肥満と「腸内細菌の変化」

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photo credit: Christi Nielsen via photopin cc

確かに乳脂肪分が多い食事は太りやすい傾向にあると身を持って実感しています♪

今年に入って更新したエントリーで度々紹介していますが、私は2013年11月より禁煙外来に通い3ヶ月間掛けて禁煙と卒煙に成功しました。これは今現在も継続中です。

ただ味覚や嗅覚が、タバコを吸い始める前(18歳の頃)の本来の働きを取り戻したようで、食材のほんの僅かな香りや味の違いを感じられるようになったお陰で、とにかく何を口にしても美味しく感じられるように劇的な変化を遂げてしまいました。

それまで「タバコの力によってセーブされていた食事量」が、卒煙したことによってそのタガが外れて一気に増えてしまい、しかも乳脂肪分が多い菓子パン類に手を出してしまったため、(ワンサイズ落として買ったパンツ類がパツパツになるくらい)見事にお腹や腰回りにお肉となって付いてしまうなど、身を持って実感いたしました。

 

肥満、第3の要因に「腸内細菌の変化」伝統的な和食で予防可能

まぁ食欲は、マイボトルにミネラルウォーターを入れて直ぐ飲めるところに常備しておくことで、ここ1ヶ月ほどでだいぶセーブできるようになりましたが、そんな時だからこそ、ネットのニュース「肥満、第3の要因に「腸内細菌の変化」伝統的な和食で予防可能」が、いち早く目についてしまったのかもしれません。

肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を引き起こす大きな環境要因に食べ過ぎや運動不足が挙げられる。3つ目の環境要因として、膨大な腸内細菌の集まりである腸内細菌叢(そう)が関係していることが、ゲノム(全遺伝情報)解析が進んだことで明らかになってきた。専門家は健全な腸内細菌叢を保つには欧米型の食事ではなく、伝統的な和食が良いと推奨している。
「腸内には約1千種、総重量で1キロの細菌が存在し、共生している。それらの共生関係が崩れると、肥満・メタボといった代謝性疾患やアレルギーなどの免疫疾患につながる」。
共生関係を崩すものとしてはまず、脂肪が多くカロリーの高い欧米型の食事が挙げられる。本田氏によると、高脂肪食を1週間続けただけで細菌叢の構成が変化したという複数のデータがあり、肥満の原因となる細菌は「食事で摂取した糖類などの分解を促進し、体内により吸収しやすい形にする働きがある。そういう菌が高脂肪食を好み、それを餌に増えるのではないか」。
次に、食物繊維の少ない食事や、同じメニューを繰り返し食べることも共生関係を崩す。いずれのケースも「バクテロイデスとファーミキューテスという腸内細菌のグループの細菌量が変化して崩れる」ことが判明している。現時点で最大の予防方法は食事にあるという。【参照サイト:MSN 産経ニュース】

確かに未来の健康維持を考えた「プロバイオテクス」の分野の研究は進んでいるようですが、私自身は乳製品に対してお腹が緩くなりやすい傾向があるため、ヨーグルトなどはあまり口にしていません。どちらかと言うと、納豆、味噌、チーズ、等の発酵食品を好んで食べています。

この記事に和食が有効との事例はあるにしても、人間の浅はかな思考で、腸内の細菌バランスを崩すようなことがあればそれこそ「肥満の予防」や「和食の有効性」どころではなくなり、健康維持そのものが難しくなってしまいます。

ですから、「和食の有効性を高める」ためにも、食材の安全性、調理法(味付け)、1回の食事量、食材の組み合わせ、食べる時間帯などを、整える必要があると私は考えます。

健康維持には腸内細菌のバランスを保つための「安全な食材かどうかを見極め」「素材の味を活かす味付け」が大切です!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

腸内細菌に関連した書籍のご紹介

負荷の多い食事や生活習慣で崩れてしまった体の複雑なバランスを再調整し、自然治癒力を促すための腸内細菌である善玉菌と悪玉菌との関わり方について。

腸内研究の第一人者・藤田先生が、腸を痛めつけている食べ方、腸を鍛える食べものや習慣をはじめ、腸内細菌をうまく育てて免疫力を上げる30の習慣をご紹介しています。