ヘアカラーをする時、アトピー持ちの私では肌荒れしないか心配です

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photo credit: otonakirei.com

アトピーがあるからヘアカラーで肌荒れを起こすとは限りません!

ただ、肌荒れのリスクはアトピーを保持していない人に比べて、当然高くはなります。

重要なのは、あなたのアトピー症状が何に対してアレルギー反応を起こしているか?なのです。

 

合成品のカラーと植物性のカラーの安全性

美容の一般常識の中には「植物性のカラーは、合成品のカラーより安全」だと言われていますが、本当にそうでしょうか?

合成品のカラーは化学薬品を組み合わせて造られており、化学反応によって髪内部の組織に働きかけて色を付けていくメカニズムだから、確かに髪やお肌には負担が掛かります。

一方、植物性のカラーは、天然の植物の葉っぱや茎を原料にして素材そのものに備わっているチカラで髪内部の組織に色を付けていくから、当然髪やお肌にとっては負担が少なくてすみます。

 

植物や果物のアレルギーと植物性カラーの危険性

「花粉症」は植物の花粉に反応するアレルギーですから、植物のアレルギーに該当します。

「キウイフルーツ」に代表されるような酸味の強い果物や「そば」「小麦」などの特定の成分に反応するアレルギーも、植物のアレルギーのひとつとして該当します。

Q:もしあなたが、これらの植物や果物のアレルギーを抱えていたとしたらどうでしょうか?

A:植物性の原料に対するアレルギーを抱えている場合、安全だと言われている植物性のカラーであっても、肌荒れリスクはかなり高いと言えます。

 

まとめ:合成品のカラーと植物性のカラーの安全性

・アトピーを抱えていると肌荒れリスクは高くなるが、全てのヘアカラーが危険というわけではない。
・大切なのは、何に対してアレルギー反応が出ているのか?である。
・植物性のカラーは、植物性の原料に対するアレルギーを抱えている場合、肌荒れリスクは高くなる。
・アトピーの種類によっては、植物性よりも合成品のカラーが向いているケースも有る。

合成品や植物性のカラーを含め「100%安全なものはない!」という認識を持っていただくことを、お勧めいたします。

肌荒れリスクを減らすには、専門的な知識による的確な判断と髪を痛めない施術を提供している「髪の治療家」に相談することです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

無添加の化粧品なら髪やお肌に安心安全なのでしょうか?

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photo credit: Alex Dram via photopin cc

あなたがどの様な体質か?によって安心安全度合いは変わってきます。

無添加と合成品の化粧品でしたら、「余分な添加物を加えていない」「より自然な状態に近い」無添加化粧品のほうが、髪やお肌にとって安全ではないのでしょうか。

これは、サロンにご来店くださる顧客様より頂く質問の中でも特に多いものなので、今回こうしてブログで取り上げさせて頂きました。

 

無添加化粧品と合成化粧品の安全安心

無添加だから安全性が高い!合成品だから肌への刺激が強い!との解釈は、あまりにもメーカー寄りで少々胆略的すぎると思います。

むしろ、無添加製品の方が肌荒れが表面化した場合、症状が長期化しやすい傾向にあることをご存知でしょうか。

 

無添加と合成品の本当の意味

昨今では自然回帰への考え方から、できる限り自然に近い状態のままパッケージングした、身体にとって優しく負担が少ない、

「無添加製品」や「オーガニック製品」への関心が非常に高まりを見せています。

忘れてならないのは、バイオの力と自然の力を融合してパッケージングした、体質を問わずにより多くの人に安定的に力を発揮する「合成製品」もまだまだ健在です。(大量生産するには安定性が高くうってつけの製品です。)

一方で、美白化粧品による白斑問題に代表されるように、効果効能への期待ばかりが先に立ち安全性への認識不足から肌荒れを起こして、

心と体が傷ついてしまうケースが跡を絶ちません。

 

