整髪料でのお手入れが便利になる程に髪のコンディションは悪化!

私がサロンをオープンした20年前の1990年代前半、髪のダメージといえば「枝毛」「パサつき」が代表格でした。髪のコンディションも、加齢による細毛と頭頂部のボリューム低下が一番の心配事で、昨今増加傾向にある「脂漏性皮膚炎」「新型水虫」「円形脱毛症」…等の治癒に時間が掛かる複雑な症状は極稀なケースでした。
そして、いま一番気掛かりな症状は「髪のツヤが失われている」ことです。
化学の進歩とともに悪化する髪のコンディションと失われる髪ツヤ
あなたも一度くらいは、TVCMに登場するモデルさんのふわサラのヘアスタイルの仕上がりに憧れて整髪料を購入した経験があるのではないでしょうか?
1990年代〜2000年代前半くらいまではシリコン配合製品が主流を占めており、使い始めはその強力なコーティング力でTVCMに思い描いたような仕上がりが実現しました。しかし、使い続けているうちにあれだけツルツルしていた手触りがゴワゴワ状態に傾き、ドライヤーで仕上げても何となくパサパサしていて髪型がぜんぜんまとまらないのです。
天然由来の油脂成分や美容成分と引き換えに失われた●●
2000年代中盤くらいに入ると生活環境の悪化が水や空気を汚染、生活習慣の夜型化によって免疫力や抵抗力の低下がアトピー性皮膚炎や精神的ストレスを増加。シリコンに補修補正効果をプラスした整髪料類が登場し始めると細毛や切れ毛症状が増加し始め、私のサロンでは2006年に「ヘッドスパのメニュー化」をスタートいたしました。
そして、2010年以降に「ノンシリコン整髪料」が登場すると状況は一変。大量に配合され始めた天然由来の油脂成分や美容成分によって髪内部やキューティクルの隙間が加工され、大量に降り注ぐ紫外線や空気の汚れによって酸化が進み、髪のハリ・コシが失われただけでなく髪本来のヘアサイクルも大幅に乱れ「抜け毛」「細毛」「頭皮のベタつき」「頭皮の湿疹」「頭皮のかゆみ」の相談が一気に増加いたしました。
また、街中を歩いている方の髪や美容雑誌のモデルさんの髪を拝見しても天使の輪が輝いている方は皆無に等しく、ほぼ9割の方は油脂成分によって加工された偽物のツヤで髪本来のツヤではありません。
あなたのその髪のツヤは本当に自然な艶ですか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より