頭皮のカユミ、シャンプーを変えただけでは治まらない

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頭皮のカユミを1日でも早く治したくて、美容師さんに勧められた刺激の少ないアミノ酸系タイプやノンシリコンタイプのシャンプーに変えました。

それから1週間ほど使い続けているのに、カユミは治まるどころか、どんどん酷くなってしまい、もうどうしていいかわかりません。

 

頭皮のカユミは何処からやってくる?

9月に入って、季節がすっかり秋めいたから、頭皮のカユミの相談が増え始めたわけではありません。

1年を通してみてみても、8月と2月辺りがカユミ相談が一番多い月となります。(ちなみに2014年8月は16件の問い合わせと相談をいただき、今までで最高に多い月となりました。)

そして、このエントリーの冒頭のような相談を受ける度、美容メーカーや美容師さんたちは、本当に髪と頭皮の健康を考えているのか?

疑問を抱いてしまうのは偶然このエントリーに出会って読み進めているあなたや、エントリーを執筆した私だけではないと思います。

 

頭皮のカユミとシャンプー法

頭皮のカユミを抑えるのに、「アミノ酸系タイプ」や「ノンシリコンタイプ」等のシャンプー剤の種類にこだわっても、あまり意味がありません

必要最小限の「洗浄力」がアレばOKだからです。

それよりも「シャンプー剤をタップリ使用して」「ゴシゴシ強い力で洗う」シャンプー法で、症状を悪化させているケースが跡を絶たないのです。

それは何故でしょうか?

■ テレビコマーシャルでひっきりなしに流れているシャンプー法は正しいと、知らず知らずのうちに脳裏に刷り込まれている

■ まだまだ多くの美容院で当たり前のように行われている間違ったシャンプー法が、正しい手当てとして指導されている

頭皮のカユミを訴える原因の約8割は上記の2つが関わっており、頭皮と毛穴環境のミネラルとオイルバランスを著しく乱していることによるものと断定できます。

 

頭皮のカユミが強く感じる2大要素

頭皮のカユミと言うと、とかく「毛穴周りや頭皮が汚れているから」と考えがちですが、実は「ミネラルと皮脂のバランスの乱れ」の2大要因が最近の研究で明らかになっています。

まずはご家庭でのシャンプー法を、「シャンプー剤をタップリ使用して」「ゴシゴシ強い力で洗う」から「シャンプー剤の使用量を500円硬貨くらいに抑えて」「指の腹を使って毛の生え方に逆らうように洗う」ことを心掛け、髪本来の「潤い」と「ツヤ」を再生させましょう。

シャンプー後の「手触りがツルツル」で「良い香りがする」シャンプー剤には要注意です♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

追伸:本当はもっと短期間で終わらせようと考えておりましたが、気がついたら前回の更新から約2ヶ月という長い休暇をいただいてしまいました。σ(^_^;)

本日より、また新たなスタートを切りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

87%が嘘でしょと嘆いた!育毛剤をつけただけではツヤ髪は育たない?

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ハリとツヤのある髪を育てようと、毎日育毛剤をつけていました!

『40歳を過ぎたあたりから急に髪が痩せて細くなってきたので、20代の頃のような髪にハリとツヤを取り戻したくて、毎日育毛剤をタップリつけてからドライヤーで乾かしていました。』浜松市中区在住のT・Sさん。

T・Sさんの他にも、サロンに初めてお越しいただいた100人の方に育毛剤についてお聞きしたところ、実に87人の方が「育毛剤をつければ髪のハリとツヤが甦ると思っていた」とお答えいただいております。

 

育毛剤をつけただけではツヤ髪は育たない

これだけ盛んにテレビコマーシャルが行われ、新聞の紙面や折込広告などで毎日のように目にしていれば、どうしても育毛剤の効果に期待をしてしまうのも止む終えません。

その反面、プロである美容師や美容家の方々が正しい育毛のメカニズムをきちんと理解してお客様にアドバイスをしていないのでは?という疑問も無きにしもあらず。

 