効果効能を強調する製品には特に注意を

2015年10月より消費税のアップが控えているなど、今後はますます財布の紐はかたくなることが予想されます。

そんな時代には、雑誌やTVCMを通して「商品の効果を強調」したり「指定成分無添加」「自然由来の貴重な成分をタップリ使用」など、

自然由来や無添加による安全性を、大々的にアピールする美容製品が増えてきます。

アトピー・更年期障害・甲状腺障害・女性ホルモンの減少、自律神経失調症…等を抱えている、外部からの刺激に敏感になっている、

免疫力・抵抗力の低下しているあなたは、特に注意が必要です♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

パーマした後に頭皮にカユミ、何が原因でしょうか?

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photo credit: pudgeefeet via photopin cc

あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?

約1年ぶりにパーマを掛けたのですが、施術中に地肌にピリッと軽い痛みを感じたので、美容師さんにその旨をお伝えしたら「あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?」とのご回答。

この軽率なアドバイスや初期行動が、後に重大な疾患へと繋がってしまうケースが年々増加しています。

 

パーマの施術と頭皮のカユミ

これはパーマだけに限らず、ヘアカラーや縮毛矯正などの薬剤を使用するケース全般に言えることです。

「頭皮全体がヒリヒリする」「ピリッと痛みを感じた」「地肌が熱く感じる」「薬液が付いた所がシミて痛い」「施術中に後頭部がカユミくて仕方が無くなった」…等、

この様な異常を感じたとしても、お客様であるあなたはどうしても「美容師さんに悪いから」と遠慮をしてしまい、「まぁ、そんなに大した事にはならないだろう」と自分勝手な判断をしてしまいがち。

このような軽率な初期判断が、最初は軽いカユミだけだった症状を、時間が経過するごとに「強い痛みと湿疹が伴う症状へと悪化」させてしまう場合もあるのです。

 

頭皮にカユミが起こる原因

パーマの施術後に頭皮にカユミが出てしまう原因としては、

パーマ液の刺激による炎症、パーマ施術後のすすぎ不足、パーマ前のシャンプー時に力を入れ過ぎ、等の施術関係の問題や、

睡眠不足が続いていた、ストレスが溜まっていた、生理前後だった、ホルモンバランスの乱れ、等の生活習慣の問題で、免疫力・抵抗力が落ちているケースが考えられます。

これから先、パーマやヘアカラー後のお肌の炎症から守るには、ファッション性や値段の安さに躍らされることなく

「どんな小さな異変にも耳を傾けすぐに処置を施してくれる優良サロン」を選ぶ目を養って下さい♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

パーマが掛からなかったのは、私の髪質が悪いから?

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photo credit: pudgeefeet via photopin cc

どうして私の髪質が悪者にされなければいけないの…。

ココしばらくは時間がなかったため、ずっとカットのみで済ませていました。

毛質がスットントンの真っ直ぐなため、ストレートヘアが私のトレードマークにもなっていた程。

ただ、髪型がマンネリ気味になっていたのと「毛先に動きとカール感」が欲しくて、約3年ぶりにパーマをリクエストした、浜松市南区在住のS・Tさま。

しかし、約3年ぶりに掛けたパーマは時間ばかりが掛かった上、毛先のカールが真っ直ぐに近い状態で、リクエストしたパーマには程遠い状態。

たしかに私も自宅で色々な整髪料を使っていましたが、それだけならまだしも、最後の最後に言われたひと言に唖然としてしまいました。

S・Tさまの今日の髪質はハリ・コシが不足していて、パーマが定着しにくい状態だったせいか、ご希望より少し伸びたようなカールになってしまいました。

リクエスト通りもしくは近い髪型に仕上がっていれば許せますが、カールではなくストレートに近く全然程遠い状態。

今回のケースはどう考えても、「施術をしてくれた美容師さんの責任ではないのでしょうか?」との相談をいただきました。

 

