先日、カロリーゼロで整腸作用も期待できるトクホ系炭酸飲料が発売になってメディアを賑わせていました。
こんにちは。
おとなキレイ向上委員会の田中です。
カロリーゼロや整腸作用というメッセージは、確かに太り過ぎを心配される方や便秘気味の方にとっては多少の救いになるかもしれない?とは思いますが、私の正直な意見としては、水分の取り過ぎによって体調を崩す方が多いのでは?という気がしてなりません。
このブログにお越しいただいたあなたはどうですか、このような記事を目にしてしまうと、ついつい試してみたくなるタイプですか?
トクホの炭酸飲料、カロリーゼロで整腸作用も アサヒ飲料「アサヒ ファイバー7500」 :日本経済新聞
ひとつの有効成分よりも全体のバランス
昨今のメディア等では、ひとつの有効成分の効果効能について過剰なまでの報道を繰り返すため、その情報を鵜呑みにして直ぐに飛びついてしまいがちで、裏側に潜むデメリット(危険性)や身体のバランスの崩れについて考えを巡らせる方はまだまだ少数派。
人間はついつい楽な方楽な方へと流されやすいですから、今回の記事にあるように「飲むだけで整腸作用を期待できる」報道を目にしてしまうと、これを飲めば便秘や下痢の心配をしなくても大丈夫!との安心感から、飲み過ぎによる体調不良や普段の食事や生活習慣を疎かにしてしまいがちになる事が心配です。
私はコト身体に入れる食べ物や飲み物に関しては、健康(体調不良)に直接影響する故、備長炭で濾過したお水しか料理や飲み水に使用しない等かなり慎重派と言えるほうなので、有効成分の効能よりも裏側に潜むデメリットの方に目が行ってしまいます。
今回発売された炭酸飲料で私が気になったなのは、「食物繊維(ポリデキストロース)」「甘味料(アセスルファムK、スクラロース)」、効能や味を決める上で重要な役割を果たしていると考えられるこの2つ成分です。
天然品 VS 化学合成品
天然品は、効果効能に優れていますが品質の賞味期限が短く安定性に欠けるため、大量生産には不向き。
対して化学合成品は、効果効能は天然品よりも劣りますが長期に渡って安定した品質が維持できるため、大量生産に向いている特徴があります。
上記の炭酸飲料に使用されている食物繊維や甘味料を調べてみると以下のような効能がありますが、、、
ポリデキストロース:化学的に合成された人工の水溶性食物繊維。
難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)は、食後の血糖値の急激な上昇や、コレステロールの吸収を抑制する作用があり、野菜や穀類、豆類等に含まれている不溶性食物繊維は、大腸の働きを促す。アセスルファムK(カリウム):日本では2000年4月に食品添加物に指定。
ショ糖・果糖・糖アルコール等の糖質甘味料との併用でも甘味度が15~30%強化される。チョコ・コーヒー・ココア・紅茶などに微量添加すると風味を引き立てる作用がある。
1日の摂取許容量は0~15mg/kg体重。スクラロース:1999年7月30日に食品添加物に指定。
スクロース(ショ糖)の約600倍の甘味を持つ人工甘味料の一つである。 砂糖のように体内で炭水化物として消化吸収はされないためカロリーはゼロ。 24時間後にほぼ100%が代謝・分解されることなく排泄される。 清涼飲料水やアイスクリーム等に使用され、微量添加することにより辛み・乳感・ボディ感(コク・深み)の増強効果。
いくら世界有数の公的機関が安全性を保証しているからといっても、あくまで化学合成品。体内や環境の生態系に全く影響がない訳ではなく、100%安全なものはこの世に存在しないと考えた方が良いかと思います。
(私は奥さんの実家から貰う無農薬の野菜や、できるだけ自然な状態に近い全粒穀物から植物繊維等は摂り入れるようにしています。)
必要な水分も取り過ぎると毒になる
そして、近年の健康ブームで“水分摂取”が盛んに叫ばれていますが、一方で、水分の過剰摂取で体調を崩される方も多いようです。
下記の著書の中でも、体内の水分が過剰気味になると、身体を冷やして脂肪や糖分尿酸等の老廃物の燃焼・排泄が悪くなり、血液を汚すことに繋がる、と述べられていますが、私も清涼飲料水などは、熱が出た時にスポーツ飲料を口にする位で、普段はほとんど飲むことはありません。
人間の身体は、たったひとつの有効成分を摂ったからといって体調が上向くか?といえばそんなことはなく、過信し過ぎることでかえってバランスを崩し、健康を害してしまうことを、心の片隅に常に意識しておきましょう。
そして、健康な身体があって初めて、キレイや美しさが輝くと私は考えています。
目先の効果効能にばかり目を向けるのではなく、あなたの身体に対してどの様な影響があるのか?というデメリットの部分にも注視しながら、長い視点で物事を捉えるエイジングケアに取り組んでいただきたいと思います。
ひとつの有効成分の効果効能よりも、身体全体のバランスを考える目を養いましょう!
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より
上記サイトの飲料に配合されている「整腸作用がある難消化性デキストリン」は、下記の大塚製薬のページに詳しい内容がご紹介されていますので、こちらも参考になさってみると良いかと思います。