HA003 毛髪は“太いから硬い”“細いから軟らかい”髪質とは限らない

毛髪の硬さを左右するのは“太さ”ではなく、毛皮質(コルテックス)内に見られる硬質繊維(フィブリル)軟質タンパク(マトリックス)の量です。

だから、細い髪でもパーマが掛かりにくかったり、ヘアカラーが染まりにくかったりするのですね♪

 

毛髪の硬さを決めるものとは

毛皮質は、タンパク質の一種であるケラチンタンパク質の集合体で、太いほどケラチンタンパク質が多く、細いほど少ないと考えられています。

一般的には、太い髪は硬く細い髪は軟らかいと思いがちですが、中には違うケースも多々あります。

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【毛髪の断面図の写真】
photo credit: おとなキレイ向上委員会

上記の写真をご覧いただくとおわかりかと思いますが、黒い部分が硬質繊維(フィブリル)で、白い部分が軟質タンパク(マトリックス)

どうです、太い毛でも黒い部分が少ない物もあれば、細い毛でも黒い部分が多い物もある物が見られると思います。

この様に、髪の硬さは太い細いではなく硬質繊維(フィブリル)の量が多いか少ないかで決まります。そして、硬質繊維が多いのか?軟質タンパクが多いのか?、ひとり一人の毛髪の状態をキチンと把握出来ないとパーマやヘアカラーに無駄な時間ばかり掛ける事になり、パーマの持ちや掛かりムラや傷み、カラーの色持ちや染まりムラや傷みに直結してしまうのです。

あなたは太い髪だからパーマが掛かりにくく、ヘアカラーも染まりにくいと思っていませんでしたか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より