汗の量が増える夏場のアトピー性の肌荒れ悪化を未然に防ぐ「5つのアプローチ」

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これから夏本番に向けての肌荒れ対策は「汗の処理」がキーポイントです♪

5月に5日に「立夏」を迎え、スーパーには旬で食べごろの、ゴムで結わえられ碧々とした「アスパラガス」がところ狭しと並べられています。

そして、いよいよ夏本番に向けて湿気と気温が上昇気流を描き始め、日本特有のジメジメと湿った空気が漂う梅雨の季節へとバトンが渡されようとしており、多汗症やアトピーを抱える「肌が弱い」あなたにとっては嫌な季節となります。

もしあなたが、下記のような顔と身体のお手入れに心当たりがあるようでしたら、

» ボディソープで身体を洗っている
» ナイロンタオルで擦り洗いをしている
» 汗をかいても拭かずにそのまま
» 身体を洗ってから洗髪している
» 下地をしないで素肌に直にUV対策

アトピー性の肌荒れが悪化してしまう可能性が高いと言えます。

 

夏場のアトピー性の肌荒れ悪化を未然に防ぐ「5つのアプローチ」

こちらのエントリー『いくら洗浄成分や保湿成分に拘ってもアトピー性の皮膚の炎症やカユミは治まらない?』でお伝えさせていただきましたが、「アトピー性の肌荒れ」は、炎症を起こす要因が多岐にわたっているため、一度発症してしまうと症状が収まるまでには時間が掛かるだけでなく、完治に至ることは難しいとされています。

しかし、近年の研究で、夏場に起こる肌の炎症の多くは「汗に含まれているマラセチアグロボーザという真菌類(カビの一種)」が悪さをすることが明らかになってきております。ですから、お肌から出てくる汗に対するアプローチを的確にしてあげれば、炎症の悪化を予防することが可能となります。

 

石鹸で洗って必要な皮脂をキープ

アトピーを抱えている方で、ボディソープで身体を洗っているお話をたまに耳にしますが、今スグ石鹸に変えることをお勧めします。何故なら、石鹸のほうが洗浄力を調整しやすく、必要な皮脂を残すようにコントロールしやすいからです。

一方ボディソープは、大量に配合されている各種保湿成分による潤いのベールは空気の流通を妨げてしまうため、アトピー性の炎症を抱えるお肌にとってはかえって息苦しさが刺激となってしまい、赤味や湿疹が表面化しやすくなります。

 

綿や麻などの天然繊維を身にまとう

お肌の角質が薄かったり、バリア機能が失われてしまっているアトピー性のお肌は、ナイロンやポリエステルといった化学繊維によるチョットした擦れや摩擦に対してもストレスに感じてしまい、赤味や炎症を引き起こしてしまいます。洗浄剤をタップリ染み込ませたナイロンタオルでゴシゴシ擦る刺激は、潤いに無くてはならない皮脂の潤いベールを大量に奪ってしまいます。

空気の流通を妨げない・摩擦の起きにくい、綿や麻などの天然繊維で出来た洋服をできる限り身につけて下さい。

 

汗が吹いたら濡れタオルで軽く抑える

汗の中身は水分だけでなく、様々な老廃物も相まみえて出てきますから、少し湿り気を与えたタオルでトントンと軽く叩くように押さえ、汗や老廃物を濡れタオルの方に染み込ませるようにして拭いていきます。

乾いたタオルやハンカチでこすってしまうと、汗に含まれている塩分や真菌類の刺激で、赤味や炎症が表面化しやすくなります。

 

洗髪が先か、体洗いが先か

最初に身体を洗ってから髪の毛を洗髪してしまうと、シャンプーやリンス・トリートメントの様々な保湿成分や美容成分が肌表面に残りやすく、紫外線を浴びて酸化する刺激でお肌に炎症を起こしてしまいます。

髪の毛の洗髪を先にして、後から体を洗うようにすると、首周りや背中のブツブツ湿疹ができ難くなります。

 

下地をしないで素肌にそのままUV対策

硬い椅子やベンチなどに長時間腰掛けるとなるとかなりお尻の皮膚に負担は掛かってしまいますが、たとえ柔らかいクッションでもお尻と椅子・ベンチとの間に一枚あるだけで、おしりに掛かる刺激は激減します。

これはお顔にも言え、下地という柔らかいクッション無しに直接ファンデーションや日焼け止めクリームを塗ってしまうと、熱や美容成分等が刺激となって直に肌に伝わってしまいますから、お肌を刺激から守るためにも「刺激を吸収してくれる柔らかいクッション代わりの下地をお忘れなく」と顧客様にはアドバイスしています。

ほんの少しの心遣いが肌荒れ悪化を未然に防いでくれるのです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

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