ただ色が染まればそれで良いのか、イメージに合う色に仕上げたいのか?
美容室で行なうヘアカラーには、「時間が掛かる」「料金が高い」といって敬遠される方が多く、「臭いがキライ」「気分が悪くなる」「座りっぱなしで疲れる」「ホームカラーの仕上がりと余り変わらない」等、まだまだ余り良いイメージをお持ちでない方が多いようです。
そして近年の美容成分に於ける化学の進歩は目覚ましく、「手触り感」は美容院でも自宅でも遜色ない仕上がり感になってきてはいますが、ドラックストアーにずらりと並んだホームカラー製品の中から好みの色を選ぶのは容易では無く、「ただ染まればいい」「白髪が隠れてくれればいい」との思いで選ばれているのが現状ではないでしょうか。
美容室で染めるヘアカラーと自宅で染めるホームカラーの違い
もし私が、美容室で染めるヘアカラーと自宅で染めるホームカラーの違いを挙げるとするならば、
・髪のコンディション調節
・カラー剤の使い分け
・似合う色の提案と再現
この3点に集約されるのではないかと思います。
髪のコンディションの調節
新しく生えてきた所と既にヘアカラーを行なった所では髪のコンディションに差があります。
美容室でのヘアカラーでは、施術前に根元と毛先のコンディションの調節をしたりカラー剤の強さを変えて施術する事が可能ですが、色と薬剤の強さが1種類しかないホームカラーでは強さの調節が効かず、いくら保湿成分が配合されているとはいえ強さに変わりがないため既にヘアカラーを行なった弱っている毛先部分に負担が掛かり、手触りもゴワついてしまいます。
カラー剤の使い分け
根元の地毛の部分と毛先の既染部分では、月日の経過と共に色の差が出てしまいます。
美容室でのヘアカラーでは、希望の色に仕上がるように数種類の色を調合したり、根元と毛先のコンディションによって薬剤のパワーを変える工夫を施しますが、購入したホームカラーでは色と薬剤の強さが1種類しかない故、どうしても毛先の部分が希望の色より明るくなり易く、色も早く落ちてしまいます。
似合う色の提案と再現
流行の色といっても、全てに人に似合う訳ではありません。お肌や瞳の色、ひとり一人の持っているイメージに合わせて、似合う色の提案が出来るサロンは本物です。
そして、仕上げてみるまでどんな色に染まったかわからない勘だよりのホームカラーと違い、根元の毛の色、毛先の既染部、根元と毛先の健康状態…等を加味して希望する色を計算して再現する技術力が、美容室のヘアカラーの特徴です。
あなたが安全なヘアカラーをお考えでしたら「パッチテスト」を行なう美容室を選択されることをお勧めします。
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より