ヘナは植物性だから傷まない!?理由では、肌や髪のトラブルから守れない

100%安全なものはない事実を知ってください!

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photo credit: Rosa Dik 009 — On & Off via photopin cc

植物由来だから傷まない、自然由来だからトラブルは起きない、この思い込みや常識が肌トラブルを誘発している原因です。

たとえ植物性であっても、指定成分未使用であっても、過敏に反応してしまう成分や何に弱さがある体質なのか?、トラブル回避は「100%安全なものはない事実を知ること」から始まります。

 

自然由来か合成品かより大切なのは肌の抵抗力や免疫力

肌トラブルから守るためには、自然由来か?合成品か?の議論は一旦凍結する必要があります。なぜなら、アレルギー症状が増加傾向にある花粉症(花粉)、おそば(ルチン)、エビ・カニ等の甲殻類(キトサン)、ヘナカラー(ハーブ)、昆布製品(アミノタンパク)、等は自然の物または自然由来の製品だからです。

大切になるのは、自然由来か?合成品か?ではなく、お肌の抵抗力や免疫力が低下していて過敏に反応してしまうのはどんな成分に対してなのか?です。

アルカリカラーの肌トラブルを経験しているあなたのケースでは「ジアミン色素」、花粉症のアレルギーを抱えているあなたは「植物の花粉や植物由来のハーブ」、タンパク質へのアレルギーを抱えているあなたは「大豆タンパクや小麦タンパク」、製品パッケージの成分表示をご覧頂いて、あなたの体質が過敏に反応してしまう成分がほんの少しでも配合されているだけで、肌トラブルを起こす原因となりますので、細心の注意を払う必要があるのです。

「ヘナは植物性だから傷みません!?」「有名メーカーの傷まない薬液を使用!」「補修・補正効果に優れた美容成分を高配合!」こんなセールストークを耳にするサロンは、髪やお肌を痛めてしまうでしょう。

施術前の問診でアレルギーの有無、お肌の抵抗力・免疫力・体質の状態をしっかりチェックしているサロンは、肌トラブル回避を真剣に考えています♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【植物成分と髪の健康】約9割の人が嵌ってしまう!天然植物由来成分の落とし穴

その植物由来成分を髪につけるのはチョット待った!

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photo credit: …anna christina… via photopin cc

「この整髪料類には天然植物由来の高級美容成分が配合されている」と聞いたあなたは、身体に優しく髪やお肌にも安全で如何にも綺麗になりそうなイメージを抱いてしまうのではないでしょうか。

しかし、チョット待って下さい。天然の植物由来の成分だからといって全てが髪の健康に役立つと考えるのは大きな間違いで、髪にとっては毒となってしまうモノもあるのです。

 

植物成分が持っている力を発揮する本当の場所

私たち人間の毛穴から伸びている成人した髪の毛は、その髪質や髪形を維持していくためには「空気」「皮脂」「ミネラル」の3つの栄養素が必要といわれてます。なかでも「空気」は特に大切とされていて、真空状態の中に人間の髪を置いておくだけで、形が維持できなくなりボロボロに崩れてしまうそうです。

近年、天然の植物由来の油脂を主成分として作られているオイルベースの整髪料類が少しずつ登場し始めましたが、ツルツルの手触り感やピカピカの髪ツヤは2週間ほどの賞味(持続)期間を経過するとともに、だんだん硬くゴワゴワな手触りへと変化してしまいます。

 

動物に馴染むのは動物性のオイルのみ

ノンシリコンの整髪料が主流になってきた2010年以降は、椿油、オリーブ油、アルガンオイル、といった植物性オイルを用いた保湿ケアがヘアケア市場を占めるようになりました。

しかし、あなたは「人間は動物という事実」を忘れてはいませんか?そして、お肌や髪は「皮脂(スクワレン)」という動物性オイルで、ミネラル分の蒸発を防いで潤いをキープしています。

だとしたら何故、人間の髪やお肌を動物性のオイルで保湿ケアしないのでしょうか?動物性のオイルは“ベタつく”イメージが強いため敬遠されるのでしょうか?

 

植物成分の力は胃腸で発揮されて初めて栄養になる

人間の毛髪やお肌に、椿油、オリーブ油、アルガンオイル、といった植物性オイルを用いた保湿ケアを行うと、もともと身体の中に存在しない成分ですからお肌や髪にとっては「毒」とみなされ老廃物となり、紫外線酸化によってお肌や髪の細胞が傷つけられてしまいますから、使用を続けていくと乾燥が悪化してパサパサゴワゴワな硬い手触りに…。

ですから本当の所、植物成分は食べ物として取り入れて胃腸で消化吸収し血管を通して身体中に供給されて初めて、細胞を成長させるためのエネルギーや各器官を維持していくための栄養分として役に立っているのです。

植物成分は食物として胃腸から取り入れると髪・肌・身体のアンチエイジングとして力を発揮します♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

ある日突然頭皮に湿疹が!?植物由来だから全て安全と思っていたら痛い目に遭います

植物由来成分が頭皮を痛める原因となってしまうケースもあるのです

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photo credit: michaelgoodin via photopin cc

開会式を目前に控え、いよいよソチ・オリンピックの競技がスタートしました。某TV番組では速くもメダル獲得数の予想をしていましたが、これから毎日のように日本選手の活躍に心熱くなる日々が続くと思うだけでワクワクしてきますネ。

 

植物由来成分と安全性

美容製品に限らず、台所洗剤…等に植物由来成分配合と表示されているだけで、何故かその商品は安全に思えてきてしまいますから、世の中の常識は不思議なものです。

 

植物を主成分として作られたヘアカラー剤(染毛料)と肌荒れ

そんな中、ヘナを始めとする“植物を主成分”として作られたヘアカラー剤(染毛料)による肌荒れが近年増加しています。

アレルギーやアトピーとは縁がない方達にしてみれば「植物で肌荒れ?」と少々驚かれるかと思いますが、植物成分による肌荒れは現実であり、私のサロンでも「美容師さんからヘナは安全と言われていたのにかぶれてしまった」「植物から作ったパウダーのカラー剤で染めたら肌荒れを起こした」ご相談が増えております。

特に、花粉症・植物かぶれ(松ヤニ、漆)などのアレルギーやアトピーの抗体…等を抱えていらっしゃる方達は、事前にパッチテストによる検査をするなど、注意が必要です。

 

植物由来の油脂成分と肌荒れ

5年ほど前までは、「油タイプ」の成分が主流で比較的サラッとしていたのですが、ノンシリコン系の整髪料の登場とともに、バターやラードのような常温では固まっている「油脂タイプ」が配合され始めた影響で、頭皮や髪のベタつき・赤味を伴った湿疹症状でのお悩みが増加傾向にあります。

お肌の健康を守るためには、植物由来だから100%安全と思わないことです♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

KB014 クレームから学ぶ“安心安全”への道標 – 天然由来成分高配合であっても100%安全なモノは無い

天然で植物由来なら身体に害は無いと思っていたのに、肌が荒れてしまった?

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photo credit: Martin Gommel via photopin cc

近年、サロンにお寄せいただく相談メールやお電話、初めてご来店いただいた顧客様から、肌荒れに関するお悩みをお聞きする機会が大変増えております。

記憶の新しい所では「小麦由来成分配合の石鹸を使用したアレルギー」や、このブログで今月の6日(土)に取り上げさせていただいた美白製品で肌がまだらに白くなった症状などは、美容業界を巻き込んだ大きな社会問題にまで発展しています。

これらの問題から垣間見えるのは、どんな成分が配合されていて、どんな効能が得られるのか?といった製品の機能面や便利さばかりに注目してしまい、本来一番大切であるべき“身体への安全性”を第一に考えて商品を購入する方は、まだまだ少数派であるということ。

 

クレームは“苦情”や“嫌がらせ”とは違い、信頼への裏返し

私のサロンではオープン以来、一番大切にしている「安全安心ポリシー」が2つございます。

(1)施術メニューに使用する薬剤は、どんなに有名メーカーであろうと安全面がサロンの基準をクリアできない限りはメニュー化しない。
(2)ヘア&スキンケア製品・ホームケア製品は、どんなに有名メーカーであろうと安全面と結果の持続力がサロンの基準をクリアしない限り導入しない。

ココまで拘っても100%安全という訳ではなく、施術メニューを体験いただいたりお勧めした製品をご購入いただいた顧客様からクレームを頂いたことはございます。正直、私とて生身の人間で気の弱い面も有りますから、できればクレームは聞きたくは有りません。

しかしながら、面と向かって悪い面や良い面を理路整然とキチンとお話しただけるクレームに関しては、自分の苛立ちや怒りの感情をただぶつけるだけの「苦情・嫌がらせ」と違い、サロンや人間性に対する信頼の証しだと私は考えてます。

 

クレームから学び、顧客様への安全安心に役立てる

実はつい先日、サロンで扱っている安全面と成果の持続性にこだわって厳選した美容製品を使用したお客様から「肌荒れのクレーム」を頂きました。

製品を使い始めて2〜3日の使い心地は凄い良かったんです。しかし、その後だんだん「肌が乾燥してきてカユミが出た」「肌に細かい凸凹が」「赤味は無いけどブツブツしている」様な肌荒れを感じたので、一週間ほどで使用を止めました。

まだ導入間もない製品でしたので、コレからご使用いただく顧客様に安全にご使用いただくことを考え、製品をサロンへ返品しに来ていただいた際、詳しい使用状況を伺いました。

■ 使用期間中の身体の状態:・何日くらいで症状が治まったか・生理の有無・薬の服用・睡眠・食事・ストレス

製品をどのように使ったか:・一回にどの位の量を使ったか・使っていた頻度・一日に使っていた時間・何回くらい付け足したか・併用していた化粧品・

ココで伺った使用状況は全て記録させていただき、製品をご購入いただく顧客様にお渡しする参考資料としてご利用させていただきます。

天然由来でどんなに高品質と呼ばれている製品でも安全性に完璧はありません。

私にできるのは、クレームを通したご意見・ご感想から学んだことを活かし、顧客様の安全安心を限りなく100%に近づける様に努力を重ねるだけです。

あなたは“天然”“植物由来”は全て安全だと考えていませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より