【髪の老化と食べ物の好き嫌い】トリートメントの量を増やしてもツヤと潤いは回復せず髪年齢は老化する

栄養の偏りは髪質も悪くしてしまいます!

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photo credit: Digital Wallpapers via photopin cc

近年、食べることには困らない豊食の世の中になって来ているせいか、「好みの味ではない」「塩味が効きすぎている」「もう少し甘味がほしい」…等、にわかグルメ志向が蔓延して幼少の頃から平気で食べ物の好き嫌いを口にして、好みのものだけ食べる習慣が付いてしまっている方が多くなりました。

かと思えば、生まれながらにして重度の食物アレルギーで、学校給食でも度々事故が起きているアナフィラキシーによる死の危険性と隣合わせにあることから特定の食品を摂取すら出来ないケースが増えていると聞きます。

このようなケースでは栄養バランスの乱れから、ツヤがない・プチプチ切れやすい・キューティクルが傷つきやすい等、髪質に問題を抱えているケースが多いのです。

 

髪の老化と食べ物の好き嫌い

約1ヶ月ほど前の「»食べ物の好き嫌いとパサついてまとまらない髪」というエントリーでも、栄養の偏りについて書いています。

食べ物の好き嫌いとパサついてまとまらない髪 | おとなキレイ向上委員会

『タンパク質不足は「ハリや弾力の低下」、脂質不足は「保湿力の低下」、ビタミンやミネラルは「潤い力の低下」を招くなど、毛髪は私たちが口にした食べ物のエネルギーから作られているため、好き嫌いが多い人ほどコンディション不良の髪が育ち、パサついてまとまらない髪質となってしまうのです。』

この時、髪老化に悩むあなたを含めた多くの方々は、パサついてまとまらない髪質を少しでも綺麗に見せようと「トリートメントの量を増やす」お手入れを実践しているのではないでしょうか。

これでは、トリートメントに配合されている油脂分の皮膜で表面を加工して手触りを良くしているだけですので、時間が経つごとに太陽からの大量の紫外線によって酸化してタンパク質が傷ついて劣化してしまうため、ツヤと潤いはさらに低下して髪年齢は老化するばかりで、いくらトリートメントの量を増やしたところで根本的な解決には至りません。

そして、本来でしたら口にするバランスのとれた食べ物で補わなければならないのですが、塩・砂糖・米・小麦粉をはじめとするビタミン・ミネラル分が失われた白物調味料類の摂り過ぎは、胃腸を疲労させて冷える体質へと変えてしまうため、血液の循環が悪くなって髪の製造工場へと運ばれる栄養分も不足気味となり、ツヤと潤いのないハリ・コシの低下した髪質のまま大人へと成長するので、髪年齢も老化してしまうのです。

免疫力や抵抗力を維持して髪年齢や見た目年齢の若返りを叶えるためにも、

水・空気・食物は汚染されていないものを身体の中に取り入れましょう♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

髪がうねる症状の悪化は髪年齢の老化だけではない

髪のうねりが悪化して広がってしまう原因は「老化」だけではなく「パーマ」や「整髪料」にもあります。

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ひと昔前までは、髪がうねる症状といえば、ハリ・コシが低下し始める50代以降の方達に多く見られていましたが、近年は20代後半から30代の方達にも増えています。

 

髪がうねる症状の悪化は髪年齢の老化だけではない

この様に、20代から30代の方達に髪がうねる症状の悪化による広がりが増えている背景には、「縮毛矯正などのパーマ施術」「整髪料類の使用量」が影響しているのではないかと私は考えております。

 

コンディションを無視した縮毛矯正の提案

顧客様からの悩み相談で多いのは、毛先がハネたり纏まりが悪いだけで、ストレートパーマや縮毛矯正を勧められたケース。髪のコンディションがパーマの刺激に耐えられる状態にないのに、無理に施術をしてしまったケース。

確かに近年のストレートパーマや縮毛矯正は、薬液や技術の進歩は目覚ましく、薬液の力だけでクセやパーマを伸ばすアイロン操作が不要なタイプが主流で、髪への負担はかなり減っています。

しかし、髪のコンディションをきちんと把握せずに無理やり施術してしまった結果、「横方向の繋がりを支えている側鎖結合の損傷」から「髪の弾力低下」を起こしてしまい、うねりと広がりを悪化させてしまうケースが跡を絶ちません。

 

整髪料類の使用過剰による間充物質の損傷

さらに、髪がパサパサゴワゴワで広がるからと、植物由来の油脂分や保湿成分が大量に配合されている「ノンシリコンタイプのトリートメント」での潤い補給や、植物由来の保湿成分を配合している「手触りがサラっとしているワックス」を使用して毛先にツヤと潤いを与える仕上げを繰り返していたら、乾燥によるパサつきが酷くなってしまったケース。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

髪の弾力は、大気中の空気(窒素)や体内から分泌される皮脂によって維持されていますが、髪にとっては異質物となる植物由来の油脂分や保湿成分は、強力な紫外線や大気中の空気による酸化で「毛皮質内の間充物質を損傷」させてしまうため、「髪の弾力低下」「髪の潤いの欠損」を起こしてしまい、乾燥による広がりを悪化させてしまうケースは、あまり知られていません。

近年、髪がうねる症状の悪化は、髪年齢の老化よりもむしろ、

「髪のコンディションを考えない無理な施術」と「間違ったお手入れ法」が招いていると言えます!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