育毛剤を使用する前に行う手当て

このエントリーのタイトルにもあります通り、ただ闇雲に育毛剤を振り掛けても殆ど効果は発揮されず、無駄金をドブに捨てているのと同じこと。

育毛剤の持っている力を100%引き出すためにはまず初めに、シャンプーだけでは落とすことが出来ない!頭皮や毛穴を覆っている皮脂や老廃物をお掃除する専用の手当てで、環境を整えなくてはなりません。

そして、この頭皮と毛穴専用の手当てで「育毛剤が浸透していくための通り道」を確保する必要があるのです。

これからは、その日の汚れはその日の内に!を合言葉に、皮脂を取り過ぎない頭皮と毛穴専用の手当てで、ハリとツヤのある美しい髪を育てていきましょう♪

あなたの通われているサロンでは「育毛剤の力を100%引き出すための手当て」を教えてくれましたか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

パーマした後に頭皮にカユミ、何が原因でしょうか?

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あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?

約1年ぶりにパーマを掛けたのですが、施術中に地肌にピリッと軽い痛みを感じたので、美容師さんにその旨をお伝えしたら「あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?」とのご回答。

この軽率なアドバイスや初期行動が、後に重大な疾患へと繋がってしまうケースが年々増加しています。

 

パーマの施術と頭皮のカユミ

これはパーマだけに限らず、ヘアカラーや縮毛矯正などの薬剤を使用するケース全般に言えることです。

「頭皮全体がヒリヒリする」「ピリッと痛みを感じた」「地肌が熱く感じる」「薬液が付いた所がシミて痛い」「施術中に後頭部がカユミくて仕方が無くなった」…等、

この様な異常を感じたとしても、お客様であるあなたはどうしても「美容師さんに悪いから」と遠慮をしてしまい、「まぁ、そんなに大した事にはならないだろう」と自分勝手な判断をしてしまいがち。

このような軽率な初期判断が、最初は軽いカユミだけだった症状を、時間が経過するごとに「強い痛みと湿疹が伴う症状へと悪化」させてしまう場合もあるのです。

 

頭皮にカユミが起こる原因

パーマの施術後に頭皮にカユミが出てしまう原因としては、

パーマ液の刺激による炎症、パーマ施術後のすすぎ不足、パーマ前のシャンプー時に力を入れ過ぎ、等の施術関係の問題や、

睡眠不足が続いていた、ストレスが溜まっていた、生理前後だった、ホルモンバランスの乱れ、等の生活習慣の問題で、免疫力・抵抗力が落ちているケースが考えられます。

これから先、パーマやヘアカラー後のお肌の炎症から守るには、ファッション性や値段の安さに躍らされることなく

「どんな小さな異変にも耳を傾けすぐに処置を施してくれる優良サロン」を選ぶ目を養って下さい♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

髪と頭皮のベタつき白書|焼き肉と髪のベタつき・頭皮のテカり

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

焼き肉を食べると、髪はベタついて頭皮はテカる?

夏が近づいてくると少しでもスタミナをつけようと、家の近くの焼き肉サロンにちょくちょく伺います。

家族揃って焼肉を食すまでは天国ですが、食べ終えて家路についてからは、洋服にこびり付いたゴマ油やお肉臭との地獄の闘いが…。

 

焼き肉と髪のベタつき・頭皮のテカり

ひと昔前の、肉を焼いた煙が充満している焼肉屋さんとは違い、最近のお客さん想いの焼き肉サロンは鉄板の脇に煙等を吸い込む換気扇(ファン)が付いているなど、臭い対策の工夫があちこちに見られます。

ただ、私が気になるのは臭いよりもベタつきやテカリ。洋服にこびり付いた臭いよりも「髪のベタつき」「頭皮のテカリ」の2つです。

 

油や脂は火にあおられて空気中を浮遊する

この「髪のベタつき」「頭皮のテカリ」の症状を感じた時は決まって、シャンプーの泡立ちが悪くなります。それは何故なのか?

