秋〜冬の乾燥する時期に「頭皮のベタつき」を感じ始めたあなたへ

シャンプーで二度洗いしても、爪を立ててゴシゴシ洗っても、頭皮のベタつき症状は改善いたしません!

131026-CO035-medium_6449407009
photo credit: D. Garding via photopin cc

もし、下記のような症状が見られる場合は、早急に皮膚科医の診断を受けることをお勧めいたします。

(1)額の生え際にフケがある
(2)頭皮が赤くなっている
(3)頭皮に痒みを感じる
(4)湿り気のあるフケがたくさん見られる

 

頭皮のベタつきには“汚れによるタイプ”と“皮膚炎によるタイプ”があります

湿度が下がって空気が乾燥する秋から冬にかけて、頭皮のベタつきで悩む方からの相談が多くなります。

頭皮のベタつきが起こる原因には、シャンプーやトリートメント等の整髪料の洗い残しが汚れとなって蓄積してしまってべたついているタイプ、カビの一種である真菌による脂漏性皮膚炎でべたついているタイプがあります。

以前は、40才以上の中高年の男性に多くみられた「脂漏性皮膚炎」ですが、食生活の欧米化とストレス社会の影響からか近年は年代や性別に関係なく起こっており、日本人の推定患者数は300万人以上といわれています。

 

カビの1種である真菌による脂漏性皮膚炎(頭皮のベタつき)

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌の盛んな顔や頭皮などに炎症が起きる病気で、カビの一種である「マラセチア」という真菌が炎症を悪化させる大きな原因となっています。

このマラセチアは、毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂の中に生息しており、皮脂が増えるとマラセチアも増加して頭皮に刺激を与えるようになり、通常3日に1回だった角化変性が乱れて毎日起こるようになり、剥がれた角質が大量のフケとなってしまうのです。

 

頭皮のベタつきや脂漏性皮膚炎の症状改善に向けて

マラセチアの増加する原因としては、脂っこい物が多い偏った食事・不規則な食生活・睡眠不足・過度のストレスなどによる、免疫力の低下や皮脂の分泌過剰が挙げられます。

頭皮のベタつきや脂漏性皮膚炎のご家庭での対策は、下記の手当てを根気良く続けることが早期改善への近道です。

(1)ぬるま湯でゆすぎ(すすぎ)をしっかり行う
(2)真菌を殺菌できるシャンプーやソープで毎日洗髪
(3)爪を立てたり強い力でゴシゴシ洗わない
(4)脂っこい物、ファーストフード、スナック菓子の摂取は極力少なく
(5)できるだけ決まった時間に食事を摂る
(6)軽い運動をして気分転換を図る
(7)就寝は夜の0時を過ぎないように

マラセチアは、症状が改善したと思っても毛穴の奥に潜んでいる場合がありますから、3ヶ月から6ヶ月はお手入れを継続することをお勧めいたします。

あなたは最近、フケが増えたり痒みが酷くなったと感じていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より