ヘアカラーをする時、アトピー持ちの私では肌荒れしないか心配です

140126-BR007-20100928D

photo credit: otonakirei.com

アトピーがあるからヘアカラーで肌荒れを起こすとは限りません!

ただ、肌荒れのリスクはアトピーを保持していない人に比べて、当然高くはなります。

重要なのは、あなたのアトピー症状が何に対してアレルギー反応を起こしているか?なのです。

 

合成品のカラーと植物性のカラーの安全性

美容の一般常識の中には「植物性のカラーは、合成品のカラーより安全」だと言われていますが、本当にそうでしょうか?

合成品のカラーは化学薬品を組み合わせて造られており、化学反応によって髪内部の組織に働きかけて色を付けていくメカニズムだから、確かに髪やお肌には負担が掛かります。

一方、植物性のカラーは、天然の植物の葉っぱや茎を原料にして素材そのものに備わっているチカラで髪内部の組織に色を付けていくから、当然髪やお肌にとっては負担が少なくてすみます。

 

植物や果物のアレルギーと植物性カラーの危険性

「花粉症」は植物の花粉に反応するアレルギーですから、植物のアレルギーに該当します。

「キウイフルーツ」に代表されるような酸味の強い果物や「そば」「小麦」などの特定の成分に反応するアレルギーも、植物のアレルギーのひとつとして該当します。

Q:もしあなたが、これらの植物や果物のアレルギーを抱えていたとしたらどうでしょうか?

A:植物性の原料に対するアレルギーを抱えている場合、安全だと言われている植物性のカラーであっても、肌荒れリスクはかなり高いと言えます。

 

まとめ:合成品のカラーと植物性のカラーの安全性

・アトピーを抱えていると肌荒れリスクは高くなるが、全てのヘアカラーが危険というわけではない。
・大切なのは、何に対してアレルギー反応が出ているのか?である。
・植物性のカラーは、植物性の原料に対するアレルギーを抱えている場合、肌荒れリスクは高くなる。
・アトピーの種類によっては、植物性よりも合成品のカラーが向いているケースも有る。

合成品や植物性のカラーを含め「100%安全なものはない!」という認識を持っていただくことを、お勧めいたします。

肌荒れリスクを減らすには、専門的な知識による的確な判断と髪を痛めない施術を提供している「髪の治療家」に相談することです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

汗の量が増える夏場のアトピー性の肌荒れ悪化を未然に防ぐ「5つのアプローチ」

140511-MO053-medium_489837674
photo credit: _Lev_ via photopin cc

これから夏本番に向けての肌荒れ対策は「汗の処理」がキーポイントです♪

5月に5日に「立夏」を迎え、スーパーには旬で食べごろの、ゴムで結わえられ碧々とした「アスパラガス」がところ狭しと並べられています。

そして、いよいよ夏本番に向けて湿気と気温が上昇気流を描き始め、日本特有のジメジメと湿った空気が漂う梅雨の季節へとバトンが渡されようとしており、多汗症やアトピーを抱える「肌が弱い」あなたにとっては嫌な季節となります。

もしあなたが、下記のような顔と身体のお手入れに心当たりがあるようでしたら、

» ボディソープで身体を洗っている
» ナイロンタオルで擦り洗いをしている
» 汗をかいても拭かずにそのまま
» 身体を洗ってから洗髪している
» 下地をしないで素肌に直にUV対策

アトピー性の肌荒れが悪化してしまう可能性が高いと言えます。

 

夏場のアトピー性の肌荒れ悪化を未然に防ぐ「5つのアプローチ」

こちらのエントリー『いくら洗浄成分や保湿成分に拘ってもアトピー性の皮膚の炎症やカユミは治まらない?』でお伝えさせていただきましたが、「アトピー性の肌荒れ」は、炎症を起こす要因が多岐にわたっているため、一度発症してしまうと症状が収まるまでには時間が掛かるだけでなく、完治に至ることは難しいとされています。

しかし、近年の研究で、夏場に起こる肌の炎症の多くは「汗に含まれているマラセチアグロボーザという真菌類(カビの一種)」が悪さをすることが明らかになってきております。ですから、お肌から出てくる汗に対するアプローチを的確にしてあげれば、炎症の悪化を予防することが可能となります。