鉄板に挽いた油や、お肉から出る肉汁や脂分は、火にあおられると大気中の湿気(水蒸気)と混ざって大気中を浮遊しています。

人間の髪の毛は、大気中の空気や水蒸気を取り込んで潤いを調節していますから当然、あなたの眼に見えない所で浮遊している油や脂は空気と一緒に髪の毛に取り込まれたり、頭皮を始めとした身体中に付着しているのです。

 

お肉の部位で脂の浮遊量や体から分泌される汗や皮脂の質が変わる

そして、お肉の部位によって浮遊する脂の量や体から分泌される汗や皮脂の質が変わってきます。

特に脂身の多いお肉(コレステロールの塊)をたくさん食べているあなたは当然、付着する脂の量や皮脂の分泌量は増えるため「髪のベタつき」「頭皮のテカリ」は強力になります。

これらの脂分を、シャンプーだけで落とそうとすればするほど洗浄成分の刺激で髪は痛んでしまいますから、、、

脂分を浮かす手当てをプラスして、シャンプー剤の洗浄成分による髪への負担を減らしてあげることをお勧めします♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【頭皮のトラブル】頭皮湿疹とはどういう症状なのでしょうか?

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赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの2通りあります。

先月4月9日にエントリーした『「頭皮が赤い」と、なぜ髪にはよくないの?』では、頭皮が赤い状態の考えられる要因についてご紹介させていただきました。

今回はその続編とも言える「頭皮湿疹」について、顧客様より頂いたご質問に回答させていただきたいと思います。

 

頭皮湿疹の原因と主な症状

頭皮湿疹は、男性に比べ女性は比較的かからないと言われてまいりましたが、近年の整髪料類の過剰使用や環境破壊による免疫力や抵抗力の低下によって、若い方から大人の女性の方まで、幅広い年代の方が自覚なしに頭皮湿疹を発症している傾向にあります。

今回は、赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの、2通りについてお届けしたいと思います。

 

赤味と湿疹のみのタイプ

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まず始めに、赤味と湿疹のみの症状タイプ。以前でしたら太陽から降り注いでいる「強力な紫外線」が原因で赤味と湿疹が引き起こされているケースが殆んどでしたが、近年増加傾向にあるのが、整髪料類に配合されている「防腐剤や保存料」の刺激に反応してしまうタイプです。

あなたが今お使いの整髪料類に「イソチアゾリノン」「メチルイソチアゾリノン」「メチルクロロイソチアゾリノン」が配合されていたら要注意。元々は工業用殺菌剤として使用されていた肌への刺激と毒性が強い防腐剤で痒みが伴わないことで気づきにくく発見もしにくいため、今スグにでも他の整髪料に変えることをオススメします。(ナゼに認可されたのか摩訶不思議です。f^_^;)

 

赤味と湿疹にフケや痒みを伴ったタイプ

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

1990年代後半までは「赤味と湿疹にフケや痒みを伴った乾燥タイプ」が多かったのですが、ノンシリコン系の整髪料が流行りだした2010年以降は「毛穴からの皮脂の分泌が過剰気味となって、赤味と湿疹にフケや痒みを伴った脂漏性タイプの肌荒れを引き起こしている。

整髪料に配合されている濃密な油脂成分、すすぎ(ゆすぎ)不足、力を入れたゴシゴシ洗い、人間関係等の強いストレス、睡眠不足、夜型の生活習慣、食べ物の好き嫌いが多い、等による皮脂の分泌過剰が原因とされています。

早期発見早期手当てが、頭皮湿疹の症状を長引かせない唯一の方法です。

頭皮が赤くなっていないか?フケ・かゆみ・ベタつき等の刺激を感じていないか?を毎日手鏡でチェックしてみましょう!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

「頭皮が赤い」と、なぜ髪にはよくないの?

髪型は気にするけど頭皮の状態まではチョット、というあなたは危険です!

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年に一度でも健康診断を受けているあなたはお分かりかと思いますが、体の内部の状態というのは血液検査の数値やX線の画像による診断結果を見てみるまで詳しいことは把握できませんが大抵、自身が考えるよりも悪い場合が多いもの。

同様に、普段から手鏡などで頭皮の状態をこまめにチェックしていなければ「頭皮が赤い」症状は、見過ごしてしまうケースが実に多いのです。

頭皮が赤い状態は何を意味するのか

健康な頭皮は血液の流れが良いため「青白い色」をしています。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