KB020 トリートメントより大切な、髪年齢の若さ維持の肝腎要

シルクの様なしなやかな髪は健康な身体から

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トリートメントよりも大切な健康な身体づくり

既にご存知かもしれませんが、私たちの髪は19種類のアミノ酸と16種類のミネラルを中心とした栄養が元になって造られています。

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photo credit: おとなキレイ.com

ですから「ビタミン」「ミネラル」「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」のバランスの取れた安全で質の高い栄養をきちんと摂取し、胃や腸・肝臓・腎臓をはじめ毛細血管に至るまで、それぞれの器官を身体の内側から強化していけば自然と身体の隅々にまで、それぞれの細胞に必要な栄養素がきちんと送り届けられるようになります。

そして、当然の事なのですが、栄養の保管庫(毛根)にも髪造りに必要なそれぞれの栄養素が送り届けられます。その結果、髪の製造工場(毛母細胞)では太毛でハリのある元気な髪質の髪を作り育てて生えさせる事が出来るのです。

これらの事からも分るように、髪質のよい、シルクの様なしなやかな髪はまさに健康な身体から。

 

髪年齢の若さを維持する「肝・腎・要」

昔から中国では「髪は腎の華である」という言葉があります。中国の医学では「腎」は腎臓をはじめ、泌尿器や生殖器系・ホルモン系・骨・骨髄・脳髄まで広く関係する臓器グループであるとされ、いわば五臓六腑の基礎をなす作用があるとされています。

この「腎」の働きが衰えた状態を「腎虚」といい様々な老化現象が現れます。その中でも特に花(華)のように目立つ髪に例えるなら、抜け毛や細毛・薄毛・白髪といった老化現象があげられます。

また、髪は血餘(けつよ)とも言われ、血液の一部と考えられています。そしてこの血液に一番関係の深い内臓が「肝」だとされています。

「肝」は血液の貯蔵庫であると同時に、血行を促して全身の新陳代謝を活発にします。つまり「肝」と「腎」が活発に働くようになれば栄養をたっぷりと抱えたキレイな血液が身体の隅々に迄くまなく供給され、太くハリのある元気な髪を育てることにつながります。

しかし、逆を言えば、私たちの身体に太くハリのある健康な髪を育てるためには、まず、髪の毛の事と同時に健康で元気な身体を造らなければならないということです。

昔から諺で「肝腎要」という言葉がありますが、これは人間の身体の中で、我々の生命活動に特に重要なまさに“要”の役割を果たしているのが、「肝臓」と「腎臓」であることに由来していると言われています。

暑い日が続いているからと、ビールや塩分の摂り過ぎで肝と腎が弱っていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

MO015 手触りの良さばかりを求めると髪年齢は老化する?

今日体験したパーマは手触りが凄くシットリしていて、髪が生き返った気がする!

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photo credit: Naomi King via photopin cc

確かにその時はツヤがあって手入れもしやすいかもしれません。しかし、果たしてその手触りがどのくらい持続するのでしょうか?

手触りが良くなれば“髪は傷んでいない”“少しずつ綺麗になっていくハズ”と思い込み、ついつい期待に胸を膨らませてしまいますが、残念ながらいくら手触りが良くなったとしても髪が自分の力で輝き始めない限り、健康な髪は実現しないのです。

 

手触りが良くても美しさが持続せず髪年齢が衰えてしまう理由

私も修業時代は、パーマやヘアカラーの施術時には「保護成分や保湿成分を薬液に調合」したり「持ちが良くなるトリートメントを施術後にプラス」「薬液の塗布の仕方や量を調節」「放置時間」「熱の温度」など、少しでも手触りの良い髪に仕上げるために様々な工夫をいたしましたが全て一過性の成果に終止し、パサついたゴワゴワな髪の再発を繰り返していました。

その後、マイサロンをオープンし「素髪力(自然治癒力)を回復する手当て」に出逢い、健康な髪が蘇る成果がきちっと出ている今だからこそ、手触りの良さを追求するだけではナゼ持続しないかが理解できます。

 

いま髪内部で何が起こりどんな状態になっているか? 本当に必要なものは何か?

私たち人間は、生きるためには無くてはならない空気中の空気を口から取り入れ、体内に蓄えている体重の約80%にも及ぶ生体水、体内から分泌される皮脂とホルモンの力を源として身体の細胞が作られていますが、体の1部である毛髪も全く同じで、これら以外の成分は自然由来でどんな高機能な成分といえど全て異質物と見なされ、髪を傷める老廃物となって最悪の場合空洞化を引き起こしてしまいます。

人間が高熱を出したりお腹を壊して下痢になったりするのは、症状の悪化を防ぐために自らの自然治癒力を働かせているものですが、医療の世界では解熱剤や整腸剤といった薬の力で症状を押さえ込む対症療法が一般的に行なわれ、長期間継続すると抵抗力や免疫力は次第に衰えて病気に立ち向かう体力は低下。

身体に病気や傷の悪化を防ごうとする自然治癒力がある様に、毛髪にもダメージの進行を防ごうとする自然治癒力があるのです。

しかし、現在美容界に於いて一般的に行なわれている、リンスやトリートメント等の整髪料を使用した「傷ついた所を補修して指通りを滑らかにする」手当ては、医療で行なわれている対症療法と同類といえ、一見すると快方に向かっていると思いがちですがいくら繰り返しても一過性の成果に終止して持続しないばかりか、毛髪に備わっている自然治癒力が次第にその力を奪われてツヤとハリは失われ、髪年齢は老化してしまうのです。

あなたは手触りを良くする対症療法を繰り返して髪年齢を老化させていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より