パーマの掛かりや定着に影響を与える要素

一般的にパーマの掛かりや定着に影響を与える要素としては、

・髪内部のタンパク質の状態
・ハリ・コシの強度
・キューティクルの損傷度
・髪の太さ
・ヘアカラーの有無と回数
・パーマの有無と回数
・縮毛矯正歴
・使用しているセット剤の種類と有無
・使用しているシャンプー・トリートメントの有無

などが関わってきます。

 

失敗を認めたがらないプライド

美容師さんは、上記のような髪質や状態の情報を元に使用する薬液の強さを決めていきます。

予め得た髪の情報や、来店時の髪の状態を把握した上で、パーマの薬液の選定や施術に入るわけですから、もし希望とは違うパーマの掛かり具合や髪型の仕上がりになっていたとしたら、それはもう美容師さんの責任といえるでしょう。

「今回パーマの掛かり具合が悪く希望の髪型に仕上がらなかったのは私の施術ミスです。誠に申し訳ございません。」と素直に謝ることが出来ていれば、クレームとなってしまうことがなかったハズ。

しかしながら、プライドだけは人一倍高く、素直にミスを認めて謝らない美容師さんがとても多いことに驚かされます。

そして、挙句の果てには、今回のお悩み相談を頂いたS・Tさまのケースのように「パーマが掛からなかったのはお客様の髪質が悪いから」といった責任転嫁によって、精神的に傷ついてパーマがトラウマになってしまうケースが相次いでいます。

美容師には、お客様から頂いた対価以上のものをお返しする義務があるのです。

パーマが掛からなかったのは、決して「あなたの髪質が悪いからではありません」ので安心して下さい!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

教えて!美肌と美髪の実現に欠かせない殺菌力、除菌ではダメなの?

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photo credit: _longpham via photopin cc

ただ汚れを落とすだけでは、お肌と髪の健康を守れない時代がスグそこに…

私が幼少の頃は、大人数で仲良くが基本でしたから、遊びで使うおもちゃなどは少々汚れようが傷つこうが、友達皆で取っ替え引っ替え使っていたものです。

しかし今はどうでしょう?

チョットでも汚れが付こうものなら、やれバイキンが付いて不潔だ!、やれスグ除菌しなきゃ!

他人が触っていたから今触ると雑菌が付いてしまう、誰が触ったかわからないから消毒しないと触りたくない。

菌の世界にも、善玉と悪玉がいるにもかかわらず、菌=悪にしてしまって退治しようとやっ気になっています。

この何でもかんでも除菌・殺菌してしまう行為が、私たちの身体や住んでいる環境の善玉菌と悪玉菌の生態系のバランスを壊し、

人間の持つ抵抗力でも排除できない、全く異なる形に進化した「未知の菌」を誕生させてしまっています。

近年、発見されている鳥インフルエンザは進化した「未知の菌」の代表格で、大量の抗生物質と地球温暖化によって「より強力に生まれ変わった悪玉菌」といえるでしょう。

 

殺菌と除菌の違い

殺菌と除菌では何がどの様に違うのか、調べてみました。

殺菌とは、病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のこと。電磁波、温度、圧力、薬理作用などを用いて細菌などの組織を破壊する、生存が不可能な環境を生成することで行われる。
主な目的:病原体の除去、感染症の予防、食品の鮮度保持、など。

除菌は、対象物から菌を除いて減らすことで。手を水で洗うことから、ろ過などにより菌を取り除くなど、様々な程度の範囲がある。対象や程度を含まない概念である。
除菌に用いる次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールは、直ちに殺菌効果がなくなるため、塗布しても継続的な防カビ効果は無い

【出典元:殺菌・除菌 Wikipediaより】

 

お肌と髪の健康維持に必要な皮脂バランスと殺菌力

健康な人の身体には、多くの微生物や細菌が存在し(多いところでは皮膚1平方cmに10万個以上)、腸内には100兆個、皮膚には1兆個以上棲息していると言われ、

人間の身体は大体60兆個の細胞でできていますから、いかにたくさんの菌と共生しているかがわかります。

(代表される皮膚常在菌としてはプロピオニバクテリウム属(アクネ菌もこの一種)や表皮ブドウ球菌(※1)、黄色ブドウ球菌、マラセチアなどがあり、2009年にサイエンス誌に掲載された論文では205種類が同定。)