しかし、身体の何処かに異常が生じると、(1)熱を持っている(2)血流が滞って血液が集まっている(3)体と心の疲労でお肌が湿疹などで荒れている、主にこれら3つの要因により「頭皮が赤い」状態となります。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

(1)熱を持っている

インフルエンザなどの症状と同様に、毛穴や皮膚内などに侵入したウイルスや真菌類などの細菌を退治するように皮膚の温度を上げているため、火照って頭皮が赤く見えるのです。

(2)血流が滞って血液が集まっている

血液がドロドロの状態であったり、身体が冷えて血管が収縮している、血液の流れが悪く集中しているため、赤く見えるのです。

(3)体と心の疲労でお肌が湿疹などで荒れている

身体に疲労が溜まってくるとホルモンの分泌や新陳代謝が乱れたりして、老廃物や油脂分がうまく排出されないため、炎症を起こして赤味のある湿疹がプツプツ(頭皮湿疹)が出来てしまうのです。

頭皮が赤い状態は、体の冷え・代謝バランスの崩れ・疲労などにより健康を害していると言え、髪の製造工場にも影響が及んで、成長不良の髪の卵が生まれて来る可能性が大きいのです。

あなたの頭皮は「青白い健康な頭皮」それとも「赤い炎症頭皮」のどちらですか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

頭皮が赤いのに痒みがない肌荒れと整髪料の安定性

お肌の健康よりも整髪料類の安定性を優先?

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photo credit: “KIUKO” via photopin cc

3月14日の本日は「ホワイトデー」でハナキンということですが、「バレンタインデー」に比べてメディアの扱い方が小さいためか、今ひとつ盛り上がりに欠けている気も無きにしもあらずですが、街中くらいは賑わいを見せて欲しいものですね。

私は?というと、本日は夜に勉強会があり、サロンの営業が終了後は直ぐに出掛けてしまうということで、昨日ひと足早めに奥さん・愛娘・母親にバレンタインのお返しに「目いっぱいの愛情を込めたケーキとクッキー」を渡しました。(多分喜んでくれるでしょう!(^_^;))

 

頭皮が赤いのに痒みがない肌荒れと整髪料の安定性

普通の肌荒れのケースですと、お肌が炎症を起こすと赤くなって痒みも伴うのですが、2012年頃から見られるようになった症状は「頭皮が赤いのに痒みが無い肌荒れ」

何にその原因が潜んでいるのか?しばらくは謎だったのですが、「パーマが掛からない」「ヘアカラーの染まりが悪い」苦情が美容院側から寄せられたことが切っ掛けで、パーマやヘアカラーに使用されている成分や整髪料類に配合されている成分を一つ一つ検証していったため特定するまでに少し時間を要しましたが、あるひとつの成分「イソチアゾリノン」に辿り着きました。

 

工業用殺菌剤が化粧品の防腐剤に化けた

元々は工業用殺菌剤として使用されていた「イソチアゾリノン」ですが、どのような経緯で化粧品使用に承認されたかは定かではありませんが、製品を安定させる「防腐剤」として整髪料類に配合している大手のメーカーが多数あるようです。

痒みが伴わないため頭皮が炎症を起こしている自覚がなく、赤味の症状が長期化してしまっているケースが目立っています。

 

使用中の整髪料類の成分表示と頭皮をチェック

まず最初に、あなたが今使用している整髪料類の容器に記されている使用成分の中に、「メチルイソチアゾリノン」「メチルクロロイソチアゾリノン」「オクチルイソチアゾリノン」「ジクロロオクチルイソチアゾリノン」「ベンズイソチアゾリノン」など、イソチアゾリノンが付いている成分がないかチェックしてみてください。

次にお手持ちの鏡で、頭皮や襟足に赤味が広がっていないかチェックしてください。

最後に、「パーマが掛かりにくくて取れやすくなった」「ヘアカラーが染まりにくく、色持ちが悪くなって早く落ちるようになった」、このような髪質の変化を感じていないかをチェックしてください。

これらがすべて当てはまるようでしたら、

「イソチアゾリノン」系の防腐剤による頭皮の炎症と髪のダメージになります。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

40代からのエイジングケア – 頭皮のベタベタ・髪のカサカサの原因は“加齢”ではなく、間違った“シャンプー法”や“トリートメント術”にあります

いくらシャンプー剤やトリートメントを変えても「頭皮は脂でベタベタ」で、「髪はペシャンコでカサカサ」のまま!?

