脂性と脂漏性皮膚炎 – シャンプーに頼り過ぎていると「ベタつき」「炎症」は良くならない

優しさだけでは皮脂の分泌は正常に戻らない♪

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

地肌が皮脂でベタベタしていると、どうしてもシャンプー剤を多めに使ってゴシゴシ強い力で洗いたくなってしまう方が多いようです。

さらに、地肌の炎症がヒリヒリ痛むとどうしても力配分に怖さや遠慮が出てしまって、頭皮や毛穴の汚れを落とすことができない。

これではいつまで経っても脂漏性皮膚炎の赤味や炎症は快方に向かうことはありません。

 

脂性頭皮と脂漏性皮膚炎の違い

最近では、夏場の暑い時期よりも冬場の乾燥した時期のほうが、頭皮がベタベタする「脂漏性皮膚炎」のお悩み相談件数が増えています。

皮脂の分泌は、毛穴の中にある皮脂腺が受け持っており、自律神経からの指令によって増やしたり減らしたりしています。もし、熱や力の刺激が強すぎた場合、皮脂の分泌は過剰気味になってしまいます。

皮脂の分泌が多いだけならば「脂性頭皮」になりますが、水虫などと同じような真菌類が皮脂の中に棲みついて悪さをすると、頭皮に赤味などの炎症を引き起こし大量のフケを発症させてしまう「脂漏性皮膚炎」となります。

 

熱いお湯ではなく少しぬるめのお湯で洗う

「熱いお湯でゆすぎ(すすぎ)をした方が頭がスッキリして、汚れがしっかり落ちたような気がする」もしあなたが同じような気持ち良さを感じているならば、頭皮のベタベタは改善していきません。

熱いお湯の熱による刺激は、「皮脂腺」や「自律神経を」興奮状態にしてしまい、皮脂の分泌が過剰気味になってしまいますから、使用するお湯の温度は37〜38度のぬるめのお湯を使うことで、必要以上に刺激を与えることなく油汚れを浮かしてくれます。

 

シャンプーよりもゆすぎ(すすぎ)を重点的に

汚れをキチンと落とそうと考えた時、とかくシャンプー剤の使用量を増やす傾向にありますが、たくさん使用しても基本的に汚れ落ちは殆ど変わりません。むしろ、肌への刺激が強くなって肌荒れを起こしやすくなってしまいます。

ですから、シャンプーよりも「ゆすぎ(すすぎ)」を重点的に行い、指の腹で毛穴や頭皮をしっかりマッサージしながら2〜3分間の時間を掛けて行うことで、汚れの8割は落とすことができるのです。

ぬるめのお湯でゆすぎ(すすぎ)をしっかりと!が早期回復のキーワードです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より