MO009 胃腸の弱さが、温度変化に負けないカラダを作った?

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photo credit: afagen via photopin cc

この暑い中、本当にエアコンを使ってないんですか?

サロンでの顧客様との楽しい会話で、プライベートでのエアコンの話題に触れると決まってこう驚かれますが、私は幼い頃から現在に至るまで、ごくごく当たり前に生活してきましたので、エアコン無しでは生活できない!お話を伺うと、逆に私の方が驚いてしまいます

先日の「乾燥のリバウンド予防 – 毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵」でも少し触れていますが、生まれて此の方自宅ではエアコン無しの生活をしているのは事実です。

ただ全く考えないまま大人になった訳ではなく、中学生に上がって友達との交遊範囲も広がり、自転車で遊びに行った帰り道に全身汗塗れになってしまった時などは、エアコンの効いたスーパーに寄り道するなど、正直心の中でエアコンがあったら良いのにな?と呟いた事はあります。

しかしながら、私は生まれつき胃腸が弱く、氷を一杯入れたカルピスや炭酸飲料などの冷たい物をちょっと飲み過ぎたり、エアコンでキンキンに冷えているデパートの中に入ってほんの5分も経たないうちにお腹が痛くなって下痢に見舞われてしまうような、冷たい飲み物や冷えきった環境に敏感に反応してしまう胃腸虚弱体質だったのです。

ですから、夏場どんなに熱くても肌着は手放せず、寝るときはタオルケットをお腹に巻いて寝冷えを予防していた程。

こうして自宅にエアコンがない生活を続けていき高校を卒業してサロン勤務となった時、エアコンのフィルターを通した無機質な冷たさの中で仕事をしなければならない環境に、最初のうちは身体が悲鳴を上げていました。

肌着の上にTシャツを重ねたり、冬物の靴下を履いたり、束の間の休憩時間には外の空気を浴びるなど、とにかくお腹や身体を冷やさないための工夫を重ねることで、エアコンの冷えを克服する事が出来ました。

また、冬場のエアコンはどんなに風向きや強さを調節しても上半身ばかりが暖まって顔ばかりが火照り、空気の乾燥による喉の渇き、足腰の冷えによる腰痛や下痢を引き起こします。

そんな症状改善に役立ったのは「半身浴とシャワーによるマッサージ」。

仕事中の中腰姿勢と立ちっぱなしによる足腰の血行不良とむくみには、お腹〜腰回りにかけての熱めのお湯によるシャワーのマッサージと半身浴による体温保持力の強化に役立ち、それと同時に昭和時代の建物独特の隙間風による肌への刺激も、身体の抵抗力の向上に繋がったのかもしれません。

そうこうしている内に2000年代となり、地球の温暖化により平均気温の上昇と並行して職場・学校・家庭に於ける電気使用量もうなぎ上りになり始めるとクールビズが提唱され始め、昨今ではドライ肌着が登場するなど、悪化した生活環境を衣料の快適性で克服しようとする試みが浸透し始めています。

その反面、今年の春先〜初夏に掛けて異常気象が猛威を振るい、冬に戻ったかと思えば翌日には夏日に近い日になるなど、寒暖の差の激しさに体調を崩す方が続出して、5月だと言うのに全国的に風が大流行。気温の触れ幅の大きさに身体が悲鳴を上げてしまうなど、快適な生活環境を求め過ぎた反動が身体の抵抗力の低下を生み、一気に吹き出しているように感じます

私はこの様な事態を目の当たりにしても、快適さに心躍らされる事なく夏の暑さや真冬の寒さ等の自然な環境をそのまま受け入れて生活してきた結果、寒暖の大きさにも悲鳴を上げない身体になったのは正に「災い転じて福と成す」諺そのものといった感じ。

昨今の自然界に起こっている想定外の出来事は、人間の都合ばかりを優先した事による自然界からの警告かもしれません。こんな時だからこそ些細なことには動じない、自然の成り行きを受け入れる勇気が、あなたの美しさを支える身体の強さを育てるのではないでしょうか。

フィルターを通した無機質の風よりも、肌触りが柔らかい自然な風の心地良さを感じませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より