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photo credit: Wet and Messy Photography via photopin cc

35歳を過ぎたあたりから、何となく髪に元気がなくなってきているな?と感じてはいたのですが、仕事や子育てに追われて中々自分のことを考える余裕もないまま40代に突入。

頭頂部やつむじ周りの毛量の少なさに将来の不安を感じ、美容雑誌やドラッグストアーで紹介されているシャンプーやトリートメントなどの整髪料類を色々試してみるものの、「頭皮のベタベタ」「髪のペシャンコやカサカサ」症状は改善する兆しが全然見えず、どうすれば良いのやら途方に暮れています。

 

髪と頭皮のコンディションと髪型のバリエーション

一般的に、ペシャンコ髪や乾燥によるカサカサ症状は、加齢による新陳代謝の衰えやストレスが主な原因と言われ、ボリュームや動きが不足するため髪型のバリエーションも少なくなってしまうと言われていますが、サロンで行っている「髪と頭皮の健康診断」の結果を参照させていただくと、約8割のケースは間違った“シャンプー法”や“トリートメント術”による髪のコンディションの悪化だとわかりました。

 

しっかり洗おうとするからベタつく

「頭皮をしっかり洗うことが大切」という意識付けがシャンプー本来の意図とはどんどん違った方向に進めてしまい、シャンプー剤をタップリ使い強い力でのゴシゴシ洗いを繰り返した結果、皮脂分泌は過剰気味になった反面水分量は不足する一方で、髪のハリ・コシは低下しボリュームが不足する事態を招いてしまったのです。

シャンプー本来の目的は、適度なマッサージと熱でしなやかな頭皮を育て、皮脂の分泌バランスを正常な状態に整え、健やかな髪が成長する環境を整えることにあります。

 

ツルツルの手触りは髪にとっては不要の産物

昨今のノンシリコンブームを支えているヘアケア製品は、手触りとツヤを向上させる油脂分の配合を増加させたことにより汚れを落とす洗浄剤も増量させて仕上がりの軽さのバランスの最適化を図り、ふんわり軽い仕上がりを実現しています。

しかし、シャンプー後のお流し時やダメージ補修と称したトリートメントの施術後のトゥルトゥル・ツルツルの手触りは「髪の傷みがクリアになった証」との間違ったヘアケアの常識が、髪ダメージや髪痩せを悪化させていることに早く気づくべきです。髪本来のハリ・コシ・ツヤは、濡れるとキュキュッと締まり乾くとパラパラッとほぐれる「引き締め力(収斂)」で支えられており、美容成分や油脂成分によるトゥルトゥル・ツルツルの手触りは、髪にとっては不要の産物でダメージを悪化させ、ペタッと重く乾きにくい髪質に変えてしまうのです。

あなたの髪にハリ・コシ・ツヤを蘇らせたいのなら、トリートメントの使用を止めなさい♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

ある日突然頭皮に湿疹が!?植物由来だから全て安全と思っていたら痛い目に遭います

植物由来成分が頭皮を痛める原因となってしまうケースもあるのです

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photo credit: michaelgoodin via photopin cc

開会式を目前に控え、いよいよソチ・オリンピックの競技がスタートしました。某TV番組では速くもメダル獲得数の予想をしていましたが、これから毎日のように日本選手の活躍に心熱くなる日々が続くと思うだけでワクワクしてきますネ。

 

植物由来成分と安全性

美容製品に限らず、台所洗剤…等に植物由来成分配合と表示されているだけで、何故かその商品は安全に思えてきてしまいますから、世の中の常識は不思議なものです。

 

植物を主成分として作られたヘアカラー剤(染毛料)と肌荒れ

そんな中、ヘナを始めとする“植物を主成分”として作られたヘアカラー剤(染毛料)による肌荒れが近年増加しています。

アレルギーやアトピーとは縁がない方達にしてみれば「植物で肌荒れ?」と少々驚かれるかと思いますが、植物成分による肌荒れは現実であり、私のサロンでも「美容師さんからヘナは安全と言われていたのにかぶれてしまった」「植物から作ったパウダーのカラー剤で染めたら肌荒れを起こした」ご相談が増えております。

