このまま環境破壊が続けば、抗生物質が効かない病原菌が増えることが予想されます。

薬剤耐性菌へ備える『家庭での予防」時代の訪れ
先日9月11日、下記の様なニュースがWEBに掲載されていました。
抗菌薬の効かない薬剤耐性菌が、都市部の河川に広がっている可能性のあることが、浦瀬太郎・東京工科大教授(環境工学)のチームの調査で分かった。身近な環境で耐性を持った大腸菌の存在は、治療が難しい感染症の発生につながる恐れがあるという。11月に札幌市で開かれる土木学会主催の「環境工学研究フォーラム」で発表する。
薬剤耐性菌は、抗生物質などの抗菌薬を大量に使う病院で発生しやすく、院内感染の問題ととらえられてきた。しかし、近年は外来患者から検出されることが多い。
そこで、チームは2011〜12年、東京都内の多摩川で、上流から下流までの約65キロの8地点で水を採り、そこに含まれる大腸菌を調査した。
その結果、採取した大腸菌計3452株のうち75株は、感染症治療薬「第3世代セファロスポリン」が効かなくなる耐性を持っていることが分かった。人の生活に影響が出る中下流の4地点では3.1〜4.5%に達し、上流の4地点の0〜1%と比べて高かった。
下水処理施設で大腸菌を基準値以下にしてもゼロではないため、薬剤の効かない大腸菌が大便とともに下水に排出され、川に流れ込んだとみられる。同様の現象は、都市部の河川に共通する可能性がある。
大半の大腸菌に病原性はないが、病原性のある細菌に耐性が移ることがある。
ここに紹介されている事例は、ゴキブリやハエといった害虫に使用する殺虫剤と同じ様なことが言え、いくら殺虫成分を強くしても効果があるのは最初の一定期間で、その子孫は強化した殺虫成分に耐える害虫へと進化を遂げてしまう、殺虫剤が勝つか害虫が勝つかイタチごっこの様な物で、抗生物質がいくら進化してもそれに耐える菌(ウィルス)が生まれてしまうのです。
今現在、一般家庭では手指の消毒すらなかなか徹底されているとまでは至っておりませんし、家庭に常備されている石鹸を始めとする薬用ソープ等では残念ながら、上記の様な薬剤耐性菌を殺菌する力はありません。
また、棲んでいる環境に合わせて姿形を変えていくため、このまま環境の破壊が進めばどんな菌へと進化するかもわかりませんから、爆発的に増殖する前の今のうちから殺菌剤の研究を進め、各家庭にまで予防対策を浸透させる対策が必要となるでしょう。
そして、ここ10年ほどの間に従来の手当てでは解消できない新型水虫を始めとする新たなウィルスの予防を求められる、人の往来が激しい美容サロンももちろん例外ではなく、サロンで使用する道具類だけでなく、ご来店される顧客様ひとり一人の健康を心から考え、接触感染を防ぐサービスを提供していかなければならないと思います。
あなたは未来のウイルスに対する備えはお考えですか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より