なかでも、善玉菌は身体の健康維持に貢献し、悪玉菌は身体に害を及ぼすとされ、現れる場所によって害を及ぼす病原となる場合があるので、いるべき場所にバランスを保って存在する事が大事であるといえます。

近年、お肌や髪の健康を害する発症事例が増加している「脂漏性皮膚炎」「頭皮湿疹」などは、洗い過ぎや大量に配合されている油脂分の影響で皮脂の分泌バランスが過剰気味に傾き、マラセチア真菌がたくさん繁殖してしまったことが考えられます。

このケースでは、お肌や髪に悪さをしている菌その物をなくさない限り症状改善に向かわないので、菌を減らすだけの除菌ではなく、

元を断つ殺菌力が必要になるのです。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

【役に立つ知識:番外編】

皮膚常在菌、皮膚の上に存在する微生物について

表皮ブドウ球菌:皮脂成分のトリグリセリドを脂肪酸とグリセリンに分解。
脂肪酸は酸性であるので皮膚を弱酸性に保ち、アルカリ性が大好きな病原菌が増えるのを防いでいます。

アクネ菌:にきび菌として有名ですが、日頃は表皮ブドウ球菌と同じように働き、皮膚を守ってくれる大切な菌。
思春期や、食事の内容が肉に偏ったり、ストレスがあって皮脂が過剰に分泌されると毛穴に棲んでいるアクネ菌が異常に増殖し、炎症を起してにきびができてしまいます。

黄色ブドウ球菌:身のまわりのあちこちにいて、多くのヒトの皮膚にも棲みついている菌。
普段はおとなしくしているのですが、皮膚がアルカリ性に傾くとがぜん元気になります。
ひっかき傷やけがのじゅくじゅく、洗い過ぎでお肌がアルカリ性になると増えて、炎症やかゆみを起します。
手の傷が原因の食中毒や、とびひはこの菌が原因です。

マラセチア真菌:酵母菌の1種。正常な皮膚では、マラセチア菌がいてもあまり影響がありませんが、脂漏性皮膚炎やフケの原因になったり、デンプウという病気の原因になったりもします。アトピー性皮膚炎の増悪因子であることが報告されています。

 

ヘアカラー後、後頭部の地肌が痒くなり不安で眠れません!?

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

痒みが出たのは今回が初めて、或る日突然起こるものなのですか?

世間一般からしても、ヘアカラーによる色味のチェンジに、ファッションの一部として考えているサロンや顧客様はまだまだ多数派で、化学薬品の刺激から守るために細心の注意を払っているサロンは極少数。

そのため、地肌にチョットした痒みや炎症が起こってしまうとたちまち、どう対処していいかわからずパニックに陥ってしまうケースが後を絶ちません。

 

地肌に痒みや炎症が起こる原因と対処法

今回のように、痒みや炎症で赤くなるだけで収まる軽症のケースもあれば、火傷のようにただれ・カブレを起こす重症のケースもあります。

痒みや炎症などの軽症のケースは、地肌の抵抗力が弱っていたところに、ゴシゴシ強い力で洗い過ぎ・すすぎ(ゆすぎ)の不足による刺激が加わったことによる「皮脂とミネラルバランスの乱れ」が主な原因です。

また、ヘアカラーでカブレ等の重症化するケースは、「ジアミン色素」「天然の植物原料」「金属系原料」のアレルギー反応によるもので、

花粉症と同様に1度発症してしまった場合、一生繰り返すケースが殆んどです。

 

地肌に痒みや炎症が起こる原因

ヘアカラーで地肌に痒みや炎症が起こる原因としてはアレルギーの他に、

・睡眠不足
・ストレス
・生理前後
・二日酔い
・術前術後
・更年期障害
・自律神経障害
・ホルモンバランスの乱れ

等により、外部からの刺激に対するお肌の抵抗力が弱っているところに出てしまいます。

 

