パーマやヘアカラーの嫌なアンモニア臭で気分を害されたケースでのご相談は良くお聞きしますが、今回のニュースにある様に、柔軟剤の香りで体調不良を訴えられるケースは初耳です。
「高残香タイプの柔軟剤」で体調不良を訴える人が増加
サロンの顧客様から整髪料を選ぶ時“良い香り”のする製品を重要視しているお話は良くお聞きしますが、柔軟剤もここ2年ほどで香りを楽しむ用途で購入する方が増えてきているようです。
そんな中、メディアで報道された「柔軟剤の香りで体調不良を訴える」記事を目にした時、サロンでのパーマやヘアカラーアンモニア臭による体調不良の件に、共通点を感じずに入られませんでした。
洗濯に使われる柔軟剤の香りで体調不良を訴える人が増えている。国民生活センターによると、柔軟剤の香りで「鼻やのどが痛くなる」「気分が悪くなる」という相談は、2012年は48件と、09年の5件から急増した。最近の柔軟剤は香りが長く続く「高残香」タイプの製品が人気を呼んでいるが、関係者は過度の使用に注意を呼びかけている。
シックハウス症候群や化学物質過敏症の患者を診ている札幌市のクリニックでは、電車やバスの中、隣の家などから来る柔軟剤の香りで体調不良を訴える患者が増えている。主な症状は、頭痛や吐き気、倦怠(けんたい)感など。渡辺一彦院長は「数年前まではほとんどなかった」と驚く。と記されています。
【柔軟剤:「高残香」タイプで体調不良を訴える人が増加(毎日.jp)】
今回のこの記事のように、柔軟剤を使用した方にとっては良い香りでも、好みでない人にしてみれば苦痛となり気分が悪くなるのも頷けます
香水で例えるなら、人と人がすれ違ったときほのかに薫り残香もスッと消えるくらいが良いとされていて、香り文化が大人の嗜みとして根付いている欧米諸国に比べ、未成熟な日本では、少々行き過ぎの感が見受けられます。
洗濯の際にメーカーが想定する使用量を上回る量の柔軟剤を使う消費者も多いという。別のメーカーの製品には「香りをもっと楽しみたい時は好みに合わせて使用量を増やして」と記載され、ウェブサイトで「使用量の目安の2倍程度を上限とする」とアドバイスを掲載している。
一方、神奈川県が11年、国内外の柔軟剤15点を洗濯時の濃度に薄めて香りを調べたところ、香りの強さを示す臭気指数は、大半の製品で、県が定める住宅地での工場排水の規制値並みだった。
私も香りに関しては結構敏感な方で、デパート内の化粧品フロアに一歩足を踏み入れただけで、余りの香りの強さと混じり合った臭いに嫌悪感を感じて5分とその場にいられません。いくら香りが長く続く「高残香」タイプの製品が人気とはいえ「鼻やのどが痛くなる」「気分が悪くなる」「頭痛」「吐き気」「倦怠(けんたい)感」などの症状を発症していると言うのは工場排水の規制値並みの臭気指数が示しているように、あきらかに使用量や濃度が限度を超えているのでは?と思われます。
外部からの刺激に敏感で抵抗力が弱くなっているアレルギー保持者は増加傾向にあり、いつ何時反応が出るかわかりません。
使用を重ねるうちに、だんだん物足りなさを感じて少しずつ量が増えがちになりやすい「香り」ですが、絶えず他人への配慮を忘れず「さりげなく香る」大人のマナーが最も美しいと言えるのではないでしょうか。
あなたは強過ぎる香りで人を傷つけていませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より
本日のエントリーの参照サイト
柔軟剤:「高残香」タイプで体調不良を訴える人が増加- 毎日jp(毎日新聞)