季節によって汚れが落ちにくいことはありますか?

寒い時期は暑い時期に比べて汚れが落ちにくいように感じるのですが…

髪はパサパサなのに頭皮はベタベタしています。TVCMなどでは、寒いと皮脂が硬くなって落ちにくくなると言っていますが、本当のところはどうなのでしょうか?

 

身体が冷えると血行や代謝が悪くなり汚れも溜まりやすい

確かに、気温の変化によって血行が悪くなってくると、血液の流れが悪くなってお肌は硬くなり静脈内に老廃物が溜まりやすくお肌のクスミとなって現れてきます。

さらに毛穴に溜まった皮脂は、カチカチに固まってしまうことは殆どあり得ませんが、液状だったものが酸化して「ジェル状の脂栓」となって毛穴に蓋をしてしまい、シャンプーでは落ちにくくなってしまうことは確かです。

そして、もうひとつ汚れを落としにくくしている要素が「寒さで狭くなる毛穴と硬く荒れた頭皮」です。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

上の図にも書いてありますが、人間の皮膚は寒さを感じると立毛筋によって毛包が下方向に引っ張られ、毛穴を閉じたり狭くしたりして熱が体外に出てしまうのを防いで体温を維持しているのです。(温度の急激な変化や強いショックを受けた時に出る“鳥肌”は、この働きが強く出たケースです)

毛穴が狭いということは、それだけ老廃物も排出されにくく汚れが毛穴に残りやすいということです。そして、硬く荒れた頭皮は角化変性がうまく行われずに角質がそのまま残りやすくフケになりやすい状態にあります。

冬場の頭皮のベタベタは、「シャンプー前後のゆすぎ(すすぎ)不足」で起こるケースが大半です!

大切なのは、シャンプー剤の洗浄力と指のこする力で汚れを落とそうとしないことです。37〜8度のぬるま湯を頭皮全体にまんべんなく掛けてあげることで、寒さで固くなった頭皮をほぐして血流を促し、3〜5分の時間を掛けて指の腹でしっかりとゆすぎ(すすぎ)を行うことで、汚れの約8割は落とすことが出来るからです。

■ シャンプー剤の洗浄力と指のこする力で汚れを落とそうとしない
■ 37〜8度のぬるま湯で寒さで固くなった頭皮を解して血流を促す
■ 3〜5分の時間を掛けて指の腹でしっかりとゆすぎ(すすぎ)を行う

寒さで硬くなりやすい時期だからこそ、熱で凍えた身体を解してあげる時間が大切になってくるのです。

頭皮のベタつきでお悩みのあなた、是非試してみてください。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より