 

石鹸で洗って必要な皮脂をキープ

アトピーを抱えている方で、ボディソープで身体を洗っているお話をたまに耳にしますが、今スグ石鹸に変えることをお勧めします。何故なら、石鹸のほうが洗浄力を調整しやすく、必要な皮脂を残すようにコントロールしやすいからです。

一方ボディソープは、大量に配合されている各種保湿成分による潤いのベールは空気の流通を妨げてしまうため、アトピー性の炎症を抱えるお肌にとってはかえって息苦しさが刺激となってしまい、赤味や湿疹が表面化しやすくなります。

 

綿や麻などの天然繊維を身にまとう

お肌の角質が薄かったり、バリア機能が失われてしまっているアトピー性のお肌は、ナイロンやポリエステルといった化学繊維によるチョットした擦れや摩擦に対してもストレスに感じてしまい、赤味や炎症を引き起こしてしまいます。洗浄剤をタップリ染み込ませたナイロンタオルでゴシゴシ擦る刺激は、潤いに無くてはならない皮脂の潤いベールを大量に奪ってしまいます。

空気の流通を妨げない・摩擦の起きにくい、綿や麻などの天然繊維で出来た洋服をできる限り身につけて下さい。

 

汗が吹いたら濡れタオルで軽く抑える

汗の中身は水分だけでなく、様々な老廃物も相まみえて出てきますから、少し湿り気を与えたタオルでトントンと軽く叩くように押さえ、汗や老廃物を濡れタオルの方に染み込ませるようにして拭いていきます。

乾いたタオルやハンカチでこすってしまうと、汗に含まれている塩分や真菌類の刺激で、赤味や炎症が表面化しやすくなります。

 

洗髪が先か、体洗いが先か

最初に身体を洗ってから髪の毛を洗髪してしまうと、シャンプーやリンス・トリートメントの様々な保湿成分や美容成分が肌表面に残りやすく、紫外線を浴びて酸化する刺激でお肌に炎症を起こしてしまいます。

髪の毛の洗髪を先にして、後から体を洗うようにすると、首周りや背中のブツブツ湿疹ができ難くなります。

 

下地をしないで素肌にそのままUV対策

硬い椅子やベンチなどに長時間腰掛けるとなるとかなりお尻の皮膚に負担は掛かってしまいますが、たとえ柔らかいクッションでもお尻と椅子・ベンチとの間に一枚あるだけで、おしりに掛かる刺激は激減します。

これはお顔にも言え、下地という柔らかいクッション無しに直接ファンデーションや日焼け止めクリームを塗ってしまうと、熱や美容成分等が刺激となって直に肌に伝わってしまいますから、お肌を刺激から守るためにも「刺激を吸収してくれる柔らかいクッション代わりの下地をお忘れなく」と顧客様にはアドバイスしています。

ほんの少しの心遣いが肌荒れ悪化を未然に防いでくれるのです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

真菌類から微生物に関する基礎を学べる書籍

原因が特定できないアトピーやウィルスから「美と健康」をどう守る?

社会環境の急激な変化にいち早く対応した病原菌は待ってはくれません!

131219-MO032-medium_296958714
photo credit: meeralee via photopin cc

今、あなたの皮膚には、外部からの紫外線・ステロイドなどのホルモン・毒性化学物質が続々と攻撃を仕掛け続けています。

皮膚そのもの、毛穴などからの流入を防ぐことが出来ない肌は、

■ ホルモン異常や、太陽の光・熱・紫外線…などの体質的な原因で起こる「アレルギー性」

■ ダイオキシン・CO2・空気汚染からの環境化学障害症候群や、塩・砂糖・油・タバコ・アルコール・紫外線等による活性酸素が引き起こす「アトピー性」

■ ニキビや脂性肌が引き起こす「尋常(じんじょう)性」や、食あたり等による「じん麻疹」

■ 化粧品・香料・界面活性剤等の外部障害によって起こる「かぶれ」、、、等

医師でもなかなか要因を特定できない新たな皮フ炎を発症したり、アトピー等の症状を引き起こしてしまうのです。

 

