皮膚科で診察していただいたら「脂漏性皮膚炎」と診断されました。

処方された塗り薬を使い、植物由来のシャンプーを使っているのですが、症状は一向に改善する気配がありません。それどころか、前髪や頭頂部の髪が細くなってしまいました。
頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状を解消する手当はあるのでしょうか?
脂漏性皮膚炎による頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状を解消する手当て
今回ご相談がありました「頭皮のベタつき」については、昨年の10月にこちらのエントリー「秋〜冬の乾燥する時期に「頭皮のベタつき」を感じ始めたあなたへ」でもご紹介させていただきました。
秋〜冬の乾燥する時期に「頭皮のベタつき」を感じ始めたあなたへ | おとなキレイ向上委員会
空気が乾燥する寒い時期には、マラセチアというカビの一種である真菌が要因で起こる「脂漏性皮膚炎」による頭皮のべたつきやフケ症状が増加します。
以前は40才以上の中高年の男性に多くみられた「脂漏性皮膚炎」ですが、食生活の欧米化とストレス社会の影響からか近年は、年代や性別に関係なく起こっておりますから注意が必要です。
真菌による脂漏性皮膚炎で見られる主な症状
カビの一種である「マラセチア」という真菌が大きな原因となって起こる脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌の盛んな顔や頭皮などに炎症が起きる病気で、頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状がみられます。
このマラセチアは、毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂の中に生息しており、皮脂が増えるとマラセチアも増加して頭皮に刺激を与えるようになって赤みを帯びてベタつき、通常3日に1回だった皮膚の角化変性が乱れて毎日起こるようになり、剥がれた角質が大量のフケとなってしまうのです。
脂漏性皮膚炎の症状解消における注意点
マラセチアの増加する原因としては、年末年始のお酒の席での塩分脂分が効いた偏った食事や、不規則な食生活・睡眠不足・過度のストレスなどによる、皮脂の分泌過剰や免疫力の低下が挙げられます。
頭皮のベタつきや脂漏性皮膚炎のご家庭での対策は、下記の手当てを根気良く続けることが早期改善への近道です。
(1)ぬるま湯でゆすぎ(すすぎ)をしっかり行う
(2)真菌を殺菌できるシャンプーやソープで毎日洗髪
(3)爪を立てたり強い力でゴシゴシ洗わない
(4)脂っこい物、ファーストフード、スナック菓子の摂取は極力少なく
(5)できるだけ決まった時間に食事を摂る
(6)軽い運動をして気分転換を図る
(7)就寝は夜の0時を過ぎないように
マラセチア等の真菌類は、症状が改善したと思っても毛穴の奥に潜んでいる場合がありますから、赤味が自然に引いて来るまで3ヶ月から6ヶ月間はお手入れを継続することをお勧めいたします。そして、痛みが感じられる場合は、ヘアカラーは控えたほうが良いでしょう。
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おとなキレイ·サポーター 田中和義 より