切れたり折れてしまった髪は元の健康な状態に戻りますか?
今回、切れ毛のお悩み相談をお寄せいただいたのは、髪の量は普通くらいで髪の太さは少し太く、顔周りと頭頂部に少し波打つうねる癖を抱えている、浜松市 東区 在住のM・C様 40代 の主婦の方です。
『2013年の7月に毛先に少し動きが出るようにパーマを掛け、11月に取れ掛けのパーマとクセ毛のうねりを伸ばす縮毛矯正をお願いした所、頭頂部や横の部分に根元2センチ位から折れている髪や、根元を2センチ位残してプチプチ切れてしまっている髪が、たくさん見られるようになってしまいました』とのこと。
目次
パーマや縮毛矯正の施術で根元の髪が折れたり切れてしまう要因
私たち人間の髪は健康な状態を維持出来さえすれば、下記の2つの要因を除いては、余程強い負荷がかからない限り根元が折れたりプチプチ切れてしまう事はまずありません。
(1)使用した薬剤の化学的ダメージによる「切れ毛」
パーマの場合ですと、根元部分に食い込んだゴムの止め方をした所へ「高熱」や「パーマ液の化学的な負荷」がかかると、根元深くにゴムが食い込んだ箇所から折れたり切れてしまうケースが見られます。
縮毛矯正のケースですと、根元部分の毛穴の近くまで薬液が付いてしまい、「高熱」や「ストレートアイロンでの負荷」がかかると、根元の毛穴近くに薬液が染み込んだ箇所から折れたり切れてしまうケースが見られます。
(2)使用している整髪料類の物理的ダメージによる「切れ毛」
近年、ノンシリコン系の整髪料の登場とともに少しづつ増加傾向にある物理的ダメージによる「切れ毛」。
シャンプーやトリートメントでお手入れした後の、スベスベさらさらの手触りを体感してしまうと、傷んでボロボロだった髪が配合されている天然由来の美容成分や高濃度の油脂成分によって健康な状態に補正・補修されたと勘違いしてしまうのも無理はありません。
そのくらい香りのレベルや手触りの完成度は高いのです。しかし、使用期間が2週間を過ぎた頃からパタリと補修補正効果は影を潜めてしまいます。
太陽から降り注ぐ大量の紫外線が、天然由来の美容成分や高濃度の油脂成分がまとわりついた髪内部のタンパク質を酸化させ、キューティクルを傷つけて保湿機能が失われてしまった結果、あれだけスベスベさらさら感を誇っていた手触りも、ゴワゴワで硬い感触にレベルダウン。
どんなに天然由来の高品質な美容成分や油脂成分であっても、髪が健康をキープする妨げとなる成分は全て異質物や老廃物として扱われてしまうのです。
お寄せ頂いた相談へのご回答
Q:切れたり折れてしまった髪は元の健康な状態に戻りますか?
A:はい、最低半年以上の時間は必要となりますが、リンス・トリートメントに頼らない自然治癒力を高めるケアを続けていただければ、必ず健康でキレイな髪の状態に戻ります。
あなたの大切な髪「薬液の残留」や「天然由来の美容成分や高濃度の油脂成分」に侵されてゴワゴワな手触りになっていませんか?
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より