地肌の痒みや炎症の対処法

痒みが出るのはシャンプーで汚れが落ち切れてていないから?との自分勝手な思い込みで、シャンプー剤をタップリ使って潤いの元である皮脂とミネラル分を必要以上に取り過ぎてしまうと、痒みや炎症は更に悪化してしまいます。

泡立ちの少ない(洗浄成分が少ないタイプ)石鹸系のシャンプー剤をチョイスして、指の腹(指紋の渦巻きの部分)で1センチ間隔で上下前後にソフトな力加減で細かく動かすことによって毛穴や根元まで指が通って、すすぎ(ゆすぎ)を2〜3分間タップリのお湯で行うことで、皮脂や汚れをしっかり落とすことが出来ます。

あなたはヘアカラー後に起こるカユミは、カラー剤や汚れがシャンプーで落ち切れていない為と思い込んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

本当に必要なの?PA++++やSPF50+の新規格製品での日焼け対策

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photo credit: .craig via photopin cc

新規格の日焼け対策用のPA++++やSPF50+のCMが盛んに流れていますが、本当に必要なのか疑問です。

幼いころより肌が敏感で、軽く引っ掻いたり太陽の光を浴びすぎてしまうと、スグに肌は赤くなって痒みが出てしまいます。

ただ、まだ30代なのでシミやシワなどの光老化による肌の衰えは、出来れば回避したいと思っています。

私のような敏感肌のタイプには、新規格製品での日焼け対策は必要なのでしょうか?

 

新規格製品での日焼け対策と肌荒れ

2012年の12月に紫外線対策に関する規約が改定され、紫外線防御力が今までより1段階強い新規格の日焼け対策用品が認可され、2013年より正式に発売されるようになりました。

2014年に入っても、紫外線防御力をアップさせた新規格の日焼け対策製品「PA++++」「SPF50+」が盛んに紹介されていますが、本当に必要かどうかは甚だ疑問を感じざるを得ません。

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photo credit: 日本化粧品工業連合会

写真を拡大していただくとお分かりになると想いますが、日本化粧品工業連合会が2012年に改定した「PA++++」「SPF50+」を使う用途には、下記の3つの項目が示されております。

■海外を含めた過酷な環境で長時間の太陽光曝露をする活動

■紫外線に特別過敏な人

■紫外線防御に対しより高い安全を求める方

これら3つを踏まえて考えてみても、日本国内で過酷な環境に該当する所は、沖縄の離島の一部を除いては殆ど見当たりませんし、紫外線に特別過敏な人に於いてもほぼ皆無に等しいといえます。

ですから、通勤や家事などを含めた1〜2時間程度の外出を繰り返すくらいの生活習慣でしたら「PA+++、SPF30」でも充分保護できる範囲内にあり、、、

日本国内では、PA++++やSPF50+は必要ないと言えるのではないでしょうか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

日焼け止めクリームやUVファンデーションを使うと必ずと言っていい程「お肌がカサカサ」「赤味を帯びた肌荒れ」を起こします?

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photo credit: distar97 via photopin cc

お肌に密着性の高いタイプほど「お肌には高リスク」

最近、美容メーカーが行っている風潮として、PA++++やSPF50+といった「紫外線を防ぐ機能が高い製品」を推奨している傾向があります。ただこれらのアドバイスを鵜呑みにしてしまうのはとても危険で、「紫外線を防ぐ機能が高い製品=お肌に密着性の高いタイプ」となっている日焼け止めクリームやUVファンデーションが多く、外部からの刺激に弱いあなたのお肌では「乾燥」「炎症」のリスクが高くなることをご存知でしょうか。

 

