「タップリ泡が立たないと汚れが落ちた(洗った)気がしない」「手触りが良くないと髪が傷んでいる」この間違った常識を捨てない限り、ヘアダメージの連鎖から逃れられないでしょう!
一般的には、ノンシリコン系やアミノ酸系の洗浄成分は髪に優しいと言われていますが、どんな洗浄成分を使用しているか?は問題ではなく、タップリ泡が立つシャンプーは“髪を痛める”モノなのです。
ノンシリコン系シャンプーで毛先のバサバサが起こるメカニズム
「髪に優しいノンシリコンのシャンプーを使い続けていたら、毛先がバサバサして広がってしまい全然まとまらないんです!」とサロンにご相談メールを下さった、浜松市南区在住のS・Iさま。
髪と頭皮の健康診断では、とにかく「硬くてゴワゴワ」「ツヤが無く乾燥し切っている」「地肌がベタベタで髪も重い」3拍子揃ったダメージ中レベル。
「ドライヤーで乾かした時に地肌のベタベタ感や髪のパサパサ感を感じ始めた為、シャンプーやトリートメントの量を増やしていったらバサバサ症状がどんどん酷くなってしまいました。」と、ご家庭でのお手入れの状況を教えて下さいました。
つるピカな手触り感を出すための天然植物由来の油脂と洗浄成分の配合バランス
ノンシリコン系シャンプーの特徴は、何と言っても「ツルツルだけどフワッと仕上がる手触りの良さと軽さ」にあります。そして、この手触り感を演出しているのが、天然植物由来の“濃厚なバターやラード系油脂成分”です。
ただバターやラードを想像して頂くとわかるように、その濃厚さ故に原液に近いまま配合すれば当然「ベタベタ感がかなり強く」出てしまいます。かといって、薄めてしまうと手触りの良さが半減してしまうため、洗浄成分を従来の製品の倍近い量を入れる事で、汚れ落ちや仕上がり感のバランスをベストの状態になるよう調節されています。
しかしながら髪は正直です。毛髪が潤いに必要ないと拒絶反応を示すバターやラード系の濃厚な油脂成分は、その強力な油膜で髪内部を窒息状態にするだけでなく、強力な紫外線による酸化でタンパク質やキューティクルを傷つけて硬くゴワゴワな感触を生み、増量された洗浄成分は毛髪や頭皮の潤いに欠かせない皮脂分を必要以上に奪ってしまうため、乾燥してバサバサカサカサ症状へと変えてしまう、これがノンシリコン系シャンプーを使い続けた時に起こる、毛先のバサバサが起こるメカニズムです。
ノンシリコン系やアミノ酸系は関係ありません、シャンプーの痛みを和らげるには洗浄成分を減らすしかないのです。
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より