CO009 敏感肌の紫外線対策 – 肌荒れリスクが軽減する日焼け止め製品の選び方とは?

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photo credit: @Doug88888 via photopin cc

紫外線防止効果が高い製品だけしか使わないのは間違い?

ここの所、初夏を感じさせる天候になったり肌寒くなったりと、寒暖の差から体調を崩される方が増えているようですが、あなたは大丈夫でしょうか。

さて前回は、敏感肌のあなたへ – UVファンデーションの規約改定に伴う見落としがちな注意点と題して、紫外線防止効果が高くなった背景には、肌への負担が増して肌荒れリスクも高くなっている事についてお伝えしました。

今回は、敏感肌のあなたが最も心を悩ませているであろう紫外線対策による肌荒れ問題をテーマに、「肌荒れリスクが軽減する日焼け止め製品の選び方」をお届けいたします。

 

日焼け止め製品は、いつ、何をするかの使用シーンで選ぶ

あなたは日焼け止め製品を選ぶ際、とにかく紫外線をお肌に入れたくないからと、こんな選択をしていませんか?

「紫外線を長時間シャットアウトくれそうな最も防止効果の高い日焼け止め製品を選んでいる」

確かに紫外線の防止効果は高まりますが、コレでは常に肌荒れリスクに晒されていると言わざるを得ません。

日本化粧品工業連合会 では、「日焼け止め製品は、いつ、何をする時に使用するかによって選びましょう」としています。

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photo credit: 日本化粧品工業連合会

つまり、日常の洗濯物を干したり短時間の買い物程度なら、それほど防止効果の高くない日焼け止め製品でも十分で、炎天下でのハイキング等のレジャーや海水浴等のマリンスポーツ及び紫外線の非常に強い場所などに長時間外出を伴う場合に防止効果の高い日焼け止め製品を使用し、細めに塗り直しするよう指導されています。

そして、汗をたくさんかいたり水に入る場合には耐水性の高い製品を使用しましょうと補足されています。

にもかかわらず、昨今の化粧品メーカーのCM等を拝見していると紫外線の長時間防止効果ばかりにスポットを当て、日焼け止めの使用による肌リスクがおざなりにされている印象が感じられます。

日焼け止め製品の主成分である紫外線吸収剤紫外線散乱剤は、刺激に弱い敏感なお肌にとっては炎症を起こす引き金となる異物です。いくら紫外線を防いでくれるからとは言え、肌の抵抗力が低下している現状を考えますと、たとえ2〜3時間といえども肌表面に密着しているストレスは計り知れない程の負担。

ただ闇雲に紫外線防止効果の高さだけでチョイスしてしまうと、多量に含有されている紫外線吸収剤や紫外線散乱剤の刺激に負けて肌荒れが起こるリスクが高くなると私は考えます。

つまり、肌荒れリスクを極力減らすためにはSPFやPAの数値の高さだけで選ぶのではなく、余り外出をしないのであれば PA +〜 PA++ 位でも十分と思いますし、もし長時間外出する生活スタイルであれば PA++ 〜 PA+++ をチョイスする等、各々の生活スタイルによって肌に負担とならない日焼け止め製品を使い分ける事が大切なのです。

とはいえ、肌荒れリスクが全くゼロになる訳ではありません。新規格の日焼け止め製品といえども効果を過信し過ぎず、衣服やサングラス等で紫外線が身体に直接当たる量を少なくする対策をした上で使用になることが、肌老化を防ぐ基本と言えるのではないでしょうか。

次回は、新規格の日焼け止め製品(PA ++++)が認可に至った背景と紫外線ケア最前線についてお届けいたします。

あなたは紫外線防止のメリットだけで日焼け止め製品を選んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より