紫外線防止成分と肌荒れリスク

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

2012年12月に法律が改定され、紫外線防止効果が1段階高い「PA++++やSPF50+の紫外線防止剤」が認可されました。そして、紫外線防止剤とひと括りにしている中にも有機溶剤が主成分で透明タイプの「紫外線吸収剤」、無機粉末が主成分の白くなるタイプの「紫外線散乱剤」があります。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

2000年代前半くらいまでは「紫外線吸収剤」が主流でしたが、紫外線を一旦吸収して熱エネルギー等に変えて大気中に放出するため、お肌の弱い方は吸収された紫外線の熱に反応して肌荒れを起こしてしまうケースが相次いだため、今現在では紫外線を反射・散乱させる「紫外線散乱剤」が主流に変わってきております。

そして「紫外線吸収剤」に使用されている、メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)・ジメチルPABAオクチル(あるいはジメチルPABAエチルヘキシル)・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、「紫外線散乱剤」に使用されている、酸化亜鉛・酸化チタン、その他の乳化剤は、一旦肌の内部に入り込んでしまうと、水分をどんどん奪ってしまうため潤いの湖だった肌細胞は枯れ果て、お肌内部が乾燥して萎んでしまうため、「シミ」「たるみ」が増えて炎症を起こしやすい肌質に変わってしまうのです。

この先「シミ」「たるみ」「炎症」を予防するためには、紫外線防止剤とお肌の間に「肌本来の皮脂によるクッション」をキープするか「肌にやさしい下地」を敷いてあげるかだと思います。(クレンジングや洗顔によって皮脂を取り過ぎないこと!)

 

オーストラリアの3S&1W、スリップ、スロップ、スラップ&ラップ

オーストラリア南西部のごく一部の地域では、3年ほど前からUV‐C波の数値が上がっており、皮膚ガンや白内障から予防するために外出の際は、スリップ「綿製品の長袖上着を着用する」、スロップ「日焼け止めクリームを塗る」、スラップ「つばの広い帽子をかぶる」、ラップ「サングラスの装着」が義務付けられています。

最近では、イギリス人を両親に持ちオーストラリアで育った、俳優のヒュー・ジャックマンが基底細胞がんの摘出手術を受けたとのニュースが全世界を駆け巡りました。

紫外線予防と肌荒れ防止、あなたならどちらを優先させますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

ノンシリコンタイプのトリートメントを使い続けたら、「ゴワゴワ」「ぺしゃんこ」髪になってしまいました?

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photo credit: Canis T via photopin cc

あの「ツルツルピカピカの手触りの良さ」って何だったのでしょうか?

私の髪は、20代の頃から細くコシがない髪質だったせいか、パーマやヘアカラーを繰り返すとすぐに枝毛が出来て毛先がパサパサになってしまうほど、傷つきやすくデリケート。ですから、シャンプーやトリートメントを始めとする整髪料選びには、いつも苦労していました。

 

Q.ノンシリコンタイプのトリートメントで「ゴワゴワ、ぺしゃんこ」髪に

昨年(2013年)の暮れから通い始めた美容院で紹介して頂いた「ノンシリコンタイプのシャンプー・トリートメント」を使い始め、最初の内は「ツルツルピカピカの手触りの良さ」に大満足をしていたのですが、使い続けていく内にだんだんゴワゴワな手触りに変わりました。そのうちドライヤーでボリュームが出るようにしっかり乾かしても、半日もしないうちに頭頂部のボリュームが無くなってペシャンコになってしまうように…。』浜松市 南区 在住のK・M様より、お悩み相談を頂きました。

 

A.ノンシリコンタイプほど洗浄力と保湿力は高濃度

2010年以降より徐々に登場してきた「ノンシリコン整髪料」ですが、2つの大きな特徴を備えています。

(1)シリコンの代わりに濃密な天然植物油脂を使用。ノンシリコンという言葉からもお分かりのように、ささくれたキューティクルを保護する「シリコン」を使用していません。「シリコンの皮膜」の代わりに、天然植物由来の油脂分を配合し、「バターやラードのような濃密な油膜で髪を包み込んで」ツルツルピカピカの手触りの良い髪に仕上げています。

