
ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!
毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂の量が過剰気味で、炎症や湿疹をともなった症状を総じて「脂漏性湿疹」といわれてます。
皮脂が過剰に分泌されて頭皮がベタつくから、夏場に多い症状と思われがちですが、実は冬場に多く発症しているのです。
皮脂は摂り過ぎると、損失分を補うために分泌量が増加
人間の体は、皮膚の表面を皮脂の皮膜で覆って体内の潤いを維持しています。
もし冒頭のように、「ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!」といって、皮脂の皮膜を取り過ぎてしまうとどうなるでしょうか?
答えは、皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌量が増えてしまうのです。
脂漏性や脂漏性湿疹はどんな状態を指すのか
最初の内は、取り過ぎた分だけ補ってくれるのですが、取り過ぎの状態が続きますと絶えず補う状態が続き、次第に皮脂腺の分泌が必要以上に行われてしまう様に変わって来ます。
この皮脂の過剰分泌状態を「脂漏性」といい、水虫と同類のカビの一種である真菌類の影響で、頭皮が赤く炎症していたりプツプツ湿疹が出来ている状態を「脂漏性皮膚炎」もしくは「脂漏性湿疹」といいます。
脂漏性の状態に必要な3つの手当て
脂漏性の症状で苦しんでいるあなたに必要な、3つの手当てをご紹介します。
■(1)使用するお湯の温度は「35〜38度のぬるめ」
少しの熱でも炎症や湿疹への刺激となってしまうため、できるだけ体温に近い温度のぬるま湯で洗う必要があります。
■(2)シャンプー前後のすすぎ(ゆすぎ)を3〜5分の時間を掛けて念入りに
すすぎ(ゆすぎ)はシャンプーよりも大切です。このすすぎ(ゆすぎ)の仕方1つで、症状の早期改善に繋がるほどです。
■(3)皮脂に棲みついた真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープを使う
ただ皮脂や汚れを落とすだけのシャンプーでは、いつまで経っても炎症は改善いたしません。真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープで洗う必要があるのです。
(私のサロンでは常備薬として常に用意しております。)
ベタベタ感が強いと気持ち悪いため、どうしても「気持ち良さ」や「便利さ」で整髪料類を選びたくなりますが、
今後は「安全安心」と「将来の健康」を優先して選ぶことをお勧めします。
あなたは「気持ち良さ」や「便利さ」の使用感で、整髪料類を選んでいませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より