同じ美容院で2回程ヘアカラーをして頂いたのですが、2回とも上手く色が入らず一週間も経たないうちに染めた色が落ちてしまい、ダメージで髪もバサバサです。
1990年代後半までは「手触りがゴワゴワする」「希望する色に染まらなかった」「地肌にシミる」お悩み相談が多かったヘアカラーですが、2000年代に入ってからは徐々に上記の様な「色が染まりにくい」「色落ちが早い」ケースが増えてきています。
染まりにくく色落ちが早い髪質が育つ原因と適切な改善策
今回、浜松市在住のA・S様からいただいた相談メールでは、「あなたは染まりにくい髪質だから」と担当の美容師さんから言われただけで、何が原因で希望の色に染まらなかったのか?についての説明は無し。プロからのひと言に「私は染まりにくくて色落ちしやすい髪質なんだ」と納得せざるをえず、また染め直しても同じ様な失敗をされそうで不安です、とおっしゃられています。
染まりにくい、色落ちが早い髪質に変わってしまう原因
近年流行っている天然由来や植物由来と称したコンディショナー・トリートメント・リンス等の整髪料類には、乳化剤、オイル、植物エキスがタップリと配合されています。
傷ついたタンパク質やささくれたキューティクルの栄養補給や補修剤として髪内部に入れ込まれたこれらのエキスは、毛髪にとっては健康を害する異物。いくら洗い流しても分厚い皮膜で覆われているため外には出てこれず、紫外線を浴びることで酸化が進んで徐々に髪の弾力やキューティクルの引き締め力が奪われ、やがて髪内部が痩せる空洞化を起こしてしまいます。
このキューティクルの引き締め力の低下と髪内部が痩せる空洞化がやがて、分厚い皮膜を破る時間の長さがカラー剤の色味が染まる迄の時間の長さに、キューティクルの引き締め力の低下が色味成分が隙間から流れ出る色落ちが早い髪質へと、変えてしまうのです。
栄養補給や補修ケアから異物を除去するクリニックケアへ
残念ながら栄養補給や補修ケアと称したトリートメントでは、キューティクルの引き締め力の低下と髪内部の空洞化は改善せず、同じ過ちを繰り返すことになります。
色が染まりにくい・色落ちが早い髪へと変えてしまう髪内部やキューティクルを覆っている異物を除去するクリニック施術を定期的に行ない、色味が定着するコンディションが整ってからヘアカラーに取り組みましょう。
ヘアカラーの色がしっかり定着する髪を一緒に育てませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より