(2)濃密な天然植物油脂に軽さを出すように、通常の倍の量の洗浄剤を使用。濃密な油脂皮膜の重さを打ち消すよう通常の倍の量の洗浄成分を使用することでバランスを取り、天然植物由来の油脂皮膜を活かしつつ、ふんわりしなやかな「ふわ軽な仕上がり感」を出しています。

 

髪の治療家からのアドバイス

シリコン配合整髪料に比べノンシリコン整髪料は、大量の洗浄成分によって髪の保湿に必要な「皮脂」や「ミネラル分」まで奪ってしまいます。その結果、使い続けるほどに髪内部から潤い成分が取られてしまうため、ゴワゴワの硬い髪に変わってしまいます。

さらに、ハリ・コシの不足している細い髪質のあなたが使用した場合、ボリュームを出すように仕上げても大量に配合されている「濃密な天然植物油脂」の持つ重さに負けてしまい、すぐにぺしゃんこになってしまうのです。

あなたに必要な手当は、トリートメントによる栄養補給や補修補正ではなく、、、

髪をメタボ化している内部に入り込んだ濃密な油脂分と洗浄成分を髪の外に排出する髪のダイエットが、失われたボリュームとツヤを蘇らせるために必要な手当です!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【頭皮のトラブル】頭皮湿疹とはどういう症状なのでしょうか?

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの2通りあります。

先月4月9日にエントリーした『「頭皮が赤い」と、なぜ髪にはよくないの?』では、頭皮が赤い状態の考えられる要因についてご紹介させていただきました。

今回はその続編とも言える「頭皮湿疹」について、顧客様より頂いたご質問に回答させていただきたいと思います。

 

頭皮湿疹の原因と主な症状

頭皮湿疹は、男性に比べ女性は比較的かからないと言われてまいりましたが、近年の整髪料類の過剰使用や環境破壊による免疫力や抵抗力の低下によって、若い方から大人の女性の方まで、幅広い年代の方が自覚なしに頭皮湿疹を発症している傾向にあります。

今回は、赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの、2通りについてお届けしたいと思います。

 

赤味と湿疹のみのタイプ

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まず始めに、赤味と湿疹のみの症状タイプ。以前でしたら太陽から降り注いでいる「強力な紫外線」が原因で赤味と湿疹が引き起こされているケースが殆んどでしたが、近年増加傾向にあるのが、整髪料類に配合されている「防腐剤や保存料」の刺激に反応してしまうタイプです。

あなたが今お使いの整髪料類に「イソチアゾリノン」「メチルイソチアゾリノン」「メチルクロロイソチアゾリノン」が配合されていたら要注意。元々は工業用殺菌剤として使用されていた肌への刺激と毒性が強い防腐剤で痒みが伴わないことで気づきにくく発見もしにくいため、今スグにでも他の整髪料に変えることをオススメします。(ナゼに認可されたのか摩訶不思議です。f^_^;)

 

赤味と湿疹にフケや痒みを伴ったタイプ

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

1990年代後半までは「赤味と湿疹にフケや痒みを伴った乾燥タイプ」が多かったのですが、ノンシリコン系の整髪料が流行りだした2010年以降は「毛穴からの皮脂の分泌が過剰気味となって、赤味と湿疹にフケや痒みを伴った脂漏性タイプの肌荒れを引き起こしている。

整髪料に配合されている濃密な油脂成分、すすぎ(ゆすぎ)不足、力を入れたゴシゴシ洗い、人間関係等の強いストレス、睡眠不足、夜型の生活習慣、食べ物の好き嫌いが多い、等による皮脂の分泌過剰が原因とされています。

早期発見早期手当てが、頭皮湿疹の症状を長引かせない唯一の方法です。

頭皮が赤くなっていないか?フケ・かゆみ・ベタつき等の刺激を感じていないか?を毎日手鏡でチェックしてみましょう!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より