さらに、社会環境の急激な変化にいち早く対応した病原菌は次々と変異して「O-157・サルモネラ菌・Q熱・リケッチャ」に代表される、抗生物質が効かない抗耐性を持ち合わせた新たなバクテリアやウィルスを生んでいるにもかかわらず、便利さを追求したぬるま湯環境にどっぷりと使ってしまっている私たち人間はこの急激な環境変化に戸惑うばかりで現在の体質がついていけず、免疫力や抵抗力が年々弱まっている方は増加傾向にあります。

これから先の未来には、「急激な環境変化への対応力」「新たな病原菌に対する免疫力と抵抗力」への備えが髪・肌・身体の健康維持と自然美を育むと私は考えており、

そのための情報提供とサロン施術によるサポートを、あなたに提供させて頂きます。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

NT006 いくら洗浄成分や保湿成分に拘ってもアトピー性の皮膚の炎症やカユミは治まらない?

まさかカユミの原因が、汗の中に繁殖した“カビ”だったなんて?

130719-NT006-origin_3616784978
photo credit: Alba Soler Photography via photopin cc

ここの所、猛暑日が続いたと思ったら局地的に大雨が降るなど、暑さと湿度で身体が疲れてお肌の抵抗力も衰え気味。

特に敏感肌やアトピー性の皮膚炎を抱えているあなたにとっては、体中から吹き出す汗によって起こるとされている“カユミ”と格闘しているのではないでしょうか。

アトピー性皮膚炎:肌のカビ+汗=かゆみ 広島大大学院グループが発表- 毎日jp(毎日新聞)

 

身体の自然治癒力やお肌の抵抗力の低下とカビの繁殖の関係性

2012年の春から夏にかけては頭皮をはじめとする上半身のみに発症する、カユミを殆ど感じないタイプの「新型水虫(トリコフィトン・トンズランス菌)」、2013年6月の初めに発表された「汗に住みつくカビ(マラセチアグロボーザ)」が原因で、汗をかくとアトピー性皮膚炎の炎症やカユミが悪化するとした記事には正直”またか”と驚かされました。

アトピー性皮膚炎:肌のカビ+汗=かゆみ 広島大大学院グループが発表- 毎日jp(毎日新聞)
 汗がアレルギーを引き起こすことは分かっていたが、具体的にどの物質が原因かは分かっていなかった。研究グループが人間の汗に含まれる物質を分析したところ、かゆみを起こす物質「ヒスタミン」が放出される際、カビの一種の「マラセチアグロボーザ」が作り出すたんぱく質が炎症に関わっていたことが分かった。このカビは、健康な人間の皮膚にも存在し、作り出されたたんぱく質は、ごく微量でもアレルギー反応を引き起こすという。
 秀教授は「今後、たんぱく質だけを取り除く製品などを開発することで、患者のアトピー性皮膚炎を和らげることが期待できる」と話している。

私は、マラセチアグロボーザが作り出すたんぱく質だけを除去するような対処療法ではなく、元々備わっていた自然治癒力や免疫力の乱れたバランスを整える手当ての方が大切ではないか?と思います。

トリコフィトン・トンズランス菌とマラセチアグロボーザの2つはどちらも「真菌類のカビの一種」ですから、ふつうの石鹸やボディソープでは菌は死なないため、殺菌力があるタイプをチョイスする必要があります。(2012年に対応済み)

hifu-kozo2013-02
photo credit: おとなキレイ.com

人間の皮膚は5層に分かれていて、17種類のミネラルでうるおいを、皮脂腺から分泌される皮脂によってミネラルが蒸発しないよう、保湿しながらバランスを取っています。

正常なお肌ですと、一番表面の角質層が、外部からの「ウィルスや細菌や摩擦」から守ってくれ、二番目の透明層(淡名層)が、余分な水や油を入れないようにする膜で、内部のミネラル分が蒸発しないように守っている場所です。(顔のお肌では有る所と無い所があります)

もし、お肌や身体の洗い方が雑だったり睡眠不足や夏バテでホルモンバランスの乱れで代謝が落ちてしまった…等の影響でお肌の抵抗力や自然治癒力が侵されてしまうと、ウィルスに感染しやすくなるばかりでなく、肌荒れも起こしやすくなり、生まれた肌も不健康なまま成長してしまいます。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より