細毛と喫煙 – タバコを吸っていると髪が元気を奪われる理由とは?

私自身もタバコを卒煙してその影響力の大きさに驚かされました。

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photo credit: Helga Weber via photopin cc

「タバコは育毛には良くないですよ」「タバコを吸っていると抜け毛が増えますよ」「タバコを吸い続けていると抜けやすい細い髪質に変わってしまいますよ」…等、タバコは髪にもお肌にも身体にも良くないことは、雑誌を見たり医師や美容家の方々から聞いて重々承知しています。では、どんな成分が髪に悪影響を与えているのでしょうか?

 

タバコを吸っていると髪が元気を奪われる理由

近年では男性の喫煙率は下がっている反面、女性の喫煙率は増加しているようです。髪のコンディションも、喫煙している方に比べてタバコを吸っていない方の髪は、ハリ・コシ・ツヤに溢れています。

かく言う私も、30年間吸い続けたタバコをスッパリ止めようと心に誓い、昨年の11月から禁煙外来に通い始め今年の2月に無事卒煙を果たしました。これにより6キロほど体重が増えましたが、運動をした時に息切れを感じることが少なくなりましたので、ウォーキングをプラスして少しずつベストに近づけていこうと考えています。

 

ニコチンよりも一酸化炭素

タバコから受ける害というと「ニコチン」によるものと考えがちですが、人間の体や毛髪は「一酸化炭素」からの影響が大きいようです。

一酸化炭素

4つある結合サイトのうち1つが一酸化炭素と結合したヘモグロビン(カルボニルヘモグロビン)は、他のサイトに結合した酸素も安定化し放出しにくくなるため、血液の酸素運搬能力が下がり、末梢で酸素分圧が極端に低下し中毒症状を起す。

タバコの煙にも多量に含まれており、循環器系に多大な負担を及ぼすが、煙に含有している濃度では急性症状は発症しない。

この「一酸化炭素」が体内に入ると、肺から血管へとわたって毛細血管に到達する過程で中毒症状を起こし、血管をキリキリッと収縮させてしまいます。この収縮症状により血液の流れは著しく低下し、血液に乗って運ばれる酸素や栄養分の髪の製造工場への供給量は、約2割は少なくなっているのでは?と言われています。

 

栄養失調によるハリ・コシ低下

髪の製造工場へ酸素や栄養分の供給量が少なくなれば当然、髪の成長や健康状態にも影響します。タバコを吸う量が多ければそれだけ一酸化炭素やニコチンなどの有害物質に影響を受ける時間が長くなって栄養不足もどんどん深刻化していき、栄養失調からハリ・コシの低下したツヤのない髪、産毛状態から成長しない細く抜けやすいが育ってしまいます。

育毛剤を付けても喫煙を止めない限り症状は好転していきません!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より