コスメショップの店員に、紫外線の防御力と持続力が高い紫外線防止用化粧品ばかり勧められるのですが、化粧品に弱い私にとっては肌荒れの不安が大きいです!
5月下旬に異例の早さで梅雨入り宣言が出された訳ですが、その後パタリと雨が止んでしまい、小雨の影響で今後の水不足の影響を考えると、食器洗い・洗濯・入浴などに使う水の節水や、断水に備えて飲み水の備蓄を考えておいた方が良いかもしれませんね。
紫外線ケア最前線の舞台裏
さて、前回は「肌荒れリスクが軽減する日焼け止め製品の選び方」で、生活スタイルによって肌に負担とならない日焼け止め製品を使い分ける事が大切と説明させていただきました。
今回は、紫外線ケア最前線の舞台裏をそっと覗いてみたいと思います。
紫外線防止用化粧品に表記されている「PA」「SPF」とは?
紫外線A波は、窓ガラスから通って室内や車内にも届き、お肌の真皮層にまで入り込んで弾力をうばいシミ・しわ・たるみを作り出してしまうと云われています。
紫外線B波は、A波の1000倍有害だと言われ、お肌の表面や角質層を炎症させたり細胞を傷つけ日焼けの原因となってしまい、日焼けによる免疫力の低下でウイルス感染・シミ・皮ふガンの原因にもなると云われています。
紫外線C波は、一番エネルギーは強いですが波長が短いため大気圏で吸収されて今の所ほとんど届いていませんが、南半球の一部の地域(オーストラリアなど)では多くなりつつあり、外出時にはサングラスや衣類での保護が義務づけられています。
【新規格の紫外線防止用化粧品の表記】
2013年1月1日以降に製造された紫外線防止用化粧品には、大量に浴びる事で光老化を招くと言われている、紫外線A波の防止を表す「PA」紫外線B波の防止を表す「SPF」のダブル表記が標準と改正されました。
紫外線のひとつであるUVA のみを防止するだけでは紫外線防止用化粧品とはなりえないため、上記の UVA 防止効果を記載する場合は、SPF(平成 23 年 10 月 5 日付 23 粧工連第 12 号「日本化粧品工業連合会 SPF 測定法 基準の改定について」の SPF 算出方法による)と合わせて記載しなければならない。
と改訂されています。(〜日本化粧品工業連合会 – 紫外線防止効果測定法基準の改定とそれに伴う「PA++++」表示の追加より参照〜)http://www.jcia.org/n/all_pdf/topinfo/JCIA_release20121114-UV-PF.pdf
何故いま、PA++++に強化された紫外線防止用化粧品なのか?
フロンガス等の有害物質の大量使用の影響からか、大気圏の中のオゾン層が破壊されて穴が空いてしまったことで、紫外線 A波(UV-A)・B波(UV-B)だけでなく南極に近いところなどは紫外線C波までもが地球に届く量が多くなりつつあります。
紫外線には、布団がフカフカになる日光消毒による殺菌作用というメリットがありますが、身体に浴び過ぎると免疫力の低下でシミや皮膚ガン等の病気を引き起こす原因になる確率も高くなってしまうなど、近年ではデメリットの方が高まっています。
2013年1月より認可された背景にある、環境破壊により降射量が増えて危険度が増した有害な紫外線からお肌を守るには、防御率と防御時間が強化された日焼け止め製品が必要になってきたのは、必然な流れと考えられます。
次回は、PA++++製品の特徴と、UVケアに於ける肌荒れリスクを減らす対策についてお届けいたします。
あなたは紫外線防止効果が高いほど肌荒れリスクも高くなる事をご存知でしょうか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より