クセ毛の悪化と言葉の暴力

信頼していた美容師から掛けられた信じられないひと言が、心を深く傷つけ髪の生命力が半減

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

同じサロンに約1年間通い続け、やっと信頼関係が築けたかな?と思っていた矢先、美容師さん本人は全く悪気がないと思って発せられたひと言かもしれませんが、それを受け取ったお客様はとてもショックを受けて心に深い傷を負っただけでなく、髪質まで激変してしまいました。

 

髪質(クセ毛)の悪化と言葉の暴力

「クラッシック音楽を聴かせると甘味が増した」「ありがとう!と感謝の言葉を毎日口にしていたら美味しくなった」「バカ!と貶していたら花は1週間もしない内に枯れてしまった」…等、農作物を育てる過程で言葉や音は空気や水を振動させて伝わり、細胞の生命力を良くも悪くも作り変えてしまう程の力を持っている事が実証されています。

人間の毛髪においても、たかが言葉ひとつで髪質を激変させてしまう程の力を持っているのか?と、あなたは疑問に思うかもしれません。しかし、私は実際にこの目で髪質を悪化させた顧客様を何人も拝見していますので、誰にでも起こり得ると確信しています。

 

言葉の暴力によるストレスの増大

長年担当してくださっていた美容師さんから、思いもよらないひと言を掛けられたことがショックで自分の髪質にトラウマを抱いてしまい、深い眠りに入れない睡眠障害を起こすまでに悪化。この髪質へのトラウマがその後、ストレスを増大させて髪質悪化の連鎖を引き起こす引き金になってしまうのです。

 

ストレスはホルモンバランスと髪質を悪化を生む

現代社会においては「ストレスは万病の元」と言われており、髪の生育や健康維持においても多大な影響を受けます。なぜなら、体と心の健康があって初めて健康な髪が育つからです。

特に心の健康というメンタルヘルスにおいては、自律神経という司令室が女性ホルモンや男性ホルモンの分泌バランスの伝達を行うだけでなく、交感神経(昼間の神経)と副交感神経(夜の神経)の切り替えも負担しながら、髪の製造工場に指令を送っています。

ほんの少しのストレスが身体や神経に負荷を掛け、ホルモンのバランスを乱してしまうため、髪の製造工場への指令も乱れがちになり、栄養とホルモンバランスの崩れた不健康な髪が生まれてしまうため、ハリ・コシの不十分な髪が育ち、クセ毛のうねりが酷くなるなどの髪質の悪化へと繋がってしまいます。

「以前より毛の量が減ったんじゃない?」「クセ毛のうねりが悪化したから縮毛矯正はかけられない!?」この何気ない言葉の暴力が、髪質を悪化へと追い込むのです!

髪質を悪化させるのは簡単です。しかし、心の傷を癒して良質な髪質を取り戻すには、気の遠くなる歳月が必要なのです!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より