MO016 私が簡単便利なヘアケア論を紹介しないワケ?

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一時的に綺麗になる即効性はあっても継続力が伴っていない場合が多いからです。

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photo credit: galaxies and hurricanes via photopin cc

「●●するだけで輝くツヤが蘇ります!」「これを付けるだけでバサバサ髪がツルツルピカピカに!」インターネットやメディア、メーカーから送付されるDM等を拝見していると、短期間で結果が得られる様なお手入れ法がたくさん紹介されていますが、どの位その効果が持続するのか?、いつも疑問に感じています。

 

簡単で手間いらずな便利なヘアケアでは最高の結果が継続するとは限らない

これはヘアケアだけに当てはまらず、ダイエットやサプリメントなどでも同じ様なことが云え、手間隙を掛けない方法論を求めるほど「これなら私にも簡単にできそう!」「時間を掛けずに綺麗になれるかも?」と安易な気持ちで取り組むため、少しでも苦しいと感じたり、短時間で結果を体感できないとスグに諦めてしまう傾向があります。

中でも近年のヘアケアは、自然由来の成分で身体への安心感を与え、配合される美容成分の機能性や多彩さがつやつやサラサラを実現するための栄養源として、「手触りの良さ=美しさ」をイメージさせるお手入れ法がとても多くなっています。

しかしながら、この様な誰でも簡単に出来て手間いらずのお手入れ法ほど、美しさの持続力の賞味期限は短いもの。表面を取り繕うことばかりに終止して、中身が伴っていないのです。

3ヶ月〜6ヶ月が経過し、仕上がりの満足感に陰りが見え始めた頃合いに、新しいお手入れ法が次々と出てくるのはこのためです。ここにドップリと浸かってしまうと、毛穴から新しく生えてくる髪も永遠に表面を取り繕うサイクルに入ってしまい、本当の美しさからどんどんかけ離れて行ってしまいます。

人間の毛髪は、一日に約0.3ミリ、一ヶ月で約10〜15ミリ、一年で約120〜180ミリしか成長いたしません。

毛穴から出ている人間の毛髪は、一度でも傷ついたら100%元に戻すことは出来ませんから、今以上に痛ませない細心の注意を払いながら、毛穴の中から伸びてくる毛髪を如何に美しいまま成長させて切り替えて行くしか、近道はないのです。

簡単便利を継続して傷み続けるか、立ち止まって未来の髪の美しさを再考するかは、あなた次第です。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より