特に、花粉症・植物かぶれ(松ヤニ、漆)などのアレルギーやアトピーの抗体…等を抱えていらっしゃる方達は、事前にパッチテストによる検査をするなど、注意が必要です。

 

植物由来の油脂成分と肌荒れ

5年ほど前までは、「油タイプ」の成分が主流で比較的サラッとしていたのですが、ノンシリコン系の整髪料の登場とともに、バターやラードのような常温では固まっている「油脂タイプ」が配合され始めた影響で、頭皮や髪のベタつき・赤味を伴った湿疹症状でのお悩みが増加傾向にあります。

お肌の健康を守るためには、植物由来だから100%安全と思わないことです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

ヘアカラーをした後1ヶ月も経たないうちに頭皮が赤くなり、大量の抜け毛とフケ、頭皮のベタつきとかゆみに悩まされています?

皮膚科で診察していただいたら「脂漏性皮膚炎」と診断されました。

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photo credit: D. Garding via photopin cc

処方された塗り薬を使い、植物由来のシャンプーを使っているのですが、症状は一向に改善する気配がありません。それどころか、前髪や頭頂部の髪が細くなってしまいました。

頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状を解消する手当はあるのでしょうか?

 

脂漏性皮膚炎による頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状を解消する手当て

今回ご相談がありました「頭皮のベタつき」については、昨年の10月にこちらのエントリー「秋〜冬の乾燥する時期に「頭皮のベタつき」を感じ始めたあなたへ」でもご紹介させていただきました。

秋〜冬の乾燥する時期に「頭皮のベタつき」を感じ始めたあなたへ | おとなキレイ向上委員会

空気が乾燥する寒い時期には、マラセチアというカビの一種である真菌が要因で起こる「脂漏性皮膚炎」による頭皮のべたつきやフケ症状が増加します。

以前は40才以上の中高年の男性に多くみられた「脂漏性皮膚炎」ですが、食生活の欧米化とストレス社会の影響からか近年は、年代や性別に関係なく起こっておりますから注意が必要です。

 

真菌による脂漏性皮膚炎で見られる主な症状

カビの一種である「マラセチア」という真菌が大きな原因となって起こる脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌の盛んな顔や頭皮などに炎症が起きる病気で、頭皮の赤味・ベタつき・かゆみ・抜け毛・フケ…等の症状がみられます。

このマラセチアは、毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂の中に生息しており、皮脂が増えるとマラセチアも増加して頭皮に刺激を与えるようになって赤みを帯びてベタつき、通常3日に1回だった皮膚の角化変性が乱れて毎日起こるようになり、剥がれた角質が大量のフケとなってしまうのです。

 

脂漏性皮膚炎の症状解消における注意点

マラセチアの増加する原因としては、年末年始のお酒の席での塩分脂分が効いた偏った食事や、不規則な食生活・睡眠不足・過度のストレスなどによる、皮脂の分泌過剰や免疫力の低下が挙げられます。

頭皮のベタつきや脂漏性皮膚炎のご家庭での対策は、下記の手当てを根気良く続けることが早期改善への近道です。

(1)ぬるま湯でゆすぎ(すすぎ)をしっかり行う
(2)真菌を殺菌できるシャンプーやソープで毎日洗髪
(3)爪を立てたり強い力でゴシゴシ洗わない
(4)脂っこい物、ファーストフード、スナック菓子の摂取は極力少なく
(5)できるだけ決まった時間に食事を摂る
(6)軽い運動をして気分転換を図る
(7)就寝は夜の0時を過ぎないように

マラセチア等の真菌類は、症状が改善したと思っても毛穴の奥に潜んでいる場合がありますから、赤味が自然に引いて来るまで3ヶ月から6ヶ月間はお手入れを継続することをお勧めいたします。そして、痛みが感じられる場合は、ヘアカラーは控えたほうが良いでしょう。

あなたは、真菌類を殺菌して頭から爪先まで洗える薬用ソープをご存知ですか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より