前回は「トリートメントしているのに乾燥のリバウンド? バサバサゴワゴワ髪に悩む30代以上のあなたへ」と題して、毛髪の潤い調節のメカニズムや乾燥のリバウンドとなる要因をお届けいたしました。
今回は、乾燥のリバウンド予防に役立つ、毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵をお届けいたします。
毛髪の乾燥悪化の3大要因と潤い力をサポートする生活の知恵
昨今、日本国内に於ける「風疹患者の増加」や中国で深刻化している「鳥インフルエンザ」。
これらは、髪の乾燥には直接的には関係ありませんが、全く関係ないか?といえばそうでもありません。
あなたの健康にとっては切っても切れない、生活環境の悪化や自然破壊という問題が引き金となっているからです。
毛髪の潤いを奪い乾燥を引き起こす3大要因
髪の乾燥やパサつきについては、以下の2つの記事でも取り上げさせていただきました。
» あなたの大切な髪をゴワゴワ・バサバサ髪に変えてしまう原因をご存知ですか?
» 天然由来の植物性オイルを付けているのに、髪のパサつきが改善しない?
この2つの記事の中で触れている異質物は、私たちが快適で便利な生活を手に入れるために代償を払った、自然環境の破壊による影響が色濃く反映されており、健康な髪から乾燥症状の悪化へと進行してしまう三大要因にも深く関与しています。
(1)水分や油分を奪うエアコンの効いた生活環境
エアコンから出る風が髪やお肌の油分を奪ってしまうだけでなく、室内の湿気も奪われて空気が乾ききってしまい、潤いに必要な水蒸気が少なくなってしまいます。そして、身体の体温調節機能も次第に低下して冷えやすい体質に。(体調不良防止のため、私の自宅にはエアコンがありません)
(2)自然破壊による空気の汚れや紫外線量の増加
空気に混ざっている排気ガスや排煙などの汚染物質や降射量が増えて強力になった紫外線が、キューティクルやタンパク質を傷つけて、水分や油分を蒸発させてしまいます。
(3)毛髪本来の機能を壊してしまう整髪料類
整髪料に配合されている美容成分や補修保護成分が、キューティクルに纏わりついて呼吸機能を奪ったり髪内部のタンパク質を傷つけ、潤い保持機能を殺してしまいます。
毛髪の潤い力をサポートする生活の知恵
毛髪の潤い力を枯れさせないためには、室内を乾燥させ過ぎないよう細めにチェックする習慣を付け、髪にミネラル分(水分)をタップリ補給してあげる事が大切です。
とくに、職場やご自宅で長時間エアコン漬けのあなたは髪やお肌がカピカピになって見た目年齢が高くなりがち。
常に空気の乾燥具合をチェックできるように湿度計を備え、60%前後をキープするよう強さや風量を調節してください。
何故なら、たった半日エアコンを使っているだけで、下記の写真のように室内の湿度はアッという間に30%台になってしまうからです。
そして、これから訪れる梅雨のジメジメ時期といえども、気を抜いてはいけません。
加湿器を置いて60%前後の湿度をキープするように、エアコンの冷房・除湿・送風を使い分ける事が重要ポイントです。
そして、1時間以上の外出する場合は、髪やお肌に直接紫外線が当たらないように、日傘・ツバの広い帽子・スカーフ等でカバーしてあげてください。
最後に復習の意味も兼ねて、乾燥リバウンドを防ぎ、潤い力をキープするための要点を簡単にまとめておきます。
【乾燥リバウンドを防ぎ、潤い力をキープするためのポイント】
• トリートメントや整髪料の使用は止める。(キューティクルの呼吸運動の保護)
• 室内に温湿度計と加湿器を備えて細めにチェック(湿度60%前後をキープする)
• 除湿や冷房の強風は出来る限り避ける(湿気や身体の体温調節機能の低下防止)
• 外出時は、日傘・ツバ広の帽子・スカーフ等で直射日光を遮る(紫外線酸化の防止)
• 髪と身体に良質なミネラルをタップリ補給(カルシウム・マグネシウム入りが良)
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より