髪が広がる悩みは、優れたカット技術で解消されると思っていませんか?

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photo credit: Cristiana Gasparotto via photopin cc

カット技術で頭を小さく見せることは出来ますが、髪の広がりは解消されません!

カットが上手い美容師さんが仕上げれば、横に広がって大きく見えてしまう頭をコンパクトに見せたり、美しい毛流れや根元の立ち上がりを付けることは可能です。

しかしながら「髪の広がり」は、カット技術だけでは解消できないのです。

 

髪が広がる原因とカット技術の役割

『カットの上手な美容師さんをお友達に紹介して頂いて、希望の髪型になるようにカットをしていただくのですが、最初の1週間はイイ感じにまとまっているのですが、2週間目くらいからだんだん広がりが気になりだしてきます。』

サロンにご来店になる顧客様からこのようなお話をお聞きします。カットが上手な美容師さんに頼めば「髪が広がる悩みも解消してくれるのでは?」と心の中では期待していただけにガッカリしてしまった…と。

これはカット技術に自信を持っている美容師さんほど、「優れたカット技術がアレば大抵の髪の悩みは解決できる」といった間違いを犯しやすいのです。

カット技術は、頭や顔形を考慮し、欲しい所は残し要らない所は削ったりしながら容姿にベストマッチするシルエットに整えるように形づけをしていく技術。

大きく見えてしまう頭をコンパクトに見せたり、美しい毛流れや根元の立ち上がりを付けることは可能ですが、広がりを解消するのはまったく別の手当てになります。

 

髪が広がってしまう原因

まずは、なぜ髪が広がってしまうのか?原因を知り、髪のコンディションを整える手当てを行えば確実に解消できるのです。

■(1)毛量を減らしすぎて軽くなり過ぎ、落ち着く重さが失われてしまった
■(2)潤いの元であるミネラル分(水分)が、強力な紫外線・粗悪なパーマやヘアカラーによって奪われた
■(3)潤いを支えている皮脂(スクワレン)が、強力な紫外線酸化や間違ったシャンプー法によって蒸発

これら上記の3つが、髪が広がってしまう原因となります。

 

髪のコンディションを整える手当て

髪は、重さ・ミネラル・皮脂の3つのバランスが崩れて乾燥したコンディションになってしまうと、広がりが起こり始めます。

下記に示したような、髪のコンディションを整える手当てを行うことで、乾燥した髪を潤いのあるコンディションへと変えていくのです。

(1)毛量を減らしすぎて軽くなり過ぎた箇所に適度な重さを与えていく手当て
(2)ハリ・コシの元となる、失われた16種類のミネラル分の補給
(3)16種類のミネラル分を維持して潤いを保つために必要な皮脂の還元

髪のコンディションを整える手当ては、髪型を整えるカット技術よりも大切です!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

脂漏性湿疹 増加の背景に蔓延っている間違いだらけの手当て

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photo credit: Calidenism via photopin cc

ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!

毛穴の皮脂腺から分泌される皮脂の量が過剰気味で、炎症や湿疹をともなった症状を総じて「脂漏性湿疹」といわれてます。

皮脂が過剰に分泌されて頭皮がベタつくから、夏場に多い症状と思われがちですが、実は冬場に多く発症しているのです。

 

皮脂は摂り過ぎると、損失分を補うために分泌量が増加

人間の体は、皮膚の表面を皮脂の皮膜で覆って体内の潤いを維持しています。

もし冒頭のように、「ベタつくのが気持ち悪いので、シャンプーをタップリ使ってゴシゴシ洗っています!」といって、皮脂の皮膜を取り過ぎてしまうとどうなるでしょうか?

答えは、皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

 

脂漏性や脂漏性湿疹はどんな状態を指すのか

最初の内は、取り過ぎた分だけ補ってくれるのですが、取り過ぎの状態が続きますと絶えず補う状態が続き、次第に皮脂腺の分泌が必要以上に行われてしまう様に変わって来ます。

この皮脂の過剰分泌状態を「脂漏性」といい、水虫と同類のカビの一種である真菌類の影響で、頭皮が赤く炎症していたりプツプツ湿疹が出来ている状態を「脂漏性皮膚炎」もしくは「脂漏性湿疹」といいます。

 

脂漏性の状態に必要な3つの手当て

脂漏性の症状で苦しんでいるあなたに必要な、3つの手当てをご紹介します。

■(1)使用するお湯の温度は「35〜38度のぬるめ」
少しの熱でも炎症や湿疹への刺激となってしまうため、できるだけ体温に近い温度のぬるま湯で洗う必要があります。

■(2)シャンプー前後のすすぎ(ゆすぎ)を3〜5分の時間を掛けて念入りに
すすぎ(ゆすぎ)はシャンプーよりも大切です。このすすぎ(ゆすぎ)の仕方1つで、症状の早期改善に繋がるほどです。

■(3)皮脂に棲みついた真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープを使う
ただ皮脂や汚れを落とすだけのシャンプーでは、いつまで経っても炎症は改善いたしません。真菌類を殺菌できるシャンプー又はソープで洗う必要があるのです。
(私のサロンでは常備薬として常に用意しております。)

ベタベタ感が強いと気持ち悪いため、どうしても「気持ち良さ」や「便利さ」で整髪料類を選びたくなりますが、

今後は「安全安心」と「将来の健康」を優先して選ぶことをお勧めします。

あなたは「気持ち良さ」や「便利さ」の使用感で、整髪料類を選んでいませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

【シャンプーの泡立ちと髪痩せ】シャンプー剤の泡立ちが良ければ汚れ落ち効果はアップしますが、髪は痩せてしまう

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photo credit: Pimthida via photopin cc

洗浄成分は汚れだけでなく「ハリ・コシ・潤い維持に最も大切なモノ」を奪ってしまう!

ご自宅でのシャンプーの仕方について伺ってみると「いっぱい泡が立たなければ洗った気がしない!」とお答えになる方が、まだまだ多数いらっしゃいます。確かに、10代から20代の新陳代謝が活発な方達にしてみれば、洗っても洗っても地肌や髪が直ぐにべたついてきて脂汚れによる頭皮臭も気になるところではあります。

しかしながら30代以降の方達が、10代から20代の方達と同様にシャンプー剤をたくさん使ってモコモコの泡で洗髪するシャンプー法を繰り返した場合、「ハリ・コシ・潤いに最も大切なモノ」を奪われるばかりでなく、髪が痩せてしまう二次被害の恐れもあるのです。

 

シャンプーの泡立ちと髪痩せ

まだまだ世間的には、シャンプー剤の洗浄成分は主に毛穴の脂汚れを落としている、シャンプー後の手触りが悪いのは髪が傷んでいる証、といった間違ったシャンプー知識を教えられている方が多いようです。

シャンプー剤には汚れを落とすための洗浄成分の他にも、水分と油分を混ぜあわせる乳化剤や界面活性剤が配合されています。これらの乳化剤や界面活性剤が洗浄成分とともに髪の内部に入ってしまうと、ハリ・コシ・潤い維持に最も大切な「皮脂」と「ミネラル」を奪ってしまいます。

もしシャンプー剤や泡を、頭皮だけでなく髪の毛の方にもつけているとしたら、洗浄成分・乳化剤・界面活性剤によって髪内部の「皮脂」と「ミネラル」が奪われ続けてしまい、ハリ・コシ・潤いの維持機能が失われてしまった髪は、どんどん痩せ細っていきます。

50代以降の新陳代謝が衰え始めたあなたにとって、「頭頂部がぺしゃんこ」「乾燥してパサパサな髪」「髪年齢が高いツヤのない髪」といった3重苦による見た目年齢アップは是が非でも避けたいところ。

まだまだ手遅れではありません。『ハリ・コシ・潤いに最も大切な「皮脂」と「ミネラル」』をキープして髪痩せを未然に防ぎ、健康な髪を育てるためにも、、、

頭皮と毛穴専用のバランスケアをプラスすることをお勧めします♪

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

「シットリしなやか」な髪の艶と潤いは何処に消えてしまったのか?

パサパサ・ゴワゴワ髪でまとまらない!?

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photo credit: Let Ideas Compete via photopin cc

サロンに初めてご来店頂いた顧客様には、今までどんなお手入れをしてきたのか?今の現状で一番解決してほしいお悩みは?等のアンケートや問診をお願いしています。

2013年の冬から2014年春にかけて特に多かったのは、髪がパサパサ・ゴワゴワで全然ツヤがないから、「ツヤと髪型のまとまり感を出すために、最近流行の濃密なオイルを付けて乾燥を防いでいます。」とのご回答。

 

髪の艶と潤いを影から支えている●●と皮脂(オイル)

2014年春より、いよいよ本格的にオイルシャンプーやオイルトリートメントといった、整髪料類が登場し始めました。天然由来の「濃密な油脂分」が1割から2割増で配合される様になり、ノンシリコン系の整髪料類より手触りの滑らかさが段違いで良くなっているようです。

 

しなやかな手触りと満たされない潤い

やはり、天然由来の「濃密な油脂分」を謳っているだけあって、お手入れした後の濡れている状態での手触りは「シットリしなやか」。しかし、1ヶ月ほど継続して使ってみたのですが「しなやかな手触りと潤い」は2週間位すると賞味期限が切れたかのようにパタッと感じなくなり、思いのほか短期間で満たされなくなってしまいました。

 

濃密な油脂分は紫外線に弱い?

そして、サロンにお越しいただいた2万人にも及ぶ顧客様の髪の毛をたくさん見させて頂いた中で感じたことは、2010年ころを境に髪の乾燥が急速に増加したせいで、UVファンデーションやUV整髪料類の紫外線防止効果がアップされました。

それと平行するように、風評被害が広がった「シリコン」に変わり、整髪料類に「濃密な油脂分(オイル)」が配合されるようになりました。その反動と言っては失礼かと思いますが、降射量が増加した強力な紫外線による酸化が進行し油脂皮膜を破壊。「シットリしなやか」な髪の艶と潤いを影から支えている「16種類のミネラル(水分)」が強力な日差しとともに蒸発してしまい、、、

「濃密な油脂分(オイル)」の配合量が増えるほど、パサパサ・ゴワゴワ髪でまとまらなくなります!

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より

 

シャンプー考〜“皮脂(汚れ)を落とす”だけでは髪の健康は守れない

赤味・湿疹・フケを発症した時、普通にシャンプーしていては症状は悪化してしまいます。

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photo credit: おとなキレイ.com

シャンプーの一番の役割は“皮脂(汚れ)を落とす”事ですが、これから先、それだけでは髪の健康を維持していくのには不十分と言えます。何故なら、赤味・湿疹・フケ・ベタつきは年令や性別に関係なく誰でも起こり、“皮脂(汚れ)を落とす”だけでは解消しないからです。

 

未来の美と健康を叶える、細菌類に対する防疫知識と対策

これから冬にかけて、空気の乾燥とともに活動が活発になる様々なウィルス。インフルエンザやO-157のように人間の体内に入って悪さをするタイプは広く知れ渡って有名ですが、近年増加傾向にあるのが、水虫のように皮膚や毛穴に入り込んで悪さをする真菌類(カビ)タイプ

昭和時代には白癬菌が有名でしたが、平成に入るとトンズラス菌(新型水虫)やマラセチアといった真菌類が現れ始めました。

菌の所有者が使用したものに触れたり肌と肌が接触しただけでうつってしまう強い感染力があり、発症すると毛穴周りに赤みを帯び、頭皮はベタついて痒みを伴い、白いフケが大量に出るようになります。

ある日突然、頭皮のベタつき・かゆみ・フケを感じ始めてしまうと、どうしても“汚れが落ちていない”と思い込みやすく、「シャンプー剤の量を増やす」「強い力でゴシゴシ洗う」皮脂汚れを落とすタイプのシャンプー法で症状を悪化させてしまうケースが跡を絶ちませんから、1日も早く皮膚科医の診察を受けることをオススメします。

もし、皮膚科医による診察で「真菌類による脂漏性皮膚炎」との診断が出た場合、真菌類を殺菌する「お薬を使用する」若しくは「薬用ソープで洗髪」しない限り快方へ向かいません。

これから未来の美と健康の維持には、細菌類に対する防疫知識と対策を備えた安心安全を提供しているサロン選びも、選択肢の1つではないでしょうか。

もしもに備えて“殺菌力”をシャンプーの選択肢に加え、移さない・移されない手段を講じ自ら守る自覚を持つことが大切です。

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より