日焼け止め製品が高機能になるほど肌荒れが増加する?
これは、最近私が特に感じている正直な気持ちです。
地球上の大自然は古来より、自然界に存在する様々な生態系によってその美しさをキープしてきたように、私たち人間の髪やお肌等の身体も、自然界から様々な恩恵を受けることで美しさや健康を維持する自然治癒力が本来の働きを損なわずに機能していたのです。
しかしながら、経済発展やより便利な暮らしを求め続けた見返りに自然破壊を続けた事で自然治癒力に狂いが生じてが本来の働きを損なわれ、アトピーやアレルギーなどの原因不明の疾患の増加に繋がっていると私は考えています。
肌本来の機能を阻害すると肌荒れリスクが高くなる
僅か0.18ミリというティッシュペーパー1枚分ほどの厚みしかない私たちのお肌。
そこには、体内に細菌などのウィルスや水が入り込まないように保護したり、傷を修復したりする自然治癒力という素晴らしい機能が備わっています。
肌には紫外線を分散させる力が備わっている
その他にも、表皮の1部である「有棘(ゆうきょく)層」では、紫外線を分散させて深部の真皮に影響を与えないよう守ったり、「プロビタミンD」というエネルギーに変えて骨や臓器を維持していることを、あなたはご存知でしょうか。
もし、紫外線が処理できる許容量を超えてしまった時は、メラニンの膜(シミ)で覆って侵入しないよう保護する働きも、併せ持っているのです。
肌は空気の力で代謝機能をキープしている
私たちの身体は、たった5分ほど酸素の供給を絶たれただけで脳がダメージを受けたり臓器の機能が失われて死に至ってしまうなど、空気は生命を維持するために最も大切な栄養源なのです。
お肌も同様に、毛穴から空気を取り込む事によって代謝機能を活発にして老廃物を出したり、酸素や窒素の力で傷ついた細胞を修復したりしています。
上記の図のように、肌表面が日焼け止めクリームによって長時間覆われていたらどうでしょうか?
新規格の日焼け止め製品は肌の密閉性が高くなっており、約2〜3時間は空気の供給が絶たれてしまい肌の代謝機能も低下してしまいます。
ですから、日焼け止め製品に頼れば頼るほど肌本来の防御力だけでなく紫外線を分散する力も衰え、結果的に肌荒れリスクを高める事に繋がってしまいます。
紫外線を防ぐこと以上に、日焼け止め製品の刺激から如何に守るか?
肌荒れリスクを軽減するためには最も大切な事なのです。
次回は、紫外線を悪者にし過ぎるとビタミン不足を招く?についてお届けします。
あなたは日焼け止め製品に頼り過ぎて肌荒れを起こしていませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より