簡単に結果が出るものほど効果は長続きしない

もっと簡単に髪ダメージが良くなるヘアケアはありませんか?

美容の世界にかぎらず、今の世の中の風潮は「簡単に結果が手に入る手段や方法論」が好まれる傾向にありますが、本当にあなたが望むような効果や結果が出ているのでしょうか?また、その効果や結果は長続きしているのでしょうか?

ヘアケアの一般論では「シャンプーやトリートメント後の手触りの良さ」が、髪が傷んでいない目安とされておりますが、この「手触りの良さ」だけで髪の健康度合いを推し量ってしまうと、使用する量はどんどん増えるのに長続きしない結果に終始してしまうのは目に見えています。

なぜなら、私がサロン勤務時代の12年間で嫌というほど経験してきたからです。

本来毛髪には、キューティクルを開閉して空気中の水蒸気や空気を髪の中に取り込むことによってタンパク質を維持したり、11〜13%の水分量を調節し身体から分泌された皮脂で潤いをキープしたりキューティクルを保護する機能が備わっています。そして、濡れている時にはキューティクルをキュッと引き締める力で髪内部の必要なミネラルや皮脂分が流れ出ないように維持する力(素髪力)も備わっています。

ささくれたキューティクルや内部のタンパク質の隙間を、美容成分や油脂分で埋めてあげれば“簡単に手触りは良くなります”が、使い続けていくうちに美容成分や油脂分が本来の髪の空気や水蒸気を取り込む機能を麻痺させて窒息状態となり、髪が髪でなくなってしまうのです。

「濡れている時はあんなに手触りが良かったのに、乾かすとバサバサな髪になってしまった。」お悩みを抱えているあなたはおわかりかと思いますが、簡単に髪ダメージが良くなるヘアケア程その効果は長続きしないもの。

髪を傷めるのは5分もあれば出来ますが、美しさを育むのには時間が掛かるのです。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より