女性に比べ男性の場合はあまり便秘で悩む人はいないのでは?と考えていました
まさか、年齢が上がるほど比率が高くなり60歳を超える頃には男女がほぼ同じ位の比率になるとは、このニュースを読むまでは全然知りませんでした。
体調がすぐれないと思わせる不調要因の便秘症
サロン内では健康そのものと見られている私ですが、つい先月までは「便秘症」に苦しんでいました。
普段はどちらかと言うと軟便の方に傾きやすく、便秘とはほとんど無縁の生活を送っていましたが、昨年11月より通っていた禁煙外来で処方された「チャンビック」というお薬を服用し始めてから、薬の副作用で便の出が極端に悪くなり「便秘症」に悩まされるようになりました。
胃腸薬や下剤も処方していただいたのですが、それでも3〜4日に1回ぐらいの割合でしか出ない始末。これではいけないと水分を少し多めに摂取すると今度は柔らかくなりすぎて腹痛を起こすなど、まさか禁煙外来に通っている11月から2月の3ヶ月間もの間中「便秘症」で苦しめられるとは夢にも思いませんでした。(今ではもう全快しています。(笑))
強迫観念も一因
禁煙外来最終日から約1ヶ月が経過した、私の誕生日の日に目にして記憶に残った記事です。
【便秘症、中高年になると男性でも悩み…“強迫観念”も一因に】
産経新聞 3月5日(水)8時0分配信中高年になると便秘を自覚症状として訴える人は増える。「女性は若年層から悩む人が多いが、男性は糖尿病の末梢(まっしょう)神経障害といった持病からの合併症のほか、会社を辞めるなど環境変化がきっかけとなって便秘症になる人が多い」と、小林教授は指摘する。
便秘外来の受診者は50歳以上が多く、年齢が上がるにつれて男性の比率が高まり、女性と同数程度になる。受診者が自覚症状に挙げるのが、排便の時間が不規則、トイレ時間が長い、量が少ない、残便感で、定期的に排便したいとの要望が強いという。
便秘はどんな状況を指すのか。定義とされるのが、3日以上の排便がない▽排便が毎日あっても35グラム以下(ピンポン球1個程度)-という状況だ。週2回の排便では便秘となるが、「腸の長さに個人差があるため、不調がないなら治療の必要はない。毎日排便がある必要もないのに、『毎日排便がないとだめ』『すっきりしないからだめ』との強迫観念から症状を改善しにくくしてしまう」(小林教授)。便の形などの先入観にとらわれ、治療効果に納得できない人もいるという。
便秘は原因別で器質性と機能性に大別される。器質性は腫瘍があって便が詰まりやすくなったり、腸が長かったりする形状に原因がある。機能性は腸の動きが遅かったり、便意を我慢し続けて肛門反射が弱まったりするなど大腸の機能が低下した結果。加齢や生活習慣の影響で起きる。
私の父親も、昨年で仕事をやめて生活サイクルがガラリと変わってしまったせいか、ほんの些細な事でも気に触るようになり愚痴をこぼしていましたので、最初は体の健康に対する不安も含め戸惑いの連続だったのではないかと思います。
副交感神経の機能低下
中高年に多いのは弛緩(しかん)性便秘と言われるタイプで、原因は副交感神経の機能低下。「副交感神経が優位になる夜間は腸が収縮し、交感神経が優位になる朝に収縮が止まる。こうして腸のぜん動運動が起きて便が腸内を移動するが、加齢によって副交感神経が機能低下した結果、腸内を移動するのに時間がかかるようになってしまう」(小林教授)。副交感神経の機能低下は男性が女性より約10年早い30歳頃から始まるため、男性患者が中年以降に増加する一因でもある。
食物繊維の不足による便の総量の減少も弛緩性便秘に拍車を掛ける。加齢で善玉菌が減少し、腸内環境は悪化する。改善のためには食生活をはじめとする生活習慣の見直しは必須。「6時間以上の睡眠を取り、食生活は食物繊維を意識して摂取する。腸へ刺激を与えるためにも朝食はしっかり食べ、夜の食事は午後8時までに終わらせるか、できなければ量を少なくする」(小林教授)のがポイントだ。
加齢で腹筋や呼吸筋も弱くなる。便秘解消の一助となる運動も効果がある。便は右腰骨の脇部分と左の肋骨(ろっこつ)の下部分の2カ所の腸内で滞留しやすいため、上から手で押さえて骨盤を回したり、全身ストレッチをしたりすることで大腸に刺激を与える。小林教授は「男性は若い頃と同じ生活では便秘になると自覚し、生活習慣を見直してほしい」と話している。
小林教授のアドバイスはたしかに的を得ていると思います。しかしながら、これだけ核家族化が進んでしまった現代では、中々男性一人では生活習慣や食生活の見直しをしていくのは大変かと思います。行政が間に入り、住んでいる地域全体でのサポート体制を早急に確立する必要性があるのではないでしょうか。
男性の場合、60歳以降は急増するので一層の注意が必要だそうですから♪
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より