パーマした後に頭皮にカユミ、何が原因でしょうか?

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あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?

約1年ぶりにパーマを掛けたのですが、施術中に地肌にピリッと軽い痛みを感じたので、美容師さんにその旨をお伝えしたら「あと◯◯分程で終了となりますので、もう少し我慢していただけますか?」とのご回答。

この軽率なアドバイスや初期行動が、後に重大な疾患へと繋がってしまうケースが年々増加しています。

 

パーマの施術と頭皮のカユミ

これはパーマだけに限らず、ヘアカラーや縮毛矯正などの薬剤を使用するケース全般に言えることです。

「頭皮全体がヒリヒリする」「ピリッと痛みを感じた」「地肌が熱く感じる」「薬液が付いた所がシミて痛い」「施術中に後頭部がカユミくて仕方が無くなった」…等、

この様な異常を感じたとしても、お客様であるあなたはどうしても「美容師さんに悪いから」と遠慮をしてしまい、「まぁ、そんなに大した事にはならないだろう」と自分勝手な判断をしてしまいがち。

このような軽率な初期判断が、最初は軽いカユミだけだった症状を、時間が経過するごとに「強い痛みと湿疹が伴う症状へと悪化」させてしまう場合もあるのです。

 

頭皮にカユミが起こる原因

パーマの施術後に頭皮にカユミが出てしまう原因としては、

パーマ液の刺激による炎症、パーマ施術後のすすぎ不足、パーマ前のシャンプー時に力を入れ過ぎ、等の施術関係の問題や、

睡眠不足が続いていた、ストレスが溜まっていた、生理前後だった、ホルモンバランスの乱れ、等の生活習慣の問題で、免疫力・抵抗力が落ちているケースが考えられます。

これから先、パーマやヘアカラー後のお肌の炎症から守るには、ファッション性や値段の安さに躍らされることなく

「どんな小さな異変にも耳を傾けすぐに処置を施してくれる優良サロン」を選ぶ目を養って下さい♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

脂漏性湿疹 増加の背景に蔓延っている間違いだらけの手当て

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ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!

毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂の量が過剰気味で、炎症や湿疹をともなった症状を総じて「脂漏性湿疹」といわれてます。

皮脂が過剰に分泌されて頭皮がベタつくから、夏場に多い症状と思われがちですが、実は冬場に多く発症しているのです。

 

皮脂は摂り過ぎると、損失分を補うために分泌量が増加

人間の体は、皮膚の表面を皮脂の皮膜で覆って体内の潤いを維持しています。

もし冒頭のように、「ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!」といって、皮脂の皮膜を取り過ぎてしまうとどうなるでしょうか?

答えは、皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

 

脂漏性や脂漏性湿疹はどんな状態を指すのか

最初の内は、取り過ぎた分だけ補ってくれるのですが、取り過ぎの状態が続きますと絶えず補う状態が続き、次第に皮脂腺の分泌が必要以上に行われてしまう様に変わって来ます。

この皮脂の過剰分泌状態を「脂漏性」といい、水虫と同類のカビの一種である真菌類の影響で、頭皮が赤く炎症していたりプツプツ湿疹が出来ている状態を「脂漏性皮膚炎」もしくは「脂漏性湿疹」といいます。

 

脂漏性の状態に必要な3つの手当て

脂漏性の症状で苦しんでいるあなたに必要な、3つの手当てをご紹介します。

■(1)使用するお湯の温度は「35〜38度のぬるめ」
少しの熱でも炎症や湿疹への刺激となってしまうため、できるだけ体温に近い温度のぬるま湯で洗う必要があります。

■(2)シャンプー前後のすすぎ(ゆすぎ)を3〜5分の時間を掛けて念入りに
すすぎ(ゆすぎ)はシャンプーよりも大切です。このすすぎ(ゆすぎ)の仕方1つで、症状の早期改善に繋がるほどです。

■(3)皮脂に棲みついた真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープを使う
ただ皮脂や汚れを落とすだけのシャンプーでは、いつまで経っても炎症は改善いたしません。真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープで洗う必要があるのです。
(私のサロンでは常備薬として常に用意しております。)

ベタベタ感が強いと気持ち悪いため、どうしても「気持ち良さ」や「便利さ」で整髪料類を選びたくなりますが、

今後は「安全安心」と「将来の健康」を優先して選ぶことをお勧めします。

あなたは「気持ち良さ」や「便利さ」の使用感で、整髪料類を選んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【頭皮のトラブル】頭皮湿疹とはどういう症状なのでしょうか?

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの2通りあります。

先月4月9日にエントリーした『「頭皮が赤い」と、なぜ髪にはよくないの?』では、頭皮が赤い状態の考えられる要因についてご紹介させていただきました。

今回はその続編とも言える「頭皮湿疹」について、顧客様より頂いたご質問に回答させていただきたいと思います。

 

頭皮湿疹の原因と主な症状

頭皮湿疹は、男性に比べ女性は比較的かからないと言われてまいりましたが、近年の整髪料類の過剰使用や環境破壊による免疫力や抵抗力の低下によって、若い方から大人の女性の方まで、幅広い年代の方が自覚なしに頭皮湿疹を発症している傾向にあります。

今回は、赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの、2通りについてお届けしたいと思います。

 

赤味と湿疹のみのタイプ

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

まず始めに、赤味と湿疹のみの症状タイプ。以前でしたら太陽から降り注いでいる「強力な紫外線」が原因で赤味と湿疹が引き起こされているケースが殆んどでしたが、近年増加傾向にあるのが、整髪料類に配合されている「防腐剤や保存料」の刺激に反応してしまうタイプです。

あなたが今お使いの整髪料類に「イソチアゾリノン」「メチルイソチアゾリノン」「メチルクロロイソチアゾリノン」が配合されていたら要注意。元々は工業用殺菌剤として使用されていた肌への刺激と毒性が強い防腐剤で痒みが伴わないことで気づきにくく発見もしにくいため、今スグにでも他の整髪料に変えることをオススメします。(ナゼに認可されたのか摩訶不思議です。f^_^;)

 

赤味と湿疹にフケや痒みを伴ったタイプ

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

1990年代後半までは「赤味と湿疹にフケや痒みを伴った乾燥タイプ」が多かったのですが、ノンシリコン系の整髪料が流行りだした2010年以降は「毛穴からの皮脂の分泌が過剰気味となって、赤味と湿疹にフケや痒みを伴った脂漏性タイプの肌荒れを引き起こしている。

整髪料に配合されている濃密な油脂成分、すすぎ(ゆすぎ)不足、力を入れたゴシゴシ洗い、人間関係等の強いストレス、睡眠不足、夜型の生活習慣、食べ物の好き嫌いが多い、等による皮脂の分泌過剰が原因とされています。

早期発見早期手当てが、頭皮湿疹の症状を長引かせない唯一の方法です。

頭皮が赤くなっていないか?フケ・かゆみ・ベタつき等の刺激を感じていないか?を毎日手鏡でチェックしてみましょう!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

ある日突然頭皮に湿疹が!?植物由来だから全て安全と思っていたら痛い目に遭います

植物由来成分が頭皮を痛める原因となってしまうケースもあるのです

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photo credit: michaelgoodin via photopin cc

開会式を目前に控え、いよいよソチ・オリンピックの競技がスタートしました。某TV番組では速くもメダル獲得数の予想をしていましたが、これから毎日のように日本選手の活躍に心熱くなる日々が続くと思うだけでワクワクしてきますネ。

 

植物由来成分と安全性

美容製品に限らず、台所洗剤…等に植物由来成分配合と表示されているだけで、何故かその商品は安全に思えてきてしまいますから、世の中の常識は不思議なものです。

 

植物を主成分として作られたヘアカラー剤(染毛料)と肌荒れ

そんな中、ヘナを始めとする“植物を主成分”として作られたヘアカラー剤(染毛料)による肌荒れが近年増加しています。

アレルギーやアトピーとは縁がない方達にしてみれば「植物で肌荒れ?」と少々驚かれるかと思いますが、植物成分による肌荒れは現実であり、私のサロンでも「美容師さんからヘナは安全と言われていたのにかぶれてしまった」「植物から作ったパウダーのカラー剤で染めたら肌荒れを起こした」ご相談が増えております。

特に、花粉症・植物かぶれ(松ヤニ、漆)などのアレルギーやアトピーの抗体…等を抱えていらっしゃる方達は、事前にパッチテストによる検査をするなど、注意が必要です。

 

植物由来の油脂成分と肌荒れ

5年ほど前までは、「油タイプ」の成分が主流で比較的サラッとしていたのですが、ノンシリコン系の整髪料の登場とともに、バターやラードのような常温では固まっている「油脂タイプ」が配合され始めた影響で、頭皮や髪のベタつき・赤味を伴った湿疹症状でのお悩みが増加傾向にあります。

お肌の健康を守るためには、植物由来だから100%安全と思わないことです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より