やリラックス効果で使用されるようになり、香りひとつでメーカー名が判別できたり製品の売上が変わってしまう程その用途は重要視されるようになってきました。
従来は原料が安価な化学的に合成して作られる人口香料が主流でしたが、身体への安全性を求める健康ブームが叫ばれ始めた現在に至っては、“天然性”や“植物由来”を謳った肌への刺激が少ないタイプの植物性香料へとシフトしている傾向にあります。
「香りの良さ」か「髪の健康」かの選択肢
加齢臭がメディアなどで盛んに報道されるようになってから「毛髪や頭皮の匂い」を気にする方々が増え、「毛髪や頭皮の気になる匂いを消臭したい」目的で香料の強いタイプを使用される方もいらっしゃいますが、嫌な臭いを香りの力で消臭しようとした時、臭い同士が混ざり合ってかえって悪臭となってしまうケースも多いですから注意が必要です。
さらに、近年流行の植物由来の油脂成分が配合されているシャンプーなどをお使いですと、洗浄成分によって毛髪内部へと誘導された高濃度の油脂成分と香料が老廃物として蓄積されることで、より強い紫外線酸化を引き起こして内部のタンパク質が著しく傷つき、月日が経つごとに空洞化が進んで痩せ細りプチプチ切れやすい毛質へと変わってしまいます。
香りを優先するか?髪の健康を優先するか?は、あなた次第です。
シャンプー剤の香りと髪痩せの関係性のまとめ
• 香りは心身をリラックスさせたり疲れを癒したりする
• 現在は人口香料から植物性香料へとシフトしている
• 油脂成分と香料が毛髪内に同居すると紫外線酸化が強まり毛髪は痩せ細る
「香りの良さ」と「髪の健康」あなたはどちらを選択しますか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より
香りと健康についての参考書籍
嗜好品にはどのような物資が含まれどのような作用を引き起こすのか、香りはどのように生じどのような働きをするのか、健康に良いのか悪いのか、科学研究での検証を基にまとめられています。