肌本来の防御(保護)機能を損ねたことで、肌の生成機能に狂いが生じたのでは?
見た目年齢の若返りを叶える美白ケアに余念がないあなたにとっては、ほんのチョットした「シミ」や「くすみ」が見られるだけで老いを感じ、数日間気分が落ち込んでしまうことも…。
もし今回のケースのように“肌がまだらに白く”なってしまったら、化粧品に対する不審感が高まってしまうのではないでしょうか?

化粧品での外側からのケアよりも本来の防御機能を取り戻す内面ケア
つい先日のこのニュースを拝見すると、
【美白製品で肌にまだらに、25万人使用】
独自に開発して配合した医薬部外品の成分「*1 ロドデノール」が原因で、肌がまだらに白くなったケースが確認されたため自主回収。皮膚科医の指摘で同社製品の成分によることが発覚した。(参照サイト:美白製品で肌にまだらに、25万人使用 2013/07/04-12:41)
いくら自然由来の植物から抽出され化学的に効果が検証された有効成分であっても、100%安全安心とは限らないということを、改めて実感しました。
シミは真皮層への紫外線の侵入を阻止する防御壁
本来「シミ」は、紫外線によって傷ついた肌細胞が損傷拡大から守る防御壁として、紫外線の侵入を阻止してくれる防衛機能です。
ところがどうでしょう。世間一般では、顔にちょっと「シミ」があるだけで老化の象徴として、こぞって悪者扱いしています。
今回、お肌に影響を与えたといわれる「*1 ロドデノール」について調べてみました。
白樺の樹皮などに多く含まれている天然化合物。メラニンが生成される複数の過程に作用して高いメラニン生成抑制効果を発揮する成分で、3つの作用メカニズムを持っています。
(1)チロシナーゼ活性阻害作用
メラニンは、チロシナーゼがチロシンと結合して活性化することで生成されます。ロドデノールは、チロシンのかわりにチロシナーゼと結合し、チロシナーゼの活性化を阻害します。
(2)チロシナーゼ分解促進
ロドデノールにはチロシナーゼの分解を促進し、チロシナーゼの量を減少させる作用があります。
(3)黒色メラニン生成抑制作用
メラニンには、黒~茶褐色をしたユウメラニン(黒色メラニン)と、淡褐色~淡黄色のフェオメラニンの2種類があり、シミやくすみ等の色素沈着はユウメラニンによるものと考えられています。ロドデノールには、ユウメラニンの生成に関わる酵素に働きかけ、その発現量や活性を低下させることで、ユウメラニンを減少させる効果があります。
(〜参照サイトメラニン生成を抑える3つのメカニズムより〜)
上記の(3)に書かれている「ユウメラニンの生成に関わる酵素に働きかける」という箇所がチョット気になりました。
酵素はシミの生成だけでなく、私たち人間の身体のあらゆる細胞を作る時の重要なエネルギー源となる物質です。
化学的には、酵素の活性を低くすればシミの元であるメラニンは抑えられ確かにシミは無くなるかもしれませんが、シミで守られていた基底層の肌細胞は刺激に対する抵抗力が弱いため
肌荒れを起こす可能性は高くなってしまうのです。
大切なのは、外側からいくら化粧品で見栄えを整えるケアをしても、内側から弱った細胞の機能を高めるケアをしない限り根本的な解決にはならず、今回のケースのように、本来の防御機能を無理矢理ねじ曲げてしまうと、そのしわ寄せが機能低下を起こしている弱い部分に及んでしまうという事です。
あなたは自然治癒力を高める内面からのケアを